株式会社レオパレス21(奈良市・橿原市)
時代ニーズに合わせた新しい価値創造と、新しい働き方の実現
1973年に設立され、全国展開している大手不動産会社レオパレス21は、「新しい価値の創造」を企業理念として掲げ、アパートの賃貸事業と開発事業を中心に事業を展開しています。県内では2つの事業所に19名の社員が働いています。
レオパレス21では「ワーク・ライフ・バランスの推進」に力を入れており、女性はもちろん男性も含めた働きやすい環境作りに積極的に取り組んでいるそうです。
“住まい”にITをプラスして“新しい価値創造”へ
まずはPCR(Public Corporation Relations)推進部 関西ブロック マネージャーの坂元弘治(さかもとこうじ)さんに、レオパレス21の事業の特徴についてお話をお伺いしました。
(※「PCR推進部」は自治体と協働して地域ごとの活動を推進する専門部署として、平成28年に5月立ち上げた組織です)
「『新しい価値の創造」がレオパレス21の企業理念ですが、ロフト付きの物件を賃貸で初めて取り扱うなど多くの『業界初」に取り組んできました。
ITの導入にも積極的に取り組んでいます。例えば、物件の部屋の鍵をスマートフォンやICOCAで解除できるようにしたり、将来的には、ごみ置き場や駐車場にセンサーを付け不法投棄や違法駐車があった場合にすぐに駆けつけ、対処できるような仕組みづくりができるよう目指しています。
それから、これも業界初ですが、賃貸契約の際にタブレットを活用した完全な電子化(ペーパーレス化)を導入しました。お客さまの利便性向上はもちろんのこと、社員の労働時間の削減・作業効率のアップなどにも繋がっています。」
(賃貸契約をする際に使用するタブレット)
そのようなIT利活用が認められ、レオパレス21は、2年連続で東京証券取引所・経済産業省が共同で選定する「攻めのIT経営銘柄」に選定されているそうです。
次に、レオパレスセンター大和八木店 店長の慶田勇介(けいだゆうすけ)さんに現場でのお仕事についてお聞きしました。
- 人と関わることが多いお仕事の中で、心がけていることはありますか?
「まずは、お客様の気持ちをくみとり、お客様にとってよりよいご提案ができるように心がけています。レオパレス21では、お客様が来られた際に、お客様が『対応スタッフは女性がいいか、男性がいいか』選ぶことができます。とにかくお客様に安心して物件を選んでいただきたいんです。」
そして、自分自身も楽しんで接客することが大事だと慶田さん。
政府が掲げるより一歩先の独自のワーク・ライフ・バランスを推進
次に働く環境整備についてお伺いしました。
「レオパレス21では、平成26年1月に社長直下に『ワークライフバランス推進室』を設置し、多様な働き方ができるよう環境整備に着手しました。リフレッシュ休暇や時間単位年次休暇制度、そしてテレワーク制度の導入や男性社員の育児休業取得促進など多くの制度が整っています。
その中でも男性の育児休業取得率は昨年度27.07%で、2020年までに13%と定めている政府目標を現時点ではるかに上回っています。」
と坂元さん。
PCR推進部 関西ブロックの本多未茄(ほんだみか)さんに、ワーク・ライフ・バランスのさらなる取り組みを紹介していただきました。
「全社員に『育児・介護両立ガイドブック』を配布しています。育児休業や介護休業は、実際のところ詳しくはよく分からないという人は多いです。
そこで、両立するためにどのような休暇が取れるかなど、制度の説明が詳しく記載されています。誰もが必要な時にしっかりと必要な制度を利用できるようになっています。
また社内のサイトで育児・介護と仕事を両立したロールモデル社員の事例を紹介しています。『育児休業って取りにくかったですか?』など、社員の方々が気になる疑問にロールモデルが答えるインタビュー形式にして掲載しています。
さらに、不動産業界は夜間や土日出勤がありますが、お子さんの延長保育代の一部を会社が負担する制度もあります。」
まだまだ両立のための取り組み紹介が続きます。本多さんのイチオシの制度「ウェルカムベビー登録」について教えていただきました。
