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将来に引き継ぎたい奈良の自然 | ||||
カワゼンゴ (セリ科:絶滅寸前種) |
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「川前胡(カワゼンゴ)」という名前は、中国の「前胡(ゼンゴ)」という薬草に似ていて川岸に生えるところから名づけられたんだ。 川岸の岩の割れ目に根を下ろし、大雨で川の水が増えても流されないようしっかり岩にしがみついている。なぜかこんなに厳しい環境に生育しているよ。しかも、生える場所の大変限られた植物で、主に紀伊半島南部の奈良・三重・和歌山の3県にまたがる瀞八丁(どろはっちょう)付近の北山川の川岸で見られるよ。 8月頃から大きくなり、1mほどになって秋には花が咲くんだ。だけど、近頃増えたニホンジカに食べられてしまうので、花が咲くまで育たず数が減ったんだ。ニホンジカが増えた理由は、降雪量の減少により越冬が容易になったことや狩猟者の減少などがあるんだよ。 |
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