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10月7日〜10日、天皇皇后両陛下が、平城遷都1300年記念祝典への御臨席と地方事情御視察のため、御来県になりました。両陛下の御来県は、一昨年の10月以来、2年ぶりです。 | ||||||||||||||||||
初日は県庁で荒井知事から県勢に関する説明を受けられた後、東大寺大仏殿を訪問され盧舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)(大仏)を視察されました。続いて平城宮跡にある第一次大極殿に向かわれ、「大極殿」と書かれた扁額(へんがく)や天皇が儀式の際に着座していた高御座(たかみくら)の模型などを御覧になりました。 8日には、平城遷都1300年記念祝典と祝賀会に臨席されました。その後法華寺で、光明(こうみょう)皇后が難病者救済のために作った蒸し風呂「浴室(からふろ)」などを御覧になり、夕方には秋の風物詩「鹿の角きり」を視察されました。 9日の午前中には、平城京遷都時の元明天皇と、奈良時代最後の天皇である光仁天皇の御陵を参拝されました。午後からは、唐招提寺で金堂や鑑真和上坐像などを、薬師寺で東塔や大唐西域壁画殿などを御覧になりました。 最終日は、室生寺で金堂や五重塔を、長谷寺で十一面観世音菩薩立像や本堂からの景色などを御覧になりました。そして、近鉄大和朝倉駅で大勢の方に見送られ、帰路に着かれました。 |
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10月8日、第一次大極殿前庭において、平城遷都1300年記念祝典が盛大に執り行われました。 1月から始まった平城遷都1300年祭。記念祝典はその中心となる式典であり、天皇皇后両陛下をはじめ、国(国会・内閣・裁判所)の代表や、外国政府代表、東アジア地方政府会合参加の各地方政府代表など、国内外から約1700人が出席されました。 祝典は、天平衣装の文官・武官・女官による歓迎の舞で幕を開け、仲川げん奈良市長による開会宣言の後、元明天皇が当時発した「平城京遷都の詔(みことのり)」が読み上げられました。 歓迎挨拶として、荒井正吾奈良県知事が「1300年前、渡来人や遣唐使によって数々の文明の果実が日本にもたらされました。そんなグローバルな7、8世紀と同じように、今度は奈良県が東アジアの平和と繁栄のためにお返しをしたい」と述べました。 天皇陛下からは「平城京は私の父祖の地として深いゆかりを感じています。わが国の古くから伝わる文化を守り育ててきた奈良の人々の幸せを祈ります」と、おことばを賜りました。 その後、東アジアとの交流により誕生した平城京の歴史や文化をテーマにした楽劇(がくげき)「平城(なら)・アジア友好の架け橋」が演じられ、会場全体がまるで1300年前にタイムスリップしたかのようでした。 そして、これからの時代を担うアジア各国の子どもたちが、「平城遷都1300年の歴史の中で、嬉しいことも悲しいこともありました。私たちはその歴史をよくかみしめ、勇気と希望と展望をもって、新しい次の時代を皆さんと一緒につくっていくことを誓います!」と述べ、「私たちの平城遷都一三〇〇年宣言」として発信。歴史を踏まえた友好の未来を感じさせた記念祝典は閉会しました。 |
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奈良県が企画・主催する初の国際会議、第1回「東アジア地方政府会合」が、10月6日から8日にかけて奈良市内で開催されました。 第1回目となる本年の会合では、日本・中国・韓国の19地方政府による提唱者と、本会合設立の趣旨に賛同したインドネシア・フィリピン・ベトナムを加えた計6か国、40の地方政府が参加し、規約となる奈良憲章が採択されました。 奈良憲章の採択によって、住民に身近な地方政府が、地域の様々な課題について率直に話し合い、相互理解を深め、協力の可能性を探究するための定期的な枠組みが立ち上がりました。 |
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9月22日から23日にかけて、奈良市内でAPEC観光大臣会合が開催されました。平城遷都1300年祭に合わせ本県に誘致したもので、日本で初めての開催です。 会合では、アジア太平洋地域の観光振興のため、域内に共通した政策的諸課題について話し合われました。 会合に先立って21日には、奈良公園春日野園地で奈良県主催歓迎レセプションが行われました。当日は、会議参加者を含め約140人が出席し、県産食材を使った料理を楽しむとともに、和太鼓などのアトラクションを満喫されました。 参加者からは地元のおもてなしに対して高い評価をいただくなど、今後の本県への国際会議の誘致につながるものとなりました。 APECとは? アジア太平洋経済協力の略称で、アジア太平洋地域の持続可能な発展を目的に1989年に発足。参加メンバーは21の国と地域。 |
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