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ならの希少な生きもの
コウモリ
【哺乳類コウモリ目(翼手目)】


奈良県レッドリストに唯一選定されていないアブラコウモリ
写真提供:こうもり博物館
コマドリ先生
東洋では「蝙蝠(コウモリ)」の「蝠」と「福」の中国語の発音が同じであることから、縁起のよい動物とされているわ。日本でも昔はめでたい動物と親しまれていたのよ。でも、西洋から吸血鬼のイメージが広がってからは、どちらかというと好まれない動物になってしまったわ。実際に血をエサにするコウモリは中南米に3種いるだけで、日本にはいないのよ。
Q&Aおしえてコマドリ先生!
どんな動物なの?
地球上でコウモリの仲間は、約1000種知られていて哺乳類全体の4分の1近くも占めているの。奈良県内では14種の生息が確認されていて、絶滅寸前種として3種、絶滅危惧種として6種、希少種としては4種の計13種の森林性のコウモリが奈良県レッドリストに選定されているわ。夜行性で、昼間は洞窟(どうくつ)や大木の樹洞(じゅどう)などで休息し、市街地にはいない種類よ。少なくなった理由は、樹洞ができるような巨木が減っているからだと言われているわ。
   
市街地で、夕方になると飛んでいるコウモリがいるよ?
アブラコウモリといって、最近市街地で増えてきているわ。夜間に、超音波による反響定位(エコーロケーション)で飛び回り、カ、ユスリカ、ヨコバイ、ウンカなどの小さな昆虫をたくさん食べて、それらの大発生を防いでくれているの。その一方で、昼間は家屋に潜(ひそ)んでいて糞尿による汚染や、明け方エサ取りから帰ってくるときの音が問題になっているわ。
問 県自然環境課
tel 0742-27-8757
fax 0742-22-7060

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