奈良県と奈良県臨床研修ワーキンググループは、平成21年11月26日(木)に天理市内において県内で初めての奈良県臨床研修病院「研修医の集い」を開催しました。
当日は県内各臨床研修病院の臨床研修医131名、指導医等25名の計156名が参加する大イベントとなりました。
第1部では、まず赤井靖宏先生(奈良県立医科大学卒後臨床研修センター准教授)の司会進行により、「奈良県の医療Q&A」が行われました。奈良県の医療に 関する問題に、○×の札を上げて答えるもので、奈良県の医療の現況について、改めて認識する良い機会だったと思います。続いて赤井先生、西尾博至先生(市 立奈良病院総合診療科部長兼医療技術部長)の司会進行により「奈良県の医療を考えるシンポジウム」が行われました。県内各臨床研修病院から臨床研修医1名 が代表者として参加し、救急搬送の問題等が討論されました。その後、中村達先生(県立五條病院へき地医療支援部長)より奈良県が募集を開始した「『総合 医』のためのへき地医療研修プログラム」についての説明がありました。
そして、郡義明先生(天理よろづ相談所病院総合診療教育部長)の司会進行により症例検討会が行われました。天理よろづ相談所病院と市立奈良病院の臨床研修医が実際に携わった症例をそれぞれ発表し、どのような検査をし、診断を下すべきであったかについて検討されました。
第2部では、石丸裕康先生(天理よろづ相 談所病院救急診療部副部長)を座長として、林寛之先生(福井県立病院救命救急センター科長)による特別講演「unsuspected killerについて」が行われました。会場の研修医は、救急室での検査や診断等の実践的な林先生のお話を熱心に聞いていました。講演終了後には交流会も 行われました。
参加者アンケートを見ると、「奈良県内の研修医同志がふれあう機会を設けて頂いたことに本当に感謝しています。」等の感想が聞かれ、さらに大多数の方が今回の「研修医の集い」について、「良かった」もしくは「まあまあ良かった」と回答していました。
奈良県と奈良県臨床研修ワーキンググループでは、来年度も同様の催しを行っていきたいと考えています。多くの研修医の皆さんや指導医の方々の参加をお待ちしています。
※奈良県臨床研修ワーキンググループは、県内の9の臨床研修病院と県で構成されています。
<お問い合わせ先>
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奈良県 福祉部 健康安全局 医師・看護師確保対策室
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医師対策係 金井・魚田