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   八年前まで住んでいた茨城県守谷(もりや)市の近くに、一言主(ひとことぬし)神社があると聞き、家族でお参りしたところ、「大和の国葛城山の一言主大神を奉斎す」とありました。小学校の時遠足で行った「イチコンジさん」が東国の民の安寧(あんねい)のためお越しになられたのです。
 また、ふるさと葛城古道をしばらく北に行きますと笛吹(ふえふき)神社があります。名木波々迦木(なみきははかのき)(和名ウワミズザクラ)があるのですが、老木で一本のため、「大嘗祭 斎田(だいじょうさい さいでん)の卜(うらない)時に天皇家に献上するという大事なお役目が果たせなくなる」と宮司さんが心配され、日本製紙株式会社に依頼、バイオ技術での蘇生に成功されました。
 弊社の事業は主として「環境」と「エネルギー」です。本社は、郷土奈良の東京での情報発信拠点「奈良まほろば館」が目の前という日本橋にあります。また、技術研究所等は神奈川県大和(やまと)市にあり、この【やまと】という呼称は合併の際「大きな和を以(も)って…」に由来しています。ここ弊社大和事業所に、波々迦木を植樹しています。
 さて、今年は平城遷都千三百年です。明治の開国から昭和・平成と、日本の発展は目覚しいものがあります。これらは卑弥呼(ひみこ)、聖徳太子から始まるわが郷土奈良に原点があります。
 社会が市場原理主義を唱え、グローバル展開をしている時代だからこそ、「郷土奈良」「日本のこころ」を発信していこうと、新しい年を迎えて強く誓うものです。