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昨年、九州新幹線が全線開通して熊本と大阪が3時間で繋がり、九州各県は関西の方々の誘致を進めている。一方、九州の人々は「憧れの都」に出かけたいと考えている。活力あるビジネスの都大阪、洗練された国際都市神戸、歴史と華やかさの都京都など、それぞれのまちのイメージがあるが、静かで落ち着いた古都奈良への憧れも極めて大きい。
「奈良は良かった」との話を聞くことも多く、大変嬉しい気持ちになる。空路を使えば九州と関西は1時間の距離であるが、鉄道の手軽さが人の流れの大きなポテンシャルになっている。
しかしながら、奈良公園内の神社仏閣の佇(たたず)まいや近郊地域の寺々等はともかく、中心市街地は、古都奈良の古(いにしえ)と現代との調和に心がけることが必要と思われる。平城京遷都1300年祭を終えた後も、一般の観光客を優しく受け入れるまちであって欲しい。「奈良は良かった」との意味は神社仏閣と静かな佇まいであって、決して中心市街地や町の観光関連施設が賞賛されたのではない。「ならまち」など、奈良の魅力を表現しようとする努力や試みもあると理解しているが、全体的には、まちづくりに多くの課題が残されている。今後、若者や訪問客に対して奈良の魅力に益々磨きがかかることを期待している。
高校を卒業して奈良を離れた私の「我が心の故郷奈良」への思いである。 |
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