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古事記を持って出かけたい*名所ガイド*窮地からの起死回生『古事記』は、皇位継承に付きまとう叛乱を数多く語っている。ここでは、したたかな知略や謎めいた女性のお告げによってピンチを切り抜けたストーリーを紹....

古事記を持って出かけたい*名所ガイド*窮地からの起死回生『古事記』は、皇位継承に付きまとう叛乱を数多く語っている。ここでは、したたかな知略や謎めいた女性のお告げによってピンチを切り抜けたストーリーを紹介する。謎の女性が天皇を救う墨江中王の反逆いざほわけのみことすみのえのなかつ伊邪本和気命(履中天皇)が宴で油断した隙をついて、天皇の弟・墨江中王が叛乱を起こす。謀反の炎に炎上する難波の宮を脱した天皇は、逃走途中の大坂の山口で一人の女性と出会う。女性は「この先は敵が待ち伏せしている。二上山の南を回って当麻道の方から抜けた方がいい」と言いそのかみう。その教えにより天皇はかろうじて窮地を脱し、聖域・石上神宮へとみづはわけのみことすみのえのなかつたどり着く。後に天皇は、次の弟・水歯別命に命じて、墨江中王の叛乱を鎮圧した。上中下古事記ファンには何度も訪れたくなるところだ。の霊威である布都御魂大神を祀る。天理市MAP?P30高たかくらじ倉下を通じて天皇の元に渡った布ふつ都御魂剣のみたまのつるぎ伊いはれびこのみこと波礼毘古命(神武天皇)が危機に陥った時に、ト王権の武器庫も兼ねていた。熊野においていそのかみ石登場する。日本最古級の神社の一つで古代ヤマ上神宮武天皇記、垂仁天皇記などたびたび『古事記』に石上神宮は、現在と同じ「石上神宮」の名で、神危機を逃れた伊い邪ざ本ほわ和け気の命みことが身を落ち着けた葛城市MAP?P31二上山17大坂の山口で出会った女性は、いざほわけのみこと伊邪本和気命に二上山南側を迂回して当麻道をたどるよう助言した。脱出の舞台となった大阪府と奈良県を隔てるその姿美しき二上山の頂上からは、東に大和三山をはじめとする奈良盆地の麗しい風景が、西には大阪湾まで見通せる贅沢な眺望が堪能できる。石上神宮拝殿背後に剣先状の瑞垣で取り囲まれた禁足地。古来、神聖な霊域として畏敬されてきた。明治初頭の調査で多くの玉類・剣・矛などが出土し、古からの信仰が裏付けられた。また神庫に伝世した古代の遺品・七支刀は『日本書紀』神功皇后紀に記された「七枝刀」と考えられている。