王は仏教に篤(あつ)く、個人の事業として『大般若経(だいはんにゃきょう)』600巻の書写を2度行っている。さらに、四言四句の願文をへりに刺繍した袈裟(けさ)千枚を唐の高僧に寄進しており、鑑真(がんじん)(唐招提寺(とうしょうだいじ)の開祖)来日の要因になったといわれている。
一方、王は『懐風藻(かいふうそう)』の漢詩や『万葉集』の和歌にもその名を残している。
*三世一身の法…新たに灌漑施設を設けて開墾した者には3代(子・孫・曾孫)にわたり、旧来の灌漑施設を利用して開墾した場合は本人1代のあいだ、田地の保有を認めるというもの |