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ならの希少な生きもの
将来に引き継ぎたい奈良の自然
鹿博士
カツラギグミ
(グミ科:絶滅寸前種)
 奈良県の大和葛城山(やまとかつらぎさん)で発見されたので、カツラギグミというんだ。2mほどの落葉低木。葉は楕円(だえん)状の卵形で、先端は尾状にとがり、両面に星状毛(せいじょうもう)(細かい毛)があるけど、他のグミと違って葉の裏には鱗片(りんぺん)(うろこ状のもの)がほとんどないよ。4月下旬から5月上旬に開花。果実は広楕円形で長さ1cm程度、6月下旬に赤く熟し、渋みが少なくて甘いから小鳥が食べてるみたい。人の手が入った里山の環境が生育に適しているんだ。
 もともと少なくて、大和高原の一部や大和葛城山などで生育し、全体でも数十株しか確認されていないんだ。
 大和高原の自生地では、天理市や地元の人たちが協力して保全活動をしているよ。
緑を帯びた乳白色の花  
緑を帯びた乳白色の花  
赤く熟した果実  
赤く熟した果実  
5月号で紹介したニッポンバラタナゴの生息情報をたくさんお寄せ頂きありがとうございました!
これからも、見つけたときはぜひ教えてください。
●問 県自然環境課 ■0742・27・8757 ■FAX 0742・22・7060



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