平成29年7月26日(水)知事定例記者会見

司会:
 おはようございます。
 それでは、ただいまから知事定例記者会見を始めさせていただきます。
 本日は、2件の発表案件がございます。
 知事から発表していただきますので、よろしくお願いいたします。

 


案件:「この夏、ならで出会える。Nara婚~2017summer~」を実施します
《資料》 (新しいウィンドウが開きます。)

知事:
 おはようございます。
 2つのご報告でありますけれども、最初のご報告は、「この夏、ならで出会える。Nara婚~2017summer~」というイベントの実施であります。

 書いてありますように、奈良県は出生率が低い、未婚化、晩婚化のレベルが高いということがあります。その原因は、もうずっと探っておりますが、若い世代の女性が奈良で少ないとか、そういう方が奈良で働く、残っていただく率が低いといったこともわかってきております。それを回復するために奈良の産業構造を改善するということも一つでありますけれども、時間がかかりますので、もう一つは、そういう構造的な原因以外で未婚、晩婚、晩産が進んでいるという面もありますので、未婚、晩婚、晩産を阻止するために、奈良県は結婚応援のようなものを随分やってきておりましたが、今回の「Nara婚summer」は、大きなイベントとして実施をしようということです。

 パンフレットがわかりやすいと思います。見開きが書いてありますが、この8月、9月、奈良県内各地で婚活イベントを開催しますということです。ここに書いてありますように、今までも、県、あるいは市町村、民間団体がそれぞれしてこられたわけでありますけれども、県が音頭をとって一緒に盛り上げようという催しになってきているようにご覧いただけると思います。「Nara婚」という統一ブランドで、このような数多くのイベントを8月、9月に集中的に実施する催しであります。

 その中心として、9月10日に奈良県文化会館で行います「なら婚活カフェ」をメインイベントとしております。メインイベントの「なら婚活カフェ」ですが、資料の2枚目を見ていただきますと、市町村連携、関連団体がありますが、真ん中に「なら婚活カフェ」というものがありますけれども、奈良県と民間団体のネットワーク会議共催ということになっておりますが、ネットワークで婚活を進めようということです。親が学ぶ結婚応援セミナーということで、親も参加できます、ということです。婚活カフェ自身が文化会館で10程度のイベントがあると聞いております。このような催しで、県庁が音頭をとる婚活といったようなことを努力をして、未婚、晩婚、晩産を防ごうと、一生懸命努めていきたいということです。

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案件:「三重・奈良・大阪リニア中央新幹線建設促進決起大会」の開催について
《資料》 (新しいウィンドウが開きます。)

 もう一つの報道資料ですが、このたび沿線3府県、大阪府、奈良県、三重県がそろって決起大会を9月11日に開催するということです。

 リニアは、ご案内のように東京-名古屋が10年後、名古屋-大阪延伸がさらに10年後、20年後に東京-大阪全面開通ということが、見通しが立ってまいりました。それに向けて、早期開業とともに、三重-奈良ルートでの早期開業ということで、三重県と奈良県が建設促進会議をずっと続けてきておりました。そこに大阪府は副知事が参加されてきました。それと、関経連も関西広域連合も、参加されてきましたが、このたび9月11日、初めて3府県の知事及び経済団体が出席いたしまして、三重・奈良・大阪リニア中央新幹線建設促進決起大会を大阪で開催いたしますというご案内です。以上です。

司会:
 ありがとうございました。
 それでは、発表案件に関するご質問をよろしくお願いいたします。

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質疑応答

「三重・奈良・大阪リニア中央新幹線建設促進決起大会」の開催について

共同通信:
 2番手で発表があったリニアの件なんですけれども、今回のこの決起大会を通じて、どういうふうにしていきたいかという視点からコメントをいただけますでしょうか。

知事:
 大阪府が一緒になったらというのは、最近、前倒しが決まってから特に強くなってきました。その現実的な理由は、新大阪駅をどのようにつくるかということが大きなポイントであろうと思います。新大阪駅はリニアの駅と東海道新幹線が重なる、また北陸新幹線が南下して、将来になりますけれども、結節するのが新大阪駅ということで、新大阪駅をどのように構築するかということは、まだ決定しておりませんので、大阪府も三重-奈良-大阪ルートを前提に新大阪駅の建設の仕方を考えてほしいという声が最近、急に盛り上がってきております。それが一つの要素であります。

 それと、先ほど申し上げましたように、三重県、奈良県、それに大阪府の副知事さんが入って、大阪府も来賓として入っていただいていた三重-奈良ルートの決起大会ですけれども、次は三重-奈良-大阪ルートによる早期開業ということに対して、大阪府が正式に知事さんも来られるような決起大会を組織として立ち上げようということです。

