9月の農作業


今月の米づくり(平坦)・9月/穂肥・水管理・病害虫防除
1)今月の水管理
稲作の生産安定を図るうえで、水管理は重要です。生育時期に応じた水管理を徹底してください。

(登熟期)
 
 登熟期の用水不足は米の品質に影響する点がきわめて大きいので、穂が出てから30~40日間は土が乾きすぎないように注意し、時々水を入れて下さい(間断かん水)。収穫するときのコンバインなどの作業性を考えて、秋落田など乾燥しやすい水田では落水時期を遅めにします。排水不良田、湿田では逆に落水時期をやや早めにしますが、可能な限り落水は遅らせてください。

水管理のイメージ(平坦部・品種:ヒノヒカリ)

平坦の水管理

2)病害虫防除
 クモヘリカメムシ、ホソハリカメムシなどのカメムシ類が多発生すると、斑点米の混入が増加し、品質が低下するので、防除して下さい。
 薬剤の種類や使用方法については、病害虫防除所の発生予察情報・水稲を参考にして下さい。


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今月の米づくり(山間)・9月/収穫

1)品質のよい米をとるため、適期刈取を行いましょう!

同一品種の作付、土日ごとの作業などにより、適期刈取りができにくいことがあります。刈り遅れると、光沢が落ちたり、茶米、胴割米などが増加し、品質が低下しますので、特に注意してください。

1.刈取適期は出穂からの日平均積算気温、出穂後日数などと密接な関係があります。全体の籾の9割が黄色く変わったころで、極早生は穂が出てから35日前後、早生は35~40日ごろが適期です。
2.肥料のよく効いたイネは、もみが黄色くなっても茎や葉は、緑色をしているので、刈り遅れないように注意してください。

ひとめぼれの収穫適期と品質、収量の関係

2)刈取・脱穀

収穫は主としてコンバインまたはバインダーと脱穀機で行われています。コンバインで収穫する場合は、雨天の直後や早朝の作業を避けてください。イネに水滴が付着していると、脱穀や選別性能が落ち、穀粒に損失が生じます。収穫は乾燥機の乾燥能力に合わせて計画的に行うのが基本であり、生もみはその日のうちに全部乾燥し、端量のもみを絶対残さないようにしてください。生もみを長時間積んでおくと、発酵、変質し、着色粒などの発生原因になります。

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今月の家庭菜園 9月

キャベツの定植
 

 ガッチリ生育した苗を選びます。8月下旬~9月上旬に本葉5~6葉の苗を、できるだけ根を切らないように定植します。
 植え付けてから1ヶ月くらい後に、化成肥料を1平方メートル当たり
100g施用します。株が倒れないよう土寄せも行ってください。
キャベツ植え付け

ダイコンの種まき
 
 ダイコンは、肥沃で排水の良い土を好みます。あらかじめ畑を深く耕して、土を細かく砕き、やわらかくしておくことが重要です。
 播種時期は、8月下旬~9月上旬です。幅60cmの畝に直径10cm、深さ1cm程度の穴を25cm間隔でつくり、その中に5~6粒の種をまきます。
 間引きは2回に分けて行います。
 まず、本葉2~3枚の頃にそろいの良い3株ほど残し、本葉5~6枚の頃に生育のよい1株を残します。
 終わったら、株が風などで傷まないように、株元に土をよせておきます。また、追肥として1平方メートル当たり20~30gの化成肥料を株元にあたえてください。

ダイコン播種ダイコン


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今月の花作り 9月

《上旬》
<サルビアの花がら摘み>
花色が一段とさえて、次々に花が咲いてきます。花が終わる頃には、その花穂の下に新しい花穂がついているので、早めに花がらを摘み取って、下にある新しい花穂を伸ばします。

サルビアの花がら摘み

<生け垣の刈り込み>
カナメモチ、ヒバ、イヌツゲ、カシ類などの刈り込みをします。ベニカナメモチをこの時期に軽く刈り込むと冬季(11月~3月)でも紅葉を楽しむことができます。

<台風対策>
 9月から10月にかけての台風シーズンには、丈の高いダリアやコスモスなどの草花は、倒伏したり茎が折れたりします。早めに支柱を立てるなどの補強をします。鉢などは風の当たらない建物の近くやハウスに入れます。温室やハウスは風が入るとガラスが飛んだりビニールが破れるので、台風時は密閉します。


《中旬》
<秋まき草花の種まき>
 ハナビシソウ、ヒナゲシなどは、直まきに、キンセンカ、オダマキ、スイート・アリッサム、ダイアンサスなどは鉢まきにします。

<ボケのさし木と移植>
 さし穂は今年伸びた枝で太いものが良く、根元から勢いよく伸びているものが最適です。葉を取り除き、長さ10cmぐらいに切って用います。また移植は春に行うと根頭がんしゅ病にかかりやすいため、この時期に行います。


《下旬》
<シャクヤクの株分け>
 5~6年同じ場所に植わっていると株が混んで花芽が充実しなくなります。1株に太い花芽を3~5個つけて、株分けをします。その後の生育が悪くなって、翌春の立派な開花が望めなくなるので、遅くとも10月中旬までに終えるようにします。

<落葉樹の植え付け>
 ウメモドキ、ボケ、ボタン、モクレン類、ヤナギ類を植え付けることができます。


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