3歳になる娘が、私と一緒に夕食をとるとき、私の座席を指定します。どうやら、私は彼女の近くに座らなくてはならないようです。 仕事で早く帰ることの少ない私に、彼女は話して聞かせたいことがたくさんあるようです。みんなと遊んで楽しかったこと。お兄ちゃんとけんかしたこと。食事もそこそこに、彼女はしゃべり続けます。 私が幼い頃、母が決めた「夕食時は一日の出来事を必ず話すこと」というルール。おかげで、私は自分の困りごとをよく話しました。母は解決策なんて言いませんでしたが、一緒に悩み、考えてくれました。それだけで元気になれたものでした。 農林水産省の調査によると、家族と同居している人の四人に一人が週に二日以上、一日の食事の全てを一人で済ませているそうです。そのうち、約四割は「一人で食べたくないが、食事の時間や場所が合わない」と…。 夏休みの間、子どもたちは学校でみんなと会わない分、話したいことがいっぱいたまっていることでしょう。とりあえず私は、わが子たちとの夕食の時間に間に合うよう、明日できることは明日にまわして、パソコンをオフにしました。
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