 早期開業と、三重-奈良ルート、名古屋以西についての課題は、今、最初に新大阪駅のことを最近の出来事として申し上げましたが、もう一つ、ずっと大きいことがルートと駅の早期確定ということです。これは奈良県、三重県がかねてからずっと言っていることですけれども、ルート、駅をまず確定していただくことがありがたい。といいますのは、駅の周りというのは時間をかけて開発するほど経済効果がいいように思います。ただ、駅を確定するのにルートが決まらないといけませんと、うちわの真ん中だけあっても、柄がついてないと風が送れないよということでありますので、そのルートが前提でしょうとJR東海は言ってこられました。

 昔は、整備新幹線は駅着工と、駅だけつくるという手があったんですが、駅着工の要望を奈良県が一時したことがありますが、ルートも一緒でないといかん。そのルートを決めるのに環境影響評価、環境アセスメントが必要でありますので、早く環境アセスメントに取りかかってくださいという要望をずっと奈良県、三重県はしてきております。

 そのルートと駅は、確定的なのは「奈良市附近」、名古屋・奈良市附近・新大阪ということになるわけですけれども、計画上は出ておりませんが、三重県を通ると、三重県に中間駅をつくるということは確定しております。だから、名古屋・三重県・奈良市附近・新大阪と、名古屋を入れて4つ、駅ができるわけですが、その中間駅、三重県と奈良県の位置を確定してくださいというのが我々三重、奈良の大きな要求でありましたので、今度、大阪府と一緒になることによって、促進されることを期待いたしますけれども、JR東海はまだそんなに急ぎません、というスタンスですので、じっくりとしてもらってもいいんですけれども、早く確定していただくと、地元の土取りや協力態勢、駅設置後の開発構想等、いろいろ、十分できる可能性がある。20年後というのはすぐでありますので、それには開業してしまうわけでありますので、20年間かけて駅周辺を開発するために、引き続きということになりますが、ルート、駅の位置の早期確定ということはお願いしていきたいと思っております。それは従来からやっておりましたので、今回でさらにそういう方向が進めばいいと思いますが、大きいのは、新大阪の駅の構造をどうするかということに大阪府、大阪市が関心を持っていただくということが大きなエポックだと思います。

日経新聞:
 京都府、京都市がいまだに中間駅に関して手をおろさないんですけれども、今回、大阪を取り込んだということで、対京都に対してはどんなメッセージを送られるつもりですか。

知事:
奈良市附近というのはもう、昭和48年に基本計画で書かれている。また、平成23年の整備計画で奈良市附近と書いてある。だから、全国の人はみんな奈良市附近で決まっているじゃないかと思っているんですけれども、手を挙げたら変わるんですか。そんなことはないのが鉄道計画です。だから、長年、鉄道行政、とりわけ新幹線行政をやってきましたので、今回でどうこうというよりも、昔から決まっているじゃないかと私は思っています。しかし、京都は力がおありになりますから、引き続き気を引き締めて、この決まったルートの確立に努めたいと思います。

日経新聞:
 期成同盟会で、三重と奈良の合同の会議が秋に毎年1回あったと思います。

知事:
 ありますね。

日経新聞:
 今後、この大阪を取り込んだ会議も毎年1回ぐらいは継続してやるおつもりですか。

知事:
 これは奈良県だけで決められないと思いますが、奈良県としてはそのような形になることを希望いたします。

 それと、まだ決まっていないと思いますが、三重・奈良の決起大会に大阪府の副知事が来られたのが今までのパターンですけれども、大阪・奈良・三重でずっと決起大会するのかどうかは、ちょっとまだ承知していません。今回は決起大会をしようということが最初でありますが、今後ということでご質問がありましたですけれども、経済団体も三重・奈良の場合はありますので、今後、検討課題になっていると思います。奈良県としてはそのような、三重・奈良決起大会のようになることを希望いたしますけれども、まだ固まっていないように聞いております。

NHK:
 新大阪の構造をどうするかというのに絡むという認識は、大阪府も大阪市も、三重・奈良ルートであればそれが早くできてありがたいから乗るよという、そういう認識で入ってきたのですか。

知事:
 いや、そうではない。乗るよというか、もう決まっているので。乗るよということではないと思う。

NHK:
 その決まったことを早く進めることが自分たちのプラスになるんだという認識でこの会に入ってきたのですか。

知事:
 そこまで思っているかは、わからないが、もう決まっているので、あまりそう乗って決めようとか固めようとかいう気はあるのか、それは向こう様のことなので。やっぱり新大阪駅ができないと三重・奈良ルートもできないので、もうそろそろというのが関係者の強い意向になってきた。もうスケジュールが見えてきたということですので、先ほど三重・奈良ルートの根拠は「基本計画」、「整備計画」と言いましたが、あと、環境アセスの適用するゾーンが、20キロだったと思うが、決まっている。それにはもう北のほうは外れている。外しているものをまたするとなると、せっかく8年前倒ししたのが、また10年遅れます。大阪府の知事は、そのような遅れることはつまらないということは前から言っておられた。

