1995年(平成7年)に起きた阪神淡路大震災では、たくさんの水道管が壊れたため、蛇口から水がでなくなってしまいました。 そこで、奈良県水道局では、大きな地震が起きても壊れにくい水道管(耐震管)や水融通のための連絡管を整備したり、地震にとても強く、たくさんの水を貯めることのできる水槽(耐震浄水池)を整備することで、震災時にも備えています。
・全ての施設が耐震化済
・平成18年度に土木構造物基幹施設を対象に耐震診断実施し、平成19年度に「基幹施設の耐震化計画」を策定 →この計画を実行した結果、平成25年7月に耐震補強を完了しました。 ・浄水場の耐震化率100% (休止施設を除く) ・配水池等水道水貯留施設の耐震化率100%
・平成17年度に簡易診断実施 →埋設設管路については、現状でも地震による被害が殆どないと判明 →水管橋(全63橋)のうち耐震性の評価が「低」・「中」でバックアップがない水管橋24橋について落橋対策を実施(平成22年度末完了)しました。 ・管路の耐震化率75.5%(平成26年度末現在) ・また老朽管の対策として、腐食状況、管路の重要度等から更新優先度を検討し管路更新計画を策定し、更新とともに管路の耐震化を進めて行く予定です。
・アンカー設置済
(参考)阪神・淡路大震災クラスの地震が発生した場合の県営水道施設の耐震状況
地下に張りめぐらされた水道管。丈夫な水道管も予想をこえる大きな地震が起きれば継ぎ目がはずれたりして、水を届けられなくなることがあります。水は人が生きていくうえでなくてはならないもの。ましてや災害時には、飲み水だけでなくケガや病気の治療にも必要です。 たとえどんなことが起こっても、水を使えるようにするには・・・ 御所浄水場と桜井浄水場に設置された耐震浄水池は、阪神・淡路大震災の教訓をもとに緊急時の飲み水を守る施設として生まれました。耐震浄水池は、しっかり地面に固定されており、大きな地震にも耐えられます。
御所浄水場 耐震浄水池
桜井浄水場 耐震浄水池
有効容量:5,800m3 平成7年完成 25mプール※約14.5杯分 ※縦25m×横16m×深さ1mで算出
有効容量:3,000m3 平成12年完成 25mプール※約7.5杯分
その他の浄水池等を合わせると、震災直後からの緊急用水として71,650m3を確保しています。 これは、県民の皆様が(約139万人)が震災発生後5日間使用できる応急給水量に相当します。
合 計
参考 1)震災時の確保水量について 地震発生~3日間…3L/人・日 4日~10日まで…20L/人・日 2)5日間必要水量 (0.003m3/人・日×3日+0.02m3/人・日×2日) ×1,390,000人=68,110m3
【水管橋】
水道管は地下にあり見ることができませんが、水管橋ではこのように見ることができます。 この水管橋も落橋対策をしています。