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ニホンオオカミ
【哺乳類ネコ目(食肉目)イヌ科】
基準標本となっているニホンオオカミの剥製
(オランダのライデン自然史博物館所蔵)
写真提供:近畿大学農学部 細谷和海(ほそや かずみ) |
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奈良県で絶滅してしまった生きものは、ニホンオオカミやニホンカワウソなど36種もいるのよ。今回はその中からニホンオオカミを紹介するわね。 |
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Q: |
ニホンオオカミはどんな生きものだったの? |
A: |
本州、四国、九州の山地に広く生息していて、シカやノウサギなどを食べていたらしいわ。 |
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Q: |
ニホンオオカミはいつまでいたの? |
A: |
明治38年、奈良県の吉野郡小川村鷲家口(わしかぐち)(現:東吉野村小川地区)での捕獲が、日本最後の捕獲記録となっているの。明治初期には奈良市の春日大社に出没したという記録があるくらい広く生息していたんだけどね。 |
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Q: |
どうして絶滅したの? |
A: |
明治時代、森林開発や銃の発達によってえさとなる動物が減り、さらに、ニホンオオカミの間で伝染病が流行したなどの説があるわ。 |
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Q: |
絶滅によってどんな問題があるの? |
A: |
ニホンオオカミはシカなどのほかの動物を食べ、その数を減らすことで、生態系のバランスを保ってきたの。今、増えすぎたシカが森の草木を食べ尽くしたり、農林業に大きな被害を及ぼしているけど、シカが増えた原因の一つにニホンオオカミの絶滅があるともいわれているのよ。 |
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*レッドリスト…野生の生きものを絶滅の危険度でランクづけしているリスト |
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県自然環境課 |
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0742-27-8757 |
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0742-22-7060 |
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