NHK:
 どうして大阪が正式に加わるのかという意味は、前倒しになったことを、もっと流れを加速させるために入ってきたという意味でいいんですかね。

知事:
 私からは、少しどういうことかわかんないですが、今までの決まったことを早くしてくださいというのが奈良県、三重県の基本的な願いで、それはもう全然変わらないわけです。その決まったことを早くしてください、スケジュールが見えてきたというのが最近の、3兆円の財投を投入して、20年後ということはほぼ確定してきたというふうに私は思います。確定という言葉は色々な事情が発生するので使われてないかもしれませんが、大体財源ができて、あと工事だけですから、鉄道というのは確実にできていくので、そのときに三重・奈良ルートというのは、先ほど申し上げましたように名古屋市附近、名古屋市の駅はもう確定して工事が始まっていますが、新大阪駅は始まっていません。どこにどう入るのかというホームの方向もまだ決まっていないので、もうそろそろしないと、大工事になることは間違いないので。先ほど、もう20年後というのはすぐなので、新大阪の駅の工事の、駅のホームの方向とか、いろいろ考え始めてはどうかというのが、鉄道をやっている人の共通の関心事項で高まってきて、ルートはもう前から決まっているのだから、ルートを外して考えようというのがそもそも、早くしようというのと全然逆行する。私の感覚からすればおかしいなと思っています。

NHK:
 ルートを全く横に置いといて、大阪として事業を普通に前に進めるために逆算すると、今こうやって整えていかないといけないということなんでしょうか。

知事:
 そういう判断はあったかもしれない。もう20年後にできるとすれば新大阪も考えなくてはいけないと思われた面はあるかもしれない。

 早く作るという面について、あまり右だ左だの言っている地域は必ず遅れる。昔はそういうことがあった。線路は右だ左だと言った地域で線路が曲がって、昔の鉄道は往々にして曲がった。我田引鉄と言われた時代があった。政党が変わると、東北のほうは、政友会の線路だ、憲政会の線路だと、右や左に曲がっていた。海辺に行ったり山辺に行ったりするのが政治的にあったので、そういうことはもう大反省で、鉄道行政ではいかんということになって、政治的に決めないように、順番に計画をつくって決めようということになった。新幹線は大幹線ですので、全国新幹線鉄道整備法という、全幹法というのができて、その法律に基づいてルートを決めて、ゾーンを決めて、アセスしているが、関西のどこかは、それは何だか古いもので決めたからといって手を挙げられた。どうもおかしいなと私は思います。鉄道行政の進め方としては、右や左というのはあまりいいことはないと予てから言っております。

読売新聞:
 今回の大阪の参加というか、加入というのは、奈良県のほうから呼びかけたのか、それとも大阪が入りたいと言ってきたのですか。

知事:
 その契機というのは、先ほど申しましたが、新井さんという副知事がずっと参加していて、関経連の方も代表として委員長が参加していたので、運動体としては顔はそろっていました。関西広域連合の井戸連合長も参加していた決起大会がずっと続いてきたが、今回は自民党の関係者、リニア特別委員会とかリニア議連、これは川崎議員だし、リニアの特別委員長は竹本直一議員だし、そういう方からは新大阪の駅を早く決めるようにみんなで集まれよと、こういう話はもう数年前からありましたので、それが大きなきっかけかなと。きっかけになったという質問に対して、私の印象はそういうふうに思います。奈良県が言ってできたというよりも、そういう先生方が音頭をとられたように思います。それは奈良県にとっても大変必要なことだと思っています。

日経新聞:
 知事、先日も橿原市を中心とする南和の自治体が、早く確定をということで、今、生駒と大和郡山市と奈良市、3市が手を挙げてて、なかなか奈良県内の候補地が一本化されない。このスケジュールについてはどうお考えですか。

知事:
 そうですね、奈良市附近、駅の位置ですが、奈良県の陳情のスタンスは、全幹法の精神は、高速化を図るとともに高速機能の全国均てんというのがあるんですが、リダンダンシーと全国均てんというのがすごく、2つ大きいこと。リダンダンシーというのは併設しない、東京、名古屋、大阪以外は併設しない、できるだけ離すというのがリダンダンシーでありますので、中央新幹線ということになっていますが、それはリニアであって、それが離れるというのを一緒にしようというのは全く逆の方向だということを主張してきたわけです。

 もう一つ大事なのは、高速機能の均てんということは、駅ができると、東海道線だけではなく、北陸もそうですけど、違う線路、今度は中央アルプスのところを通って、日本の細長い列島の違うところに高速機能が行きますよというのが、本線としても均てんするというのと、本線からさらに、背骨と肋骨と言いますが、肋骨を強化して横に行く機能があると高速機能がそこで、リニアなり新幹線が横に行かないと、ミニ新幹線という考えがありましたが、ミニ新幹線で直接乗り入れでなくても、在来線と乗り入れしたり高速道路と一緒になったりというように均てんさせるというのが全幹法の思想であるわけで、1条に書いてあるわけですね。

