所在地 | 〒640-8390 奈良県大和高田市日之出町12番3号 |
---|---|
開設者名 | 社会医療法人 健生会 |
病院長 | 吉川 周作 |
病床数 | 199床 |
マッチング利用の有無 | 利用 |
問合せ先 | 医局事務課 |
TEL | 0745-53-5471 |
FAX | 0745-53-5857 |
URL | http://www.kenseikai-nara.or.jp/dongo/ |
igaku@kenseikai-nara.jp |
臨床研修情報2-1
研修管理責任者 | 更屋 勉 | |
---|---|---|
プログラムの特色 | 将来の専門科にかかわらず医師として医学・医療の社会的ニーズを意識しつつ、日常診療で頻繁に遭遇する病気や病態に適切に対応できるよう、コモンディジーズ・コモンプロブレム・初期救急対応などの幅広い基本的な臨床能力(態度・技能・知識)を身に付ける。また、医療を提供するだけではなく健康を守りそのために社会に働きかけるプライマリー・ヘルス・ケアを実践する。 | |
プログラムの目標 | (1)人権を守る基本的、総合的な診療能力(主治医能力)を獲得する。 患者様を身体的、精神心理的、および社会的側面から全人的に理解し、患者様や家族と医療の目標を共有する。 総合性を重視した、医学・医療の基本的な知識・技能を修得する。 一人ひとりの患者様に応じて問題解決を指向する視点を獲得する。 (2)患者様の立場に立つ民主的集団医療を実践する能力を獲得する (3)医療の社会性を学び、医師の社会的役割を自覚し、患者様と共に良い医療を追求する視点を獲得する |
|
カンファレンス 特徴・内容 |
毎日:新入院カンファレンス、イブニングカンファレンス、週1回:循環器カンファレンス、呼吸器カンファレンス、内視鏡カンファレンス、内科合同カンファレンス等 | |
プログラム1 土庫病院初期研修 |
募集人員 | 6人 |
ローテートの一例 |
臨床研修情報2-2
プログラム内容 | 必修科目 | 内科 | 36週 | 土庫病院 研修医全員が1年目の4月より内科研修を土庫病院で行う。 将来の方向性にかかわらず、臨床医として求められる「基本的診療能力」の獲得を目指し、「病棟」「外来」「往診」等のフィールドをシームレスに研修する。 |
救急科 | 12週 | 土庫病院 救急外来で遭遇する患者、病棟で急変した患者に対し、必要な初期対応ができることを目指す。 |
地域医療 | 12週 | 土庫病院・吉田病院・おかたに病院・河合診療所・大福診療所・日の出診療所・佐保川診療所・高畑診療所・あやめ池診療所・とみお診療所・ならやま診療所・いこま駅前クリニック・夕陽ヶ丘診療所 プライマリ・ケアに必要な知識・技能・態度が何かを知る。 患者の問題を解決するための医療・介護・保健のネットワークの中での医師の役割を学ぶ。 地域の住民・患者組織とともに進める医療のあり方を、実践を通して学ぶ。 医療・介護と経営のかかわり、医療・介護をよくする活動を学ぶ。 |
外科 | 12週 | 土庫病院 地域の医療機関で遭遇する頻度の高い外科の疾患・病態の初期対応ができる。創傷の処置と治癒過程について理解し、対応できる。また特定の疾患について診断治療の流れを理解する。 |
小児科 | 8週 | 土庫病院・土庫ことも診療所・市立奈良病院 将来小児科を専攻しない医師にも求められる、小児医療における知識・技能・態度を習得することを目標とする。 |
精神科 | 6週 | 吉田病院 患者を身体・心理・社会的に捉える基本姿勢を身につける。 コンサルテーション精神医学を理解し,精神科と適切に連携が取れる。 患者への治療的介入や支持的精神療法の実際を学ぶ。 精神疾患と精神医療への理解を深め,精神障害者への偏見を解消する。 地域精神医療との連携の必要性を理解する。 |
産婦人科 | 6週 | 奈良県立医科大学附属病院・大和高田市立病院・耳原総合病院・京都民医連中央病院 女性特有の疾患による救急医療を研修する。 女性特有のプライマリ・ケアを研修する。 妊産褥婦ならびに新生児の医療に必要な基本的知識を研修する。 |
