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其そ地こを名づけて美み和わと謂ふなり。故、その?をの三み勾わ遺のこりしによりて、故、その神の子とは知りぬ。美み和わ山に至りて神の?に留とどまりき。糸の從まにま尋ね行けば、奈良盆地の東側、山々の裾を縫うよ....

其そ地こを名づけて美み和わと謂ふなり。故、その?をの三み勾わ遺のこりしによりて、故、その神の子とは知りぬ。美み和わ山に至りて神の?に留とどまりき。糸の從まにま尋ね行けば、奈良盆地の東側、山々の裾を縫うように続く山の辺の道には大神神社をはじめ社寺旧跡や古墳などが数多く点在する。景行天皇陵(渋谷向山古墳)の南に額田王歌碑がたち、三輪山をうたった代表的な万葉歌を刻む(桜井市/MAP?P30)三み輪わ)と呼ぶようになったという。にちなんで、この地を美み和わ(のちに次第。ここから、三巻き残った麻糸に、この男が神の御子だとわかったろでぷっつり途絶えていた。ゆえくと、美和山に至り、神社のとこ糸をたぐってその先をたずねていことがわかったのである。様子から、男が鉤穴から出ていったた三み勾わ、つまり三巻きばかり。そのており、娘のもとに残った糸はたっとに戸の鉤穴の中を通って外へと出男につけられた麻糸は、不思議なこ男が姿を消した明くる朝、密かにしたという。言いきかせ、娘は言われたとおりにの裾にそっと刺しておきなさい」と糸の先に針をつけて、その男の着物き散らしておき、糸巻きに巻いた麻かかる両親は、「床の前に赤土を撒娘の答えに、その男の素性が気にうになっておりました」。を旅する魅力の一つだ。る。そんな神話との出会いも、奈良共存した時代の営みが見え隠れすす伝説の中に、我々日本人が自然とれる神々の息吹。神と人が共に暮ら『古事記』中下巻にも時おり見ら残らない。か。しかし蛇の姿の神様では足跡はのは、男の足跡を探ろうとしたためお姿だったとわかる。赤土を撒いたたことからも、三輪の大おほ物もの主ぬしが蛇の細い鉤穴を通り抜けることができ死去したとされる(箸墓伝説)。ころ、箸で陰部を突き刺してしまいとを知り、驚いて尻もちをついたとしかし夫の正体が白い蛇であったこ倭やま迹と迹とと日びも百もそ襲ひ姫めの命みことは大おほ物もの主ぬしと結婚。のエピソードが記されている。『日本書紀』には大おほ物もの主ぬしの別味わい方のヒント121崇神天皇陵(行燈山古墳)。全長242mもある前方後円墳。『古事記』には、「御陵は山邊の道の勾(まがり)の岡の上にあり」と記される(天理市/MAP?P30)やまとととびももそひめのみこと2倭迹迹日百襲姫命墓(箸墓古墳)。昼は人がつくり、夜は神がつくったという箸墓に、倭迹迹日百襲姫命は葬られたことが『日本書紀』に記される(桜井市/MAP ? P30)10