 その観点から、奈良市附近駅をどのようにするかと。地元の希望は高速道路をできるだけ紀伊半島に均てんしてくださいということは、結節性のいい位置につくってくださいということを基本的な要求として出しているわけです。それは、結節性のいいところというのは、客観的に言えば自ずから分かる面があるので、できるだけ、結節性というのは既存の鉄道との結節性、高速道路との結節性という視点での優位なところに東海が決めてくださいということが基本的なお願いになっている。早く東京から大阪を結ぼうというのとどのように折り合うか、あるいは駅の位置で開発の余地が、JR東海は中間駅の収益というのは余り考えておられないかもしれないが、大事な収益要素ですので、それとの折り合いを、これから駅の位置を決めるに当たって本格的に具体的な検討が入ることになればと思います。

 今まで早期開業、同時開業と、こう言っていましたので、先ほどの政治的な動きの中で、関西の名古屋以西は同時開業はあまり言わないようにしたほうがいいよと、10年たって開業して、また直ちに工事するのだから、その段取りでいいじゃないかと政治的になってくるかどうかというのは一つ大きなこと。早期開業か同時開業かというのは、同時開業という言葉を、あまり使わなくなってきたという点もご注目いただいてもいいかと思います。早期開業でやると、JR東海さんの言うように段階施工は固まってきたなというので、今度の決起大会に柘植社長も来られるということになっているのかなと私自身は思っています。

 同時開業といったらJR東海が財務にとても無理があるということを強く言っていたので、できるだけ早くというのは引き続きお願いしたいと思いますが、20年後は確実になって、さらに工夫をしてそれよりも早くできませんかねと、早くつくるということは、環境アセスを早くして、駅の位置も早く確定したほうがありがたいですよというような、普通、リーズナブルな要求姿勢になってきている面があろうかと思っています。

日経新聞:
 県内サミットなどで、大和郡山市に一本化しようみたいな決議をされるつもりはありませんか。

知事:
 早期開業のときの駅位置確定のタイミングということになりますので、タイミングをはかって確定してもらうように、さらに具体的な前を向いた検討を進めていただけたらと、あるいは我々も協力したい。地元の県と十分協議をしようという姿勢はとっていただいているように感じています。各県1駅といった感じですが、なぜ地元の県と協議をするかというと、工事の容易さが違うわけです。土砂の搬出や土地の取得は地元の県が協力するのと、もめるほうの音頭をとるのとでは全然違うわけです。財政で支援するというよりも、ローカルなコストが発生するのを抑制するというのに、とても期待が高いように思うので、それは十分、奈良県は協力しますと言っているところです。それはほかの名古屋-東京間の工事でもそうですが、県と建設主体のJR東海との折り合いの動向は注目しておりますが、やはり地元の県が協力するほうが工事がスムーズにいくことは間違いないので、そのような体制を三重県、奈良県はとっていこうかということを、メッセージを出しています。

 事前の環境の調査は奈良県がしますよ、そのデータを信用してJR東海が活用してもらうといいですよと言っています。それは、幾ら前倒しでしたとしても、余り生態系や土地の位置は変わらないので、大きな作業ではないが、事前に必要な調査は奈良県が先行して、させていただきますよと。路線を決めるのは最終的にはJR東海ですからといって安心してもらって、おつき合いをさせていただいているということが続いています。事実上、前に倒せるようなことを積み重ねるという姿勢でいるわけです。

 そのときに、駅の位置の確定はいつ決めるのかということ、昔みたいに右だ左だの、岐阜だ名古屋だ伊吹山だといって決めた時代もあったが、今は、合理的に決めないと鉄道は繁盛しないと私は強く思って、合理的に決めるようにデータと合理的な協議を進めることができたら、このリニア中央新幹線も、私の言葉で、後生がいいのではないかというふうに思っています。

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「この夏、ならで出会える。Nara婚~2017summer~」を実施します

時事通信:
 婚活パーティーの件にいきますけども、これはこのリーフレットを拝見しますと、県内各市町村で結構独自にやってる面もあると思うんですが、県が一体的に音頭をとってやられるというところの、実際の参加者の方への効果というか、どういう効果があるとお考えでしょうか。

知事:
 このようなイベントを合同にするということですが、県内でいろいろしていただいている方の意識が共有化、共通化するのも効果があると思います。今まで、障害者の雇用でもそうですが、県が音頭をとって、こういうことをやっていることをお互いに知ろうよと。障害者の雇用でもこの婚活でも、やっている単位は小さいんですね。この地域で、この市でやろう、この団体とやろうというふうに、小さな単位でしかできないのがこういう活動の特徴でありますので、小さなイベントが、気を合わせてやっていますよと、県が音頭をとって共同イベント化するということです。そうすると、やっている方にとっても、そういう共通の目標でやっているんだと意識が共通化する、あるいは行動の連携がさらに図れるといったようなことが、期待できるのがイベント共同化の効果だといつも思っています。今回もそのような効果が発生すると思います。

