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中宮寺の木造菩薩半跏像のポーズは韓国の国宝金銅弥勒菩薩半跏像にそっくり |
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中宮寺は、聖徳太子ゆかりの寺院で、開基は聖徳太子とも、聖徳太子の母である間人(はしひと)皇后であるともいわれ、法華寺・円照寺とともに「大和の三門跡尼寺(さんもんぜきにじ)」とも呼ばれています。本尊の国宝・木造菩薩半跏像(ぼさつはんかぞう)は、飛鳥時代後半に造像された最高傑作の仏像といわれています。中宮寺では「如意輪観音(にょいりんかんのん)」としてまつられていますが、美術史では「弥勒菩薩(みろくぼさつ)」として造像されたと考えられています。右足を左足の上にのせ、指を頬に当てて深い思惟(しい)を巡らせる姿から半跏思惟像(はんかしいぞう)とも呼ばれ、また、スフィンクス、モナ・リザと並ぶ「世界三大微笑像」にも数えられています。
楠材の部材を組み合わせることで繊細な美しさが表現されているこの像は、造像時は漆の上から全面に彩色されていましたが、1400年の間にはがれ落ち、御香や御燈明の油煙によって、現在の漆黒のお姿になられました。口唇には赤色の彩色の痕跡がわずかに残り、衣には緑青と朱色と金箔を細く切って線として利用する切金線(きりかねせん)が残っています。また、韓国の国宝である金銅弥勒菩薩半跏像(韓国国立中央博物館蔵)と姿がよく似ています。半跏思惟像は、早くはガンダーラ地域の菩薩像にみられますが、弥勒菩薩信仰が盛んだった朝鮮半島において、弥勒菩薩の半跏思惟像が作られるようになり、日本にもその文化が伝わったと考えられます。このことから、木造菩薩半跏像を通して、当時からの朝鮮半島との深い関わりを知ることができます。 |
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中宮寺 木造菩薩半跏像 |
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【中宮寺】
JR法隆寺駅から奈良交通バス法隆寺門前行きまたは小泉駅行き「中宮寺前」下車、徒歩約600m |
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県国際観光課 |
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0742-27-8553 |
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0742-23-0620 |
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