選択科目 |
4週 | 土庫病院・吉田病院・おかたに病院・河合診療所・大福診療所・日の出診療所・佐保川診療所・高畑診療所・あやめ池診療所・とみお診療所・ならやま診療所・いこま駅前クリニック・夕陽ヶ丘診療所・土庫こども診療所・市立奈良病院・耳原総合病院・奈良県立医科大学附属病院・大和高田市立病院 |
---|---|---|---|---|
関連協力型病院 | 協力型 | 奈良県立医科大学附属病院 市立奈良病院 大和高田市立病院 京都民医連中央病院 耳原総合病院 吉田病院 おかたに病院 |
現在の研修状況と進路
現在の研修医人員 | 1年次 | 5名 | 2年次 | 5名 |
---|---|---|---|---|
研修医の主な出身大学 | 奈良医大、福井大、金沢大、高知大、滋賀医大、山梨大 | |||
研修終了後の進路 | 約半数が関連施設等で専門研修を行っている。 |
メッセージ
指導医からの一言 | 当院では200床未満という規模の病院で研修の受け入れを行っています。当院のような規模の病院で研修することは、大病院で研修することと比較して非常に多くの優位性があります。 ①診断のまだつかない患者様が最初にかかるので、真っ白な状態から自分の力で診察・診断・治療していくという、医療の本当の基礎を身につけることが出来ます。 ②当院での研修では総合内科として、同時に様々な問題を抱えた患者さんを見ていくことになります。細分化していない現場でこそ研修医は広い視野を持った、そして様々な問題処理能力をバランスよく身につけていくことが出来るのです。 ③研修中は主治医として患者様にかかわってもらいます。その中で、入院中だけでなく退院後の外来、さらには在宅への往診なども連続して主治医としてかかわることが出来ます。その中でプライマリケアに必須のtotal careを学んでいくこともでき、患者様との関係も深まり自然な形で医師としての使命感が生まれるのです。 ④当院では、一つの医局にすべての科の医師が机を並べています。みんな顔見知りですので科に関係なく垣根低く、たまにはプライベートな相談も含めてなんでも日常的にコンサルトしやすい環境が整っています。日々あちこちで自然発生的にカンファレンスが行われているのが土庫病院です。 ⑤中小規模病院の強みとして、研修医一人ひとりのニーズや成長に合わせて柔軟に研修内容を組み立てていくことが出来ます。また一人ひとりの存在意義が大きく研修医を病院の宝として成長を応援していこうという姿勢が医師だけでなく全職種を通して持っているのも特徴です。 |
---|---|
土庫病院初期研修 プログラム研修医 |
当院での初期研修の大きな特徴の一つに主治医として患者さんの治療をマネージメントできることが挙げられます。患者さんが最初に受診する病院であるからこそ、診断がついていない患者さんの診断に至るまでの過程、初期治療について、主体的に関わることを通して学ぶことができます。救急外来や当直で診た患者さんが入院される際には、そのまま病棟主治医となることも少なくありません。また、退院後には指導医のもと自ら外来で診ることができ、じっくりと患者さんと関わり、長期的なマネージメントについても学ぶことができます。もちろん指導医の先生方がバックアップして下さるのですが、自分が主治医であることを意識し、責任感をもって主体的に研修に取り組める環境にあるために、毎日忙しいながらも充実した研修生活を送れています。また、200床未満と、研修指定病院としては小規模ということもあり、他科はもちろんのこと他職種とも距離が近く、相談、勉強がしやすい環境にあります。内科研修中であっても研修医が経験しておくべき疾患をもった患者さんが来院された際には外科外来から連絡が入ることもしばしばです。患者さんひとり1人とじっくりと向き合い、初期診療から治療、入院中から退院後のフォローまで主体的に診たいという方にはぴったりな研修プログラムだと思います。 |