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奈良のおいしい!をつくる |
明日香村の棚田
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かつて「うまいものなし」と言われた奈良県ですが、実は、豊かな土壌や寒暖差を利用して、大和野菜など、良質な農作物が作られています。
その一方で、県内の農業者は年々減少し、高齢化や後継者不足が深刻化しているのが現状です。
農業(農地)は、農作物を生み出すほかにも、環境や景観の保全など、さまざまな役割を果たします。
奈良の「おいしい」を作り出す人々を支えるため、県ではさまざまな取り組みを展開しています。 |
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奈良県の農業者数 |
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おいしい!の担い手を支える |
県では、さまざまな段階・角度から農業者をバックアップする体制を整えています。
STEP1 |
農業を知る |
農業インターンシップ |
※指導農業士等の下で、1~3日間にわたって、日々の農作業を体験できます。地域や栽培品目は、面談の上、決定します。
農業経験のない人や、まずは数日間だけ農業を体験したいという人におすすめです。 |
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※地域で若手農業者の育成等に取り組む人を県知事が認定。 |
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STEP2 |
農業を学ぶ |
農業新規参入者支援事業 |
基礎的な技術と経営に関する短期間の「事前研修」を受けたのち、指導農業士等の下で1年間の本格的な研修を受けられます。 |
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なら食と農の魅力創造国際大学校(NAFIC) |
多数のハウス、露地圃場(ほじょう)を有し、生産から販売まで幅広く実践力を身に付けます。
栽培だけでなく「食」や「経営」の分野も学びます。 |
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STEP4 |
就農後 |
奈良 食のつくり手経営塾 |
財務管理やマーケティング戦略等を学ぶ経営塾。農業経営者として、さらなるステップアップを考えている人におすすめです。 |
この他にも、さまざまな講習会等を開催しています! |
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共に助け合い、高め合う |
4Hクラブ |
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「奈良フードフェスティバル」での出店 |
4Hクラブは、技術の向上や仲間作りを目的とした若手農業者の集まりです。交流会などを通して、県内外の農業者と情報交換ができます。
就農前の研修段階でも入ることができるので、先輩からさまざまなアドバイスを受けることも可能です。 |
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松本 大介(まつもとだいすけ)さん
奈良県4Hクラブ
連絡協議会会長 |
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県担い手・農地マネジメント課
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www.pref.nara.jp/4606.htm |
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奈良で新たに就農したおいしい!の担い手 |
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「農業新規参入者支援事業」
「農地中間管理事業」を利用 |
本田 准一郞(ほんだじゅんいちろう)さん
就農3年目で大和郡山市内のイチゴ品評会で市長賞を受賞。若手農業者の集まりである「大和郡山市4Hクラブ」の会長としても活動しています。 |
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農業を始めたきっかけ |
以前は東京で勤めていましたが、何か起業してみたいと考え、一人で始めることができて、比較的起業しやすいイメージのあった農業をやってみることにしました。 |
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支援制度を利用して就農 |
小さい頃、よく遊びに来ていた大和郡山市で就農したいと考え、県庁に相談したところ、「農業新規参入者支援事業」の制度を紹介してもらいました。
その後、奈良県農業大学校(現・NAFIC)で事前研修を受け、イチゴを栽培している指導農業士さんの下で1年間研修を受けました。
研修後は「農地中間管理事業」の制度を利用して大和郡山市で農地を借り、平成26年に就農しました。 |
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農業の魅力 |
現在はイチゴ(アスカルビー)を中心に、大和丸なすやイチジクも育てています。農業の魅力は、自分で計画を立てることができて、やればやるだけ成果を得られることです。だからこそ、毎日の基本的な作業を大切にしています。 |
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たくさんの人とのつながり |
1年間の研修を通じて、農業に関わるたくさんの人と知り合うことができました。就農後も、ハウス組み立てを手伝ってもらったり、栽培に関するアドバイスをもらったりと、助けてもらうことがたくさんありました。
今度は自分が周りの農家さんや新規就農を目指す人を支援していきたいと考えています。 |
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奈良で新たに就農したおいしい!の担い手 |
