今月の花作り 7月
《上旬》
<秋植え球根の堀上と貯蔵>
アネモネ、アリウム、ヒアシンス、アイリス、ラケナリア、ムスカリ、チューリップ等の球根を掘り上げて貯蔵します。
葉の3分の1~2分の1が黄色くなったら掘り上げます。掘り上げた球根は、しばらく陰干しし、葉全体が黄色くなったら付け根から葉を取り除きます。
古球や根も手で取り、きれいに調整できたら網袋などに入れ、秋まで風通しのよい涼しいところで保存しておきます。
<常緑広葉樹の挿し木>
ツバキ、サツキ、ジンチョウゲ、キンモクセイ、セイヨウヒイラギ、ヒイラギなどの常緑広葉樹の挿し木の適期です。
挿し穂は、今年伸びた枝を葉先から10~15cmの所で切り取ります。基部をくさび形にナイフで切り落とし、下半分の葉を落とした後、1~2時間水につけて水揚げし、挿し床に挿します。
<観葉植物の繁殖>
ペペロニア、サンセベリア等は葉挿し、ディフェンバキア、ドラセナ、フィロデンドロン等は茎挿しができます。
《中旬》
く大菊(福助づくり)の挿し芽・鉢上げ>
大菊でも福助づくりの場合には、この頃が挿し芽時期です。暑い時期の挿し芽になりますので、挿し芽後に蒸れないように注意して下さい。鉢上げは挿し芽後2週間ぐらいに行います。
<プリムラ類の仮植>
6月に播いたプリムラ類を仮植します。
<花後の剪定>
クチナシ、アジサイは花後剪定します。ウメ、ツツジ類などは夏に花芽分化するので遅くまで剪定、刈り込みを続けると翌春花が咲かなくなることがあるので注意しましょう。
<花木へのかん水>
梅雨明け後に高温乾燥が続くと、鉢植えしたシャクナゲ、サツキや、鉢植えした新苗でも水不足が起こりやすくなるので注意しましょう。また、そうした高温乾燥期はハダニなどの発生も多いので注意しましょう。
<洋ランの管理>
梅雨中は過湿を避け、梅雨後は水ごけやバークの乾燥の様子を見てかん水します。また、日当たりは直射日光を避け、寒冷紗等を張って光を制限します。シンビジウム、デンドロビウムは比較的光に強いですが、パフィオペディラムなどは特に光線に弱いので寒冷紗を2重にしても良いでしょう。
《下旬》
<真夏の草花の手入れ>
ケイトウ、サルビア、マリーゴールドなどを植えた花壇には、2~3日に1回、それでも日中しおれるようなら毎日、早朝か夕方にたっぷりと水をやります。敷きわらをしてあげてもいいでしょう。
<バラの管理>
バラは温帯性の花木なので暑さに弱く、この時期は樹勢が衰えます。除草、中耕をし、敷きわらをして土壌からの水分蒸発を抑制してあげましょう。また、株の消耗を防ぐために、蕾(つぼみ)は小さいうちに取ってあげましょう。
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