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ならの希少な生きもの
鹿博士
ナゴヤダルマガエル
〈両生類 無尾目(むびもく)アカガエル科:絶滅寸前種〉
特 長 体の背面にはトノサマガエルと違い背中線が入らない場合が多く、黒褐色の斑紋があり、部分的に緑色になるものもいる。また、トノサマガエルは腹面が白色だが、本種は灰黒色の雲状紋が出ることが多い。
 ナゴヤダルマガエルは、本州(東海、北陸、近畿、山陽)、四国の瀬戸内海沿岸に生息しているよ。低地の湿地や湿田などで繁殖し、ほとんど移動せず、水辺から離れることがないんだ。トノサマガエルにたいへん良く似ているんだけれど、足が短くダルマのような体型にちなんで名付けられているんだよ。かつては奈良盆地に広く生息していたと考えられるけど、宅地化で水田が減ったり、生活雑排水で水が汚れたり、ほ場整備で水田が冬の間カラカラになったりして、生息環境が失われているんだ。現在は奈良盆地周辺の山麓など数ヶ所に生息するだけなんだ。
 ナゴヤダルマガエルを守るためには、生息地である水田の水管理や除草剤などの農薬散布の制限が必要なんだ。また、大和高原の生息地では「紀伊半島野生動物研究会」が地元小学校などと一緒に毎年5〜6月に生息調査を行っているよ。
ヒメイノモトソウ
●問 県自然環境課 ■0742・27・8757 ■FAX 0742・22・7060



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