「かしこいエネルギーの使い方2018」募集における優秀な取組事例
NPO法人 市民省エネ・節電所ネットワークの取組
・ 市民が省エネ・節電に効果的・継続的に取り組める活動、奈良発・国内初の「市民節電所」を提案し、実施中。モデルとなる市民節電所「まほろば」を2016年6月にスタートさせた。何時からでも、グループ単位で参加でき、1年間の電気・ガス使用量削減に取り組む。当ネットは事務局として情報交換の場や情報提供に努め、グループとして削減できたCO2削減量(カーボンクレジット)を 1 kgあたり 2円で買い取ります。その後も継続可能なため、多くが3年目に入っており、現在11グループ77世帯になっている。この間、途中脱落者ゼロで、CO2の実質削減量は27トン。
・ この買い取ったカーボンクレジットを活用してもらい、実質CO2排出実質ゼロを実現できるシステムを構築している。
・ 年2回の省エネ・節電セミナーの開催(写真1)、年2回の情報交換会の開催(写真2)。情報誌の発行(年3回)など、省エネ・節電の普及啓発にも努める。
写真1 写真2
大津 いつお 様の取組
「費用10万円で作るミニ電力自給システムの構築」
(購入品)
太陽光パネル100W8,980円 50W7,980円 10W980円 20W8,980円
リチウムバッテリー400Wh 32,000円×2個
モバイルバッテリー2個3,000円 5.5×2.1DCプラグ&電線など2,190円 総合計96,110円
○400Whバッテリー1個で動く家電と稼働時間h=時間
DC扇風機5W80h、32型液晶TV60W6h、ノートpc20W20h、ミシン40W10h、
乾電池充電8本16W25h、冷蔵庫350L125W3.2h
○動かない家電/エアコン800W、オーブン1000W、電子レンジ1000W、ドライヤー1000W、
IHコンロ1000W~5000W、湯沸かし器800W、電気ストーブ800W
このセットで年間発電量は150kWh、冬は満充電に3日、春、夏は6時間と天気で発電量が変わります。
100W8,980円のパネルを10年使えばコストは1kWh=9円で経済的!
地震の停電時にも冷蔵庫やテレビなど動かせました。
大川 真生・由莉子 様の取組
「太陽光パネルの散水効果」についての検証
太陽光パネルは温度が上昇することで発電効率が低下することが知られている。
風呂の残り湯や雨水をパネル部分に散水することで発電効率の低下を防ぎ、発電エネルギーを増加させた。
< 結論>
・冷却直後の発電出力が冷却前に比べて1割程度上昇することを確認。
・3分間の散水と10分間の休憩を1サイクルとする散水を行うことで、散水に要するエネルギーよりも多くのエネルギーを発電することが可能。
・屋根に水をまくことで、打ち水効果も期待できる。