奈良県北部地域の奈良市・大和郡山市域は、古くは、いにしえの都「平城京」を擁し、世界遺産「古都奈良の文化財」をはじめとする重要な史跡・文化財が数多く点在する古都の歴史を彷彿とさせる地域である。そのため、この地を訪れる観光客は後を絶たず、観光交通は年々増加の一途をたどっている。
当地域では、現在、京奈和自動車道大和北道路が計画中であり、奈良県において都市計画及び環境影響評価の手続きを進めているところである。大和北道路の奈良市域については、奈良市中心部へのアクセス性を高めるため(仮称)奈良ICの設置を計画しており、大和北道路の供用により奈良中心市街地の交通状況が大きく変化することが予想される。
これまで、春、秋の観光シーズン時には、国、奈良県、奈良市が連携して、パーク&ライドを実施するなど、関係機関が渋滞緩和策を検討し、施策を実施してきているが、今後は京奈和自動車道大和北道路など、計画中の道路が整備された場合についても考慮した上で、奈良中心市街地における交通処理のあり方等を検討し、交通処理計画の具体案を策定するため、委員会を設置するものである。
(敬称略 順不同)
〔委員長〕 塚口博司 立命館大学理工学部教授
〔委員〕 宇野伸宏 京都大学大学院工学研究科准教授
倉内文孝 岐阜大学工学部准教授
茅野牧夫 国土交通省近畿地方整備局道路部長
清水将之 国土交通省近畿地方整備局奈良国道事務所長
山口勝彦 国土交通省近畿運輸局奈良支局長
大庭孝之 奈良県土木部長
林 功 奈良県木部まちづくり推進局長
平城 滿 奈良県警察本部交通部長
堂藤重敏 奈良警察署長
津山恭之 奈良市副市長
中村憲兒 奈良市観光協会長
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