自然と私たち |
私は、生来、歩くことが大好きで、旅先でよく散歩をします。歩くことで、気分の刷新(さっしん)ができ、特に、緑の多い公園など、自然の中を歩くときなどは、疲れた頭脳を回復させ、記憶力と集中力を向上させてくれるようにさえ感じます。
とりわけ、田舎の風景に囲まれて歩いてみると、非常に気持ちよく過ごすことができ、初めて歩く所なのに、何故か、懐かしささえ感じることがあります。「変わらない風景」、「変わらない人の心」。歩くことによって実感することができる貴重な味わいです。
しかし、社会環境の急激な変化に伴い、こうした風景が失われています。そんな中、高度経済成長期の公害や乱開発による自然破壊などをきっかけに、誰もがよりよい環境の中で健康に生活を営むことができる権利として、「環境権」が主張されるようになりました。
豊かになった生活の反面、失われた環境も多いのです。今後、私たちは、自然に畏敬(いけい)の念を抱き、自然との関係をどのようにうまく維持していくのかを考えることが、大切ではないでしょうか。 |
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