今月のポスター　平成19年度　人権啓発ポスター優秀作品

今年から始めようかな

　新年を機に日記を始めた方も多いと思うが、「十年日記」を続けている友人からこんなことを聞いた。
−−「十年日記」というのはね、1ページが10段で、10年分の「今日」を一覧できるようになってるんだ。続けていると、そうそう去年の今日はこんなことをしてたんだ、また一昨年は……という具合に、過ぎた日を鮮明に思い出すんだよ。逆に、最後の段を書く頃にはどうしてるかなって、想像するのも面白いよ−−。
　すでに2冊目に入っているそうだ。家族や同僚からのうれしかった一言や、苦心の末の喜びはもちろん、つらく悲しかったことや深く悩んだことも、書き記したことで、かけがえのない一こまとして思い出せる。すると、どんな出来事も生きている証（あかし）と思えるようになったという。
　読み返すたびに、自分が1人きりではないこと、周りの人たちにいつのまにか支えられて生きていること、そして、自分自身の中にも、言葉を交わせる過去の自分や未来の自分がいることに気づかされる。そんな自分を、そんな周りの人たちを、いつまでも大事にしたいと強く思うようになった−−とのことである。
　私も今年から始めてみようかな。