昨年5月に胡錦濤(こきんとう)中華人民共和国主席が、同10月に英国皇太子殿下が、日本との友好関係を深めるために奈良県へお越しになりました。また、毎年多数の外国人旅行者が、奈良の歴史・文化に触れられています。
他方、観光などで一時的に訪れる方以外にも、たくさんの外国人の方が奈良県内に在住されています。平成19年12月末現在の奈良県の外国人登録者数は約1万2千人で、その国籍は約80か国に及んでいます。
定住外国人の方が増えてきた現在、国籍や民族の異なる人々が、互いの文化的な違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていく「多文化共生」は重要なテーマです。
文化や生活習慣が異なることを理由にお互いを排除しあうのではなく、たとえば、町内会やPTAの親睦会、ボランティア行事などの地域の活動に、外国人住民も積極的に参加するなど、協力し合って地域社会を形成していくことが大切です。
奈良に住むすべての人が、地域に魅力を感じることができるような多文化共生社会を実現するため、皆様のご理解とご協力をお願いします。
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