 やっている単位は小さくて、一人一人の話ですので、なかなか決起大会みたいにたくさん集まって、わあっと行ったらできるというものではないタイプのイベントです。市町村も気にしてやっていただいてますし、団体も気にしてやっていただいているのを、共同・共通イベントとして、意識もやることも共同・共通し、時期も合わせてやろうというのが、奈良県が多少イニシアチブをとってさせていただく意味だというふうに思っております。そのような、意識が高揚といいますか、盛り上がって効果が格段、グレードアップすればいいなというふうに期待をしています。

司会:
 発表案件につきましてはよろしゅうございますでしょうか。
 それでは、その他の案件につきましてもご質問をよろしくお願いいたします。

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「三重・奈良・大阪リニア中央新幹線建設促進決起大会」の開催について

奈良新聞:
 先ほどのリニアの話で、知事からスケジュール感が見えてきたというお話がありましたが、そうすると2030年代半ばに当たってくると思います。その場合に、今の高速機能、この間の土曜日の政府の予算要望の中でも出ていたお話とも結びついてくるのかなとふっと思ったんですが、京奈和自動車道、それを新たな施工方式というか、この間、あの場で発表されてましたけれども、どうも持ってきている段階というのはやっぱり30年代半ばぐらいがターゲットかなというような感じがするんです。そこへ、第二阪奈の結節性のことも視野に入っているようですし、トータル的に奈良県の交通体系というか、高速交通体系というものが30年代半ばに固まってきたみたいな、そういう見通しを持たれるようになったという理解でいいんでしょうか。

知事:
 道路との結節ということであれば、京奈和の開通と、さらにミッシングリンクと言われるトンネル、これはNEXCO化ということでかじを切って陳情を始めているわけですが、第二阪奈のNEXCO化と、その間をつなぐネットワーク化というのがあります。高速道路のネットワークがある程度完成が見えてくるのが30年代、今から七、八年後になるでしょうか。それとリニアの位置というのが絡んでくるといいますか、結節性が高まる方向になればいいなというふうに思います。もうそのころになるとリニアの位置も確定していると思いますが、そうしますと、奈良県の幹線鉄道、幹線交通体系というのが見えます。幹線高速交通体系のネットワークに組み入れられるということが目に見えた形になってくる、これはとても大きなことだと思います。それが一つあると思います。

 もう一つは、ご質問の中には入っていませんが、結節性の確立ということが奈良県で図られるのかというご質問と受け取るなら、そのころになると結節、高速交通体系の体系化が相当確立する形になってきますよということは申し上げられると思います。

 もう一つは、リニアに関連する要素で、最近、国土交通省の中でメガリージョンの研究会に参加しませんかというお誘いがありました。メガリージョンとは、幹線鉄道と、それに対する高速鉄道、高速道路などの組み合わせを思考する国土形成計画の考えの延伸ですが、その日本のメガリージョンの形成をどのようにするかというので大きな要素は、実はインバウンドなんですね。インバウンドの交通需要というのがとても大きな要素になっている。これは全幹法ができたときには想定されなかったことです。したがって、日本の国内の中の大都市間を高速化しようというのが新幹線、東海道でも北陸でも大きな要素です。インバウンドとの結節をどうするかというのは、さらにちょっと大きな要素としてあるのかなというふうに私自身は思っています。先ほど高速道路機能の均てんといったときに、その先がインバウンド、空港になりますけれども、空港と結節するという要素が、今30年代と言われています。今のままのインバウンド需要が続きますと、必ず入ってくると思います。そのような需要の要素を、この結節性とか体系化を図るときにどのように確立するかというのは、よく考えなければいけない分野だと私は思っています。

 昨日、観光庁の参事官で、昔、僕の下にいた人が来て、彼が言うには、彼が観光部長で観光政策の答申を出したときに、初めてインバウンドという言葉を使ったと。もう25年ほど前ですが、インバウンドということを研究しようと、そういう部会をつくってやったことがあるんでが、今日のインバウンド需要がこうなるとは、そのときは誰も想像しませんでしたねと、こう言っていました。そのとおりだと思いますが、今やインバウンドというのは、日本の交通体系の中でも大きな需要要素でありますし、日本の経済の中でも大きな要素になってきていると。それを大事に維持し育てるという、交通面でも観光面でも経済政策の面でも体系が要るように思います。

 インバウンドをメーンルートに集中させるというよりも、均てんさせるという観点からは、この高速交通体系の均てん機能がより発揮されるのに使われるとすれば、日本の国土形成にとって、とてもラッキーなことだなというふうに感慨するものであります。

奈良新聞:
 そのお話は、以前におっしゃっておられましたけれども、北陸新幹線の南進化というお話ともつながってくるということですか。

知事:
 つながりますね、交通体系の考え方としては。

奈良新聞:
 そういう構想も近く発表しようということですか。

知事:
 誰かするのかな。

毎日新聞:
 引き続きリニアの話ですが、まず大阪を入れたものを今回されるということですが、今後の動き方、あるいは政府に対しても言う、あるいはJR東海にも要望されていかれると思うんですが、どのようにお考えですか。