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「青年就農給付金」(現・農業次世代人材投資資金)を利用 |
谷 由章(たによしあき)さん・恭子(きょうこ)さん
制度を利用し、明日香村で就農した由章さん。同じく県外から、明日香村への移住を目指してやってきていた恭子さんと出会い、結婚しました。現在は二人で、農園「ゆめの木ふぁーむ」を営んでいます。 |
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農業を始めたきっかけ |
以前は、愛知県の病院で技師として働いていましたが、自分で全てを取り組めるような仕事がしたいという思いが強くありました。
農業高校出身ということもあり、農業をはじめようと思いました。 |
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農業研修で奈良へ |
まずは、研修生の受け入れを行っていた奈良県内の農園で1年間働くことにしました。研修を受けながら独立後の農地を探し、縁あって明日香村で農地を借りることができました。
研修後は「青年就農給付金」(現・農業次世代人材投資資金)を利用して、平成23年に就農しました。 |
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苦労とこだわり |
初めの1年は、ミニトマトが病害虫によって全滅するなど、苦労の連続でした。現在は、水菜や小松菜などの軟弱野菜を中心に、パプリカやアスパラガスも栽培し、独立当初の5倍くらいの収穫量があります。
化学合成農薬の不使用または減農薬で栽培しています。安さを追求するのではなく、おいしく安全な野菜を安定して提供できるよう努力しています。 |
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就農を目指す人へ |
作物を育てること自体も魅力の一つですが、作ってから販売するまでの工夫や経営が、農業の大きな魅力です。
農業は、勇気を出して飛び込む世界ではなく、安心して始められる魅力的な産業だと思います。 |
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おいしい!の担い手を育てる |
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昨年4月、桜井市に開校したNAFICは、日本初の取り組みとして「食」と「農」の学科が相互に連携するとともに、実習の場としてオーベルジュ(宿泊施設付きのレストラン)も併設した、県立の大学校です。
10代から60代まで、さまざまな経歴と夢を持つ学生が、「食」と「農」のトップランナーを目指して学んでいます。 |
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フードクリエイティブ学科
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各界で活躍するプロフェッショナルを講師として招き、1人1ストーブ方式による調理実習やオーベルジュ実習だけでなく、農業実習なども取り入れています。
経営やマーケティング、サービス分野、外国語の教育にも力を入れ、将来の独立開業や世界での活躍を視野に入れたカリキュラムを設定しています。 |
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アグリマネジメント学科
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生産から流通、販売までの知識と実践力を身に付けるため、経営・マーケティング分野の専門家や農業技術者による講義、農業機械実習や農産加工実習も行います。
2年生では、1人1圃場(ほじょう)による実習や先進農家の下での派遣実習などを行います。 |
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フードクリエイティブ学科
1年 塚原 都充(つかはらさとみ)さん |
「食」に興味があり、短大で栄養学を学んだ後、パン職人として働いていました。将来はカフェを開きたいと考え、NAFICに入学しました。
いろんな調理学校があるなか、少人数制で、先生から手厚く指導をしてもらえることに魅力を感じました。また、農業についても学べるので、食材のことをよく理解できます。
卒業後は、地元・斑鳩町で本格的なフランス料理も出せるカフェを開きたいです。 |
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アグリマネジメント学科
2年 威德 裕也(いとくゆうや)さん |
東吉野の茶農家に生まれ、小さい頃から農業が身近にありました。収穫時の達成感が魅力で、農業高校からNAFICへと進学しました。
NAFICの魅力の一つは、フードクリエイティブ学科との関わりです。交流を通して、作物が消費者の口に届くまでの流れや、6次産業化についても意識することができます。
卒業後は農業法人に就職して知識と経験を積み、将来は地元の農業をさらに発展させたいと思っています。 |
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平成30年度 学生募集 |
【募集人数】各学科 20人
【出願期間】10月2日~31日
募集要項を配付中。詳しくは下記ホームページで。 |
オープンキャンパス |
フードクリエイティブ学科
9月23日(祝)
10時30分~14時
アグリマネジメント学科
9月30日(土曜日)
・9時30分~12時
・13時30分~16時
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実習体験や模擬授業のほか、学校説明や校舎見学も行います。 |
第2回NAFIC祭 |
NAFIC特製バーガーなどを販売するほか、学生が行う料理教室や、収穫・寄植え体験も実施。ぜひ一度、NAFICに遊びに来ませんか? |
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