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使本巻マークい書方の本書では奈良県を舞台とする「代表的な5つの物語」と、「古事記と出かける・奈良の旅を彩る7つのテーマ」を取り上げています。人の言葉の香りを味わってください。掲載。読み下し文を口ずさみ、....

使本巻マークい書方の本書では奈良県を舞台とする「代表的な5つの物語」と、「古事記と出かける・奈良の旅を彩る7つのテーマ」を取り上げています。人の言葉の香りを味わってください。掲載。読み下し文を口ずさみ、いにしえ声に出して読みたい名場面、名せりふを読み下し文上つ巻・中つ巻・下つ巻のどの巻に収録されている物語かを、巻マークにて表示。古事記を持って出かけたい名所ガイドイドマップ」をご参照ください。ます。なお、各スポットの位置は巻末「名所ガを掲載。『古事記』名所ガイドとして活用できわせて奈良県各地にある、ゆかりのスポットテーマごとにショートストーリーで紹介。あ右記5つの物語以外にも興味深い物語を、物語をより身近に感じ、深く味わうための視点をご紹介します。『古事記』を自由に味わうcolumnヒントがここにあります。『古事記』でつながる過去・現在・未来トーリーの面白さをどうぞ。意識することなく、まずはスました。古文や専門知識をやすい現代語訳(意訳)に改め起こす物語を厳選し、わかり私たちに何らかの共感を呼び数ある物語の中から、現代の味わい方のヒント意訳(あらすじ)触れれば触れるほど、ますます広がる返ってもらいたい」との思いがふくらむ。あることが判明。現在に至っている。天武記紀・万葉の世界。『古事記』の研究は、江戸時代から盛んに天皇は、『古事記』編纂を命じたその人。江いっそう、記紀・万葉のイメージを豊か行われていた。国学者の本居宣長は、『古戸時代にタイムスリップできるなら、宣長にしたいなら、『大和名所図会』や『大和事記』の注釈書『古事記伝』を刊行したほに「ここは天武天皇と持統天皇の合葬陵で志』といった江戸時代の古文献も紐解きたか、松阪から吉野への旅を記した『菅笠日すよ」とこっそり耳打ちしたくなる。い。また、古事記1300年を機に、現代の関記』に当時の大和の風景を残した。宣長はそれから約240年が経った。科学が進歩連書籍が多数出版されているので、そちらその中で、野口(現在の明日香村大字野口)し、宣長が生きた江戸時代に比べると、歴も併せてご覧いただくとよいだろう。という里を訪ねた際、そこにある陵墓の主史学や考古学の調査は飛躍的に進んだ。『大和名所図会』は、名所風景を描いた挿が誰かをめぐって諸説が入り混じっていしかし、『古事記』は日本最古の書だけあっ絵と、詩歌や古典の引用を多く織り交ぜたる様子を、次のように綴っている。て、未だに謎に包まれた部分が多い。「物解説文が一つになった観光案内書。近代「土地の人々は、これは武烈天皇の墓だ語の舞台となった場所はどこか」と昔からを迎える以前の風景に出会う面白さに加と言っているが、『延喜式』によれば、このいろいろ推理され、議論は依然続いていえて、「当時の人々が奈良をどう見ていた地にあるのは欽明天皇、天武天皇、持統天る。か」といったことまで後世に伝える画期的皇、文武天皇のいずれかの陵のはず。だかでは、今から100年後の未来―。古事記なもの。記紀のエピソードもふんだんにら人々が言っていることは、当てにはなら完成1400年となる2112年には、今の私たち盛り込まれていて面白い。ない―」。しかし、それが誰の陵墓なのか、が特定できていない"正解"も解き明かされ本書の書名である『なら記紀・万葉名所宣長にも結局わからずじまいだった。ているのだろうか。そのように、過去、現3図会』も、大先輩の『大和名所図会』への敬意から名付けられた。「100年後の未来には、"平成の大和名所図会"として本書を振りこの陵墓(野口王墓古墳)はその後、鎌倉あおきのさんりょうき時代の古文献(『阿不幾乃山陵記』)が新たに見つかったことで、天武・持統天皇陵で在、未来という視点で見通してみると、これまでとは違った、新しくて自由な『古事記』の世界に出会えるかも知れない。