コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)とは
学校運営協議会とは、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第47条の5に規定された、
「当該学校の運営及び当該運営への必要な支援に関して協議する機関」です。
学校運営協議会は、保護者や地域住民の意見を学校運営に反映し、地域と共にある学校づくりを実現するための仕組みであり、平成16年度に制度化されて以来、全国でもその設置が進んでいます。
児童生徒の状況に応じたきめ細かい学習支援、生徒指導上の課題への対応、学校安全の確保など、学校を取り巻く課題はますます複雑化・困難化しています。そうした課題を解決し、子どもたちの「生きる力」を育むためには、教職員のみならず、地域住民や保護者との協働をすすめながら、学校運営の改善を図っていく必要があります。
コミュニティ・スクールの主な3つの機能
校長が作成する学校運営の基本方針を承認する
学校運営協議会では、校長の作成する「学校運営の基本方針」を通じて、育てたい子ども像や目指す学校像を共有し、それぞれが当事者意識をもって、学校運営の最終責任者である校長を支え、学校を応援することができます。
学校運営に関する意見を教育委員会又は校長に述べることができる
学校運営協議会は、個人の意見そのままではなく、地域・保護者の代表としての意見として、当該学校の運営全般について教育委員会又は校長に対して意見を申し出ることで、学校だけでは気づかなかった魅力や課題を共有することができます。
教職員の任用に関して、教育委員会規則に定める事項について、教育委員会に意見を述べることができる
学校運営協議会は、学校運営の基本方針を踏まえ、学校と運営協議会が実現しようとする教育目標等に合った教職員の配置を、任命権者(都道府県・政令市)に対して意見を述べることができますが、委員の個人的な意見や、特定の教職員を指すものではなく、また、校長の意見具申権そのものに変更が生じるものではありません。