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古事記を持って出かけたい*名所ガイド*貫き通した一途な想い主を想う忠節の深さ非時の香の木の実いくめいりびこいさちのみこと伊久米伊理毘古伊佐知命(垂仁天皇)の御代。天皇の命を受けたぢまもりときじくかくた....

古事記を持って出かけたい*名所ガイド*貫き通した一途な想い主を想う忠節の深さ非時の香の木の実いくめいりびこいさちのみこと伊久米伊理毘古伊佐知命(垂仁天皇)の御代。天皇の命を受けたぢまもりときじくかくた多遅摩毛理は、不老不死の国にあるという「非時の香の木の実」を求めて、はるか常世の国に旅立つ。長い旅路の末、ようやく木の実を持ち帰るが、時すでに遅く、天皇は既に亡くなってたぢまもりいた。天皇の御陵に木の実を献じた多遅摩毛理は、叫び泣き、そのまま絶命したという。奈良市MAP?P29上中下垂仁天皇陵(宝来山古墳)たぢまもり多遅摩毛理が亡き主への復命を終えて絶命したと記される垂仁天皇陵。濠に浮かぶ小島はいつしか、後世のたぢまもり人々によって多遅摩毛理の墓として語り継がれるようになった。主と運命を共にする気高き忠臣。悲しくもはかない禁忌の恋。『古事記』編者はドラマチックな物語を通して、曽爾高原人を突き動かす感情の源泉を伝えようとする。自由を求めた2羽の鳥曽爾村MAP?P31女鳥王と速総別王おほさざきのみことはやぶさわけの大雀命(仁徳天皇)からの求愛を振り切り、速総別王との恋をめどりの選んだ女鳥王。奔放に燃え上がる二人の恋に傷ついた天皇は二人を捕殺しようとする。追っ手を逃れ、難波の宮から伊勢を目指して逃走する二人。しかし宇陀の曽爾において捕らえられ、共に殺害されてしまうのであった。逃避行を続けた二人が最期を迎えた地、曽爾。雄大な自然が時間をかけて生み出した景観は息を呑むほど。曽爾高原は、夏は新緑の草原、秋は一面のススキの絨毯と一年を通じて自然の美しさを堪能できる。いにしえの物語に彩られた美しき山里は、今も現代の恋人たちを引き寄せる。上中下幼き王を最後まで守る老臣目弱王の復讐上中下25たぢまもり伝説の旅人・多遅摩毛理終焉の地に隣り合うように、垂仁天皇陵の南には苦難の旅を克服してがんじん来日した鑑真和上の御寺が遥かなる歴史を刻み続ける。おほなかつおさか軽の兄妹は允恭天皇と忍坂の大中津比売のおほなかつ子であると『古事記』は記す。母親の大中津ひめ比玉津島明神桜井市MAP?P30売ゆかりの桜井市忍阪地区には、妹・衣通王が祭神の玉津島明神が祀られ、その傍らには衣通王産湯井戸伝承をもつ井戸が残る。ひめそとほしの上中う衣そとほしの通王と伊予で再会し、二人は共に自ら死を選んだ。奈良市MAP?P29下れた太子は伊予の湯へと流されるのであった。その後、太子を慕唐招提寺地位より恋を選んだ太子装を固める。しかし穴あな穂ほの御み子こ(後の安康天皇)に包囲され捕らえらいく中、危機を感じ取った太子は大お前小前宿す禰の家に逃げ込み武軽の兄妹が決まっていたが、絶世の美女で知ほらまへれをまるへの同母くね妹・の名を衣そとほしの通王)との密通が世に知れてしまう。臣下の心が離れてか軽るの大郎女(また男をあ浅さ津づま間わく若ご子のす宿く禰ねの命みこと(允恭天皇)の息子・か軽るの太子は皇位を継ぐことあなほのわずか7歳にして、父の仇である穴穂御子(安康天皇)をまよわのおほはつせのみこ殺害した目弱王。天皇の子・大長谷王子(後の雄略天皇)まよわのつぶらおみの追討を受けた目弱王は、葛城の都夫良意美の家に逃げつぶらおみ込む。都夫良意美は数々の手を尽くし、最後まで王をかおほはつせのみこばうが、王もろとも大長谷王子に滅ぼされた。かつらぎ葛城古道眺望のよい金剛葛城両山麓の山裾を縫う葛城古道周辺には神話の舞台となった地が点在。また極楽寺ヒビキ遺跡など古代の有力豪族・葛城氏の痕跡を示す大型建築物等の遺つぶらおみ跡が発掘され、都夫良意美との関係にも興味がわく。御所市MAP?P31方後円墳だ。み力を象徴する大型の前こ墳。葛城氏の強大な勢の墓との伝承を持つ古御所市MAP?P31場する葛かづらきの城曾そ都つ毘び古こ事記』『日本書紀』に登葛城氏の祖として『古室むろ宮みや山やま古墳