県政だより奈良

タイトル
 
 
「NPO法人 ごせまちネットワーク・創(そう)」
所 御所市竹田前60-21 御所市商工会館内
tel 0745-65-1201 e sou@gosemati.net
町の歴史を学ぶ「ごせまち講座」や町並み調査、ボランティアガイド養成など“生き生きした風格あるまち”を目指して、さまざまな運動に取り組む。
 
 白と黒のしっくい壁に家紋の入った袖壁(そでかべ)、意匠を凝らした瓦細工に格子戸や灯籠…。かつて葛城川をはさんだ西側は商都、東側は寺内町として栄えた御所(ごせ)まち。今なお“商家の誇りと寺内の風格”が息づき、江戸時代の風情ある町並みが残ります。
 この希少な景観を守るのは、町の人々自身。町に活気を取り戻そうと人々が動き出したのは、平成9年のこと。手描きのマップで町家の魅力を発信することから始まった活動は、今では大きな輪となり、さまざまな取組が行なわれています。5年前に発足した「ごせまちネットワーク・創」の活動もそのひとつ。町並みの景観を保全・発展させ、その魅力を広くアピールしてきました。
 毎年11月に開催される「霜月祭(そうげつさい)」は今年で10年目。毎年、多くの人出でにぎわいます。「町のみんなが家の誇り、町の誇りをおもてなしの心で紹介するお祭りです」と語るのは、霜月祭実行委員会・委員長の六田誠良(むだまさよし)さん。茶会や茶屋を開き、盛りだくさんのイベントで“おもてなし”。祭りの一番人気となる「町家ミュージアム」では、今も人が暮らす町家の玄関先を公開し、代々伝わる民具などを披露。夜はミニ行燈(あんどん)3,000個が旧街道を幽玄の美で彩ります。山伏がホラ貝を吹いて練り歩く伝統行事も、祭りを荘厳に盛り上げ、訪れる人を江戸情緒で包みます。
 
フォト フォト
豪壮な商家や当時のままの水路など、江戸時代の町並みが残る。造り酒屋の軒には古来よりの「杉玉」も吊るされている。 「霜月祭」では町家も公開され、江戸時代から続く町家の中を見学することができる。
  フォト
  魔除けや火除けのまじないか、屋根の上には鶴や亀、雷や鯉などの意匠を凝らした飾り瓦が見られる。
「第10回霜月祭」
とき 11月9日(日)
10:00〜燈火消灯19:30
(各イベント終了 16:00ごろ)
御所市御所まち界隈
ロゴ
「奈良・もてなしの心推進県民会議」では、生き生きとした生活や交流を育むまちづくりを実践している地区を、「もてなしのまちづくりモデル地区」として認定。御所市御所まち地区もその1つです。
 


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