奈良に工場と研究所をおかれているのはなぜですか?
ここには、葛城山系の清らかな水があります。そしてなにより、生まれ育った奈良を、御所を愛しています。県からの呼びかけで、産学官連携*の商品開発もしているんですよ。
*産(企業)・学(大学の研究機関)・官(県の研究所)の各機関が力を合わせること。県では、奈良の特産品である5つの植物素材(吉野クズ、大和マナ、大和茶など)の機能性や栽培技術を研究し、新たな実用化技術や食品開発をする「地域結集型研究開発プログラム」を実施しています
産学官の連携でどのような商品を開発しているんですか?
1年半かけて開発し、3月に「万葉一茶(まんよういっさ)」というお茶を発売できました。JAならけんや生産農家と一緒に、奈良県産素材にこだわり、大和茶やくずの葉、黒豆など7種類の奈良県産素材と、弊社が機能性について特許を出願しているマテ茶も配合しています。「大和マナ」を使った青汁も開発中です。
産学官連携事業のメリットは?
奈良の特産品を使っているので、まず奈良の農業が潤います。また、急増する休耕地を活かすことができます。製品が売れれば私達企業も潤いますし(笑)、それは同時に県の税収アップにつながります。さらに、産学官、農商工が連携することで、同じ目的に向かって奈良県内でみんなが一つにまとまって頑張れます! だから、県民の方にはそういう商品を進んで買っていただきたいですね。
(注)万葉一茶のお買い求めは…
平城遷都1300年祭開催期間中、平城宮跡会場の自動販売機やJAブース、JAのカタログ通販「ひのひかり」春夏号などで販売中。
今後の目標をお聞かせください。
あくまでも「健康」にかかわっていきたいと思っています。とても達成できないと思えるような数値目標でも、努力を続けていれば、いつか手に届くのではないかと最近思っています。
若者へのメッセージをお願いします。
創造性が豊かであるということは、何よりも大切ですね。そんな若者なら、すぐにでも採用します。また、一人一人が、「自分という会社の経営者だ」という意識を持たなければ。企業はいつも先を見ています。"自分会社"が発展していくには、自分に投資して、自らを磨いていかなければいけませんね。 |