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博物館の“館長さん”たち。手にしているのは「藁(わら)工房 巽」の藁細工。
「田原ふる里ほっとステーション」では土日に野菜の直売所も開かれる。 |
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茶畑に水田が連なるおだやかな里景色に、奈良時代の天皇御陵など史跡が点在する田原(たわら)地区。豊かな歴史風土に彩られたこの地で、最近人気を集めているのが“博物館”巡りです。博物館と言っても見学先は、伝統の技を誇る手仕事の工房や、現在もお住まいの伝統家屋など、地域の人々の仕事ぶりや暮らしを公開するもの。ステンドグラス工房を訪ねたり、ハサミを研ぐ“研ぎ匠(とぎしょう)”の工房にお邪魔したり、好みの館を巡りながら、史跡巡りやハイキングで里の魅力も存分に味わえます。
館は予約をすれば生業(せいぎょう)の手を止めて見学させてもらえるシステムで、現在14館が開館中。「江戸時代から続くお茶農家など、珍しいもの、面白いもの、おいしいものが田原にはたくさんあります。そんなエエもんを多くの皆さんに見てもらいたくて」と語るのは、「田原やま里博物館」総館長の宮中★さん。ご自身も「原木しいたけ園」の館長を務めます。
やま里博物館は評判となり、初年度は約700人だった観光客が、3年目の今年はなんと10倍の7,000人を見込む勢いに。とれたて野菜の直売所も繁盛し、里全体が活気づくようになりました。
「館によっては体験もでき、ボランティアガイドが同行することも。小さな触れ合いを大切にしています。田原が好きだと来てくれる人に、いっぱい楽しんで帰ってもらいたいんです」。
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田原やま里博物館 |
館長の仕事場、生活の場であるため、見学は予約制。
(予約は各博物館で受付)
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所 奈良市東部の田原地区一帯 |
アクセス 近鉄・JR奈良駅から奈良交通バス
奈良市都祁交流センター、下水間、北野行き乗車約30分 |
問 奈良市観光交流課 |
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0742・34・5135 |
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0742・35・6822 |
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URL http://narashikanko.jp/j/whatsnew/tawara/ |
(各博物館の情報が載った「散策MAP」掲載) |
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太安萬侶(おおのやすまろ)墓からの眺め。
河せ直美監督の映画「殯もがりの森」で一躍有名になった茶畑が広がる。 |
陶芸作家の「R工房」。田原で活動する職人さんの技を見学できる。 |
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