知事:
 今まで何度も奈良県の姿勢として言っていますが、政治的に路線を決めたらろくなことないと、もう国鉄時代からの鉄則だと私自身は思っています。合理的に決めるとはどういうことかということですが、合理的に積み重なって決められてきた計画、しかも法律の根拠で決められてきた計画で、お金を出す建設主体かつ営業する主体であるJR東海が、全幹法の体系にのってやると言っているんですから、それを最大限尊重しないといけないプロジェクトだというふうに思っています。周りはそれが遺漏なきように、早期に建設が始まって開業するように、また開業後もその路線が効果を発揮するようにというのが沿線の我々公共団体の願いでもあるし、それは営業主体であるJR東海の願いでもあると。建設主体は建設までの役目ですが、これが営業主体になると、開業後の営業もとても大事ですので、その効果を発揮するようにというのは沿線の自治体の願いでもありますので、それを、いよいよ建設のスケジュールが確定してきて、どのように進めるのか、沿線自治体と建設主体、営業主体とのいいコラボレーションが必要だというふうに思います。

 今までは、財源調達で大体政治家の方が入ってこられました。整備新幹線を担当したんですが、公共事業方式は、まず公共事業で新しい線路は全部つくりますよと、鹿児島でも北陸でも公共事業費でつくりますよと。だから、あれは所有は運輸機構なんですね、国が所有して貸し出しますよという仕組みで。で、貸し出すから貸し出し料を払ってください、受益の範囲で払ってくださいと。それは、昔のようにJRが借金してつくれというのと全く違う、そういう仕組みにしたわけなんです。だから、赤字を出して新幹線を運転することはないということ、受益があることが大前提だから、その受益を計算して払ってくださいよと。その貸し出し主体は運輸機構になる、というのが基本になっていますから、公共事業費でつくるので財源が要るからゆっくりしか進まないということで、北陸新幹線も北海道新幹線もそのようになってきているわけですが、今度のこのリニア中央新幹線はJR東海が自分の金でつくると。ただ、財務体質上一挙につくれないよと。それを無利子貸し付けを3兆円すると財務が安定するから、8年の養生期間なしに引き続き建設できますよというところまで来たわけです。プロジェクトの性格がそのようなものでありますので、JR東海の意向は最大限尊重しないといけませんが、法のフレームの中で建設主体、営業主体の指名があり、指名があったということは、ほかで同じようなプロジェクトを考えても、ほかはだめだよと。この全幹法でやる中央新幹線というのはJR東海が建設することに決めたよというのが国の意思としてあるわけです。そのときに、予算は国がつくるんじゃなしに、JR東海が自分で調達するよということが基本の性格で、いわゆる整備新幹線とは違うBパターンになっています。

 そのとき、整備新幹線だと地方公共団体は国への要望一辺倒だったんです。それは、政治的に国会議員が入って、北陸新幹線の沿線などは、国へ要望し、予算をつけるということが大きな国への活動だった。今度は予算はないんですよね、JR東海に要望しないと。しかし、JR東海は政治的な動きは受け付けませんよといい、これはまた見識のあるところだと思います。すると、我々の団体は、基本的なことを繰り返し申し述べるとともに、現実に早くなるような具体的な協力の体制があるのかどうかを確定していくということが大事だと思います。

 往々にしろ、建設が決まるまでは要望するけど、建設が決まったら、今度はJR東海が自分でやれよと、これが一番駄目なパターンだと私は思っています。建設中も営業が始まってからも、地元公共団体とJR東海は協力関係をずっと続けていかなければならない関係だというふうに思っています。そのような信頼感の醸成される関係をどのようにつくるかということを奈良県は心がけてメッセージを送っていきたいと。

 そのときに、三重-奈良ルート、今度は大阪と一緒になった決起大会の運動の仕方、性格はどうかということになりますが、最初に申し上げたのは、政治的に国の予算を要望するパターンじゃないですよということです。では、JR東海との関係は政治家が間に入るのか、JR東海は政治家が間に入るのを極端に嫌っておられますので、地方公共団体はパートナーとして扱っておられますので、政治的な経済団体と一緒に、政治家が一緒になって運動するわけではありません。早期開業の運動はしていましたが、ルートを決めたり実務を進行するのは、政治的にはどうなるか見守っていこうという姿勢にだんだんなっていくのかなというふうに感じております。正面で切っ先になるのではなく、JR東海と地方公共団体がいい協力関係になるように見守っていこうかと。