「社員もしくは社員の配偶者が妊娠した際に、登録する制度です。登録することで、育児休業取得の為の手続きなど、『いつなにをしなくてはならないか』という情報が届き、育児休業の取得がスムーズに行えるという利点があります。また上司にも登録情報は届くので、この制度があることによって『部下に対して気遣いもしやすくなった』と大変好評です!」
時代のニーズに合わせて整備してきたこれらの制度は、社員アンケート(中堅~リーダー層の女性社員251名が回答)の結果、「自身のワーク・ライフ・バランスに関して満足」と答えた人が8割という結果として表れているそうです。
丁寧なコミュニケーションを心がけ、管理職としての壁を乗り越える 女性ロールモデル山田紗矢香(やまださやか)さん
最後にお話を伺ったのが、法人事業戦略統括部 西日本新規事業営業部マネージャーの山田さん。
- はじめにレオパレス21に就職した理由を教えてください。
「大学生の時のインターンシップ先に不動産の仕事を選び、お部屋探し等のお手伝いをさせてもらいました。そこで不動産の仕事の楽しさを知って、この業界で働いてみたいなあと思うようになりました。
大きな企業で色々な経験をしたいと思っていたことと、充実した福利厚生の部分に惹かれてレオパレス21を選びました。」
-
レオパレス21で働いていてやりがいを感じるのはどういう時ですか。
「レオパレス21は、『やったらやったぶんだけ評価してもらえる』という制度・風土があります。例えば、報酬旅行という制度があり、評価が良いと直営ホテルがあるグアムへ皆で旅行に行くことができるんです。旅行や給料面など、目に見える評価があることがとてもやりがいに繋がっています。」
- 今まで働いてきて一番大変だったことは何ですか。
「一番大変だったのは、管理職になりたての頃でしたね。チームをまとめ、部下を指導する立場になったものの、どのようにすればいいかも分からず、また数値管理もしなければならないのですが、そのやり方もよく分からず戸惑うことばかりでした。
私のチーム全員が私より先輩で、その中には過去に管理職を経験したような人もいて、気を遣いましたね。上司にどうしたらいいか相談したり、部下と個別に面談をして話を聞いたりと、コミュニケーションをしっかりとるように意識していく中で、だんだんとチーム運営も軌道に乗っていきました。
働く上でコミュニケーションをとることはとても大切だと、本当に実感しましたね。」
- 管理職になって嬉しいことはなんですか。
「チームメンバーの人たちに『仕事が楽しい』と言ってもらえたり、『山田さんの部下で良かったです』と言ってもらえたりするのはすごく嬉しいです。また、男女関係なく、メンバーから相談を持ち掛けられたり、頼られたりするのはやはりとても嬉しいことです。」
- 最後に、レオパレス21の制度で個人的にオススメの制度はなんですか。
「ライフプランに合わせて色々な休暇が取れるところが良いと思っています。新婚旅行はもちろんですし、配偶者の出産時期に合わせたり、1時間単位で休暇を設定することができ有給休暇をとりやすい環境になっています。
プライベートも仕事もしっかり両立できるように福利厚生がしっかりしているので、とても働きやすいです!」
編集後記
-大学生プロジェクトメンバーより-
今回、取材に行かせていただいて、レオパレス21は「働きやすい環境づくり」のための施策がすごくたくさんあるなあと感じました。自身のワーク・ライフ・バランスに満足していると感じている人が8割もいるという事実も衝撃的でした。「政府の目標よりも一歩先を目指す」とおっしゃっていたのがなによりも印象的でした。
「不動産業界ってノルマがあってキツそう、残業が多そう・・・」
そんなイメージを持っている学生もいるのではないでしょうか。しかし、実際にお話を伺ってみると、確かにノルマはあれど、残業は減少傾向にあり、楽しく働ける職場であるような印象を受けました。今回、お伺いした4人の方全員が仕事や会社についてお話している時にすごく楽しそうで、仕事を楽しんでしているし、働きやすい職場なのだろうなと感じました。
不動産業界に興味のある方はもちろんですが、人と多く接するような仕事をしたい!と