働くことは「社会参加」の基本となるものです。皆で協力しあい、働くことで、社会に貢献することができた時、人は幸せを感じるのではないでしょうか。
しかし、障害を持つ人が、働くことによる「人と人とのつながり」を、仕事ができるはずがないなどの先入観で最初から拒否されている現状もあります。そのために1人でも多くの人々が、働く喜びを手にしてもらえるようサポートしていくことが大切です。
県では、来年4月に「障害者アンテナショップ」(仮称)の開店を計画中です。奈良市東向商店街の「奈良県女性センター」の1階フロアーで喫茶、軽食等の提供のほか各授産所で作ったパン、クッキー、工芸品等の販売などをします。
障害を持つ人が働く、または働きやすくするために大切なことは「働く人に仕事を合わせる」ということです。仕事がしやすいように工程を単純化したり、苦手な分野は健常者がフォローをしたりと工夫が必要です。アンテナショップでは、障害を持つ人が仕事をしやすいよう段差をなくすなどのバリアフリーも行います。そしてそれは同時に、お年寄りや乳母車を使う人にも利用しやすい、みんなにうれしいお店にもなるのです。 |