 それは、例えば新大阪駅の設置は、駅のホームの位置はどうだとか、周りの工事の仕立てを、地方公共団体がある程度介入しないと出来上がらない。名古屋駅でも、品川駅でも、あるいは各駅の、相模原でも長野でもみんな大変な工事ですので、地方公共団体の協力姿勢というのはこれからますます重要になってくるというふうに思いますが、政治家もそのように思って来ておられるように感じます。そのようなことをちゃんと確立するようにしようというふうに政治家はされると。すると、運動の仕方として、そのような仲のいい協議をちゃんと進めようという形になってきていると思います。そのときに関西でルートが右だ左だ、北だの南だのと言ってちゃ始まらないというのが政治家の基本的な姿勢だというふうに思います。そのように、勝手かもしれないけど感じているということで、運動の姿勢は、実務が少しでも円滑に、コストが下がるように、あるいはその結果、前倒しになるように図っていくのが地方公共団体の役目のように思っています。これからは政治的な運動というよりも、実務的な協力関係をどのように構築するのかが極めて大事になってきているというふうに私は思います。

毎日新聞:
 スケジュールが見えてくれば、いずれは地元としての中間駅、どこにしますという考えを表明する時期もあるかと思います。三重県さんと一緒に、奈良はここです、三重はここです、早くお願いしますみたいなお考えって、もうあるんですか。

知事:
 そのうちあると思います。地元の意見をあまり聞かないでここに決めたよということはないと思うんですけどね、普通だったら。よく相談して決めてもらわないと、工事の協力も、そっぽ向かれるとやっぱり困るんじゃないかと思いますけどね。

日経新聞:
 確認ですが、リニアで、この9月11日に決めた決議書は、当然国交省や政府に提出されるわけですか。

知事:
 決議案を陳情書の形で持っていく、あるいはご報告の形で持っていくことになると思います。

日経新聞:
 国交省に。

知事:
 国交省。あとJR東海さんは社長が来ておられますから、そこで決議文が出れば、ちゃんと認識はされると思います。

日経新聞:
 中央政府にということですか。

知事:
 中央政府あてですけれど、JR東海さんも大事な相手ですが、来賓ということになると思いますけれども、社長が来て、それを知っておられるということだからということだと思います。

日経新聞:
 JR東海にも改めて正式に。

知事:
 改めてというか、ちょっと行司の仕方はまだよくわかりません。

日経新聞:
 去年6月に安倍首相に面会されたような、ああいう動きも今後されていきますか。

知事:
 したほうがいいですかね。それは私、一存で決められません。この大阪、三重、奈良の3府県でどのような活動を、さっきご質問あった、どのようにするかというのも、私の希望という形で申し上げさせていただいただけですので、3府県でどのようにやるかというのは大阪府さんともまた相談しないと、いや、もう官邸に行くのは嫌だとおっしゃるかもしれないし、国交大臣に行くのは嫌だとおっしゃるかもしれない。今までは三重、奈良の両知事と経済団体4者は国交大臣に行くのと、その沿線の同盟会の国会議員さん、長野や沿線の同盟会の国会議員さんおられますので、そちらにもよろしくお願いしますと言って回っておりました。同じようなことはするとは思いますが、3府県での行動パターンというのは大阪府さんの意向を抜きにして決められないと思いますので、これからどうするかということを確認した上でのことになります。全体の構造、構成の中身が変わったというよりも、ちょっと進む可能性がある、その進むというのは、最終駅の工事の姿がもう少し見えてくる形になると思います。それを背景に、早くしてくださいとか、どのようにすれば新大阪駅がうまくつくれるか相談しましょうなど、そういう話が進むかと思います。JR東海さんから、北陸新幹線がどう入るのか、リニアが入って既存の東海道新幹線とどう接続するのかという希望があると思います。

 品川駅を既存の新幹線に併設、並行して、さらに下に入るという工事になるように聞いております。斜めに付くのではなしに、下にこう新幹線が入るから、あれ北から入るのかな、すごく工事が、その駅の最終段階では難しくなる可能性がありますが、土地はびゅっと走るんですけど、駅になると、ちょっとカーブがあると思いますが、そんなことは新大阪駅でもちょっと工夫しなきゃいけないと思います。そのような、土地の所有権とか地上権の取得も含めて大変な工事のため、それは随分かかるというのはみんな一致した感覚なので、大阪府もそろそろそういうことも考えてというのが、大阪府・市に対する期待ということは最初に申し上げたとおりです。それが早期開業の必要条件の一つですので、そのような段階に入ってきたかと思います。今までの経験上から、スケジュールの一つ一つが、ステップが見えてきたり固まってきた感じですので、先は長いプロジェクトですが、鉄道はそのようなステップを踏んで、要らぬ動きがなければ順調に進むプロジェクトだと思います。

 整備新幹線が進まないのは、ひとえに予算なんです。ルートは随分前に決まっていますが、公共事業方式だから公共事業の予算がないから、造って回収、造って回収というのが、予算がなかなかつかないといったことでした。今度は予算は、JR東海さんの財務が無利子貸し付けで相当固まってきました。今度は、名古屋-大阪はルート、新大阪の駅のホームの位置、奈良は奈良市附近のどこかという未確定ということです。三重も、大阪、新大阪、奈良市附近を決められると、自然と三重は決めますというスタンスです。駅の位置はルートの位置の確定と連動していると思いますので、これからその実務的な検討をしっかりして、JR東海と協力、信頼性の高い協力関係を維持していくことが、今までもそうで、そのつもりでしたが、奈良県として必要かと思っております。

