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奈良印良品
 
 
創業106年の老舗が、難病治療に欠かせない医療機器を作る
 

この水枕、懐かしいですね!

 ゴム製の水枕を日本で初めて作ったのはうちなんですよ。湯たんぽもうちが初めて作りました。この「オンリーワン」印があればうちの商品です。水枕の多くは病院に出荷していますが、今でも家庭で買われる方も多いです。昔は、熱が出たら水枕をしてもらったもんです。

節電が言われるようになって、暑さ対策としても使えるんじゃないですか?
 そうなんです!この水枕は、水や氷を入れるだけなので用意が簡単で、効果が長持ちします。ここ最近メディアでも取り上げられるなど見直され、昨年の売り上げは2倍になりました。ただ、水枕などの自社ブランド品は守り続けていますが、今では医療用ゴム製品とプラスチック製医療機器が大部分を占めています。

その二つを扱っているのは、全国でも5社しかないとお聞きしましたが。
 医療の分野は、ずっと事故がないといった長年の信頼が重要になってきますからね。ある程度限られた企業だけになるんだと思います。その信頼のお陰か、「カートリッジ式プラスチック製血液浄化用血液回路」の開発・製造販売が、経済産業省の新連携事業計画に認定されたんですよ。これは、肝不全や悪性リュウマチなど、難病を抱える人の血液を取り出して、病原を取り除き、またその血液を戻すという治療に使われるものです。

これが世界でもほとんどここでしか作っていないという血液浄化用血液回路ですか!
 そうですね。これまではチューブを1本ずつ現場でつながないといけなかったんですが、これはすでにつないで一体化してあります。ですので、装着時間が短縮されたり、血液漏れが防止されたりするなど、医療過誤のリスクを減らすことができました。これからも人と社会に貢献できる商品を生み出していきたいですね!


世界で初めて作られたカートリッジ式プラスチック製血液浄化用血液回路

それでは最後に、入社を希望する人へメッセージをお願いします。
 何事にもチャレンジする意欲のある人を採用したいですね。ゴムについて基礎から学ぶ1年間の研修があるので、化学の基礎さえあれば、安心して働けますよ。


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