読売新聞:
 先ほど、場所の要望のことでちょっとお話がありましたが、そのうちというお話がありましたが、それこそスケジュール感が見えてきているんで、大体例えば何年以内とか、そういうのは。

知事:
 アセスが始まると確実に決まります、少なくとも絞り込まれます。

全面的にアセスするというよりも、絞り込んで、このルートは可能か、致命的な欠点があるかどうかというふうにアセスのときは絞り込まれる。JR東海は、アセスは工事の4年前からやれば十分だと、言っておられます。

担当課:
 工事着工の4年前でございますので、2027年の4年前。

知事:
 2027年の4年前だから2023年にアセスは開始すればいいと、おっしゃっています。ということは、アセスは開始されることですが、奈良県は、アセスをもう少し前倒ししてくれませんかという要望をしております。アセスを前倒し、それを早くしてもらうと、結果、ルートと駅の位置の確定が早くなる、アセスの段階で絞り込まれると思います。

 今申し上げましたように、いつに何が始まるかという想定の年次が出るようになってきたというのは大きなことであります。2027年に名古屋以西工事開始ということが固まってきて、その4年前にはアセスをやりますよと、もう少し早くできませんかねと、こう言っている。その4年前ということは、これから6年後にアセスが始まると。なら、例えばこれはこちらの希望ですが、それから2年前倒し、アセスしてくれませんかというと、これから4年後に絞り込んだアセスをしてもらえませんかねという要求をすることになって、もしそれがやろうかということになれば、4年後に絞り込んだルートでするといったような、今、読売さんのご質問でいつごろどうなのか、そのころになると、自然とどのあたりがいいかと。

 アセスのときは、工事のアセスということになりますが、あと営業面のアセスも出てくると思います。営業面のアセスとは、どこがその後、高速鉄道の効果が発揮されるのかという面のアセスも入ってくると思います。主に自然環境とか工事に対応するアセスということで、工事費のアセスというのは、環境評価と言うぐらいですから、自然への影響から工事が支障なく進められるかどうかというのがアセスの最大の目的で、それに尽きると言ってもいいんです。しかしその際はルートの位置よりも、駅の位置を決めるのはその後の経済アセスというのも並行して行っていかれるのが、駅の位置が確定していれば自然、環境アセスを進めるということになりますし、駅の位置の確定には、経済アセスも必要な要素だというふうに奈良県では思います。また、営業主体のJR東海さんもそのように思われると思います。

 経済アセスをどのようにするかというのは、プロシージャー(手順)はあまり確定しておりません。それも事実上、経済的にこちらのほうがはやるんじゃない、こちらのほうがしんどいんじゃないとか、これも駅の位置に大きな要素、地元にとってみれば開業後のことは大きな要素であります。それはいろんなアセスをした、こちらのアセスを持ち込むとか、向こうのアセスとすり合わすとかというふうに、それは工事費と経済アセスで、経済アセスは将来の収益のアセスでありますが、自然環境アセスは工事費のアセスだから完成までのアセスでありますので、必ずしも同じ方向に行かないで、安くてもうかるところが発見されれば、それにもうそこで決まってしまうわけです。儲かるかもしれないけど工事費が高いよと言われたときにどう判断するかが課題になるのが常でありますので、ルート・駅の位置の確定ではそういう議論の要素は残っていると思います。これも合理的に決めることになれば一番良いかと思います。

 JR東海さんにとっても我々地方にとっても合理的に、工事費と経済効果というのは、経済効果は予測だし、工事費は現実にもう発生するものだから、それをどう折り合わせてマキシマムの効果があるかということをアセスするわけです。工事費が往々にして一番安いよといったときに、いや、後はあんまりもうからんかったという、もうからんかったというのはちょっと言葉として変ですが、便益が均てんしなかったというのもちょっと悲しい話なので、その折り合いの議論がある時期にあると思います。それは、先ほどの環境アセスが始まるのは、遅くとも6年後。JR東海は早くても6年後という言い方ですが、4年前に始めれば十分間に合うよと、こう言っておられるので、もう少し前のほうがありがたいというふうに陳情しているのが奈良県、三重県の状況であります。早まれば駅の位置も早く決まるというふうに思います。その年度が4年後か6年後かといったような、ちょっと見通しが見えるような時期に、口に出せるようになってきたというのは大きなことだというふうに思います。

読売新聞:
 そうすると、その時期に、はっきりはしてないんですけども、2023年よりできれば早目に決めれたらいいなあというのが、ご希望としてはあるということですね。

知事:
 あります。要望の形でそういう要望を出しております。

司会:
 ほかにはありませんでしょうか。
 幹事者さん、よろしいでしょうか。
 それでは、これで知事定例記者会見を終了させていただきます。
 ありがとうございました。

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(発言内容については、読みやすくするために、広報広聴課で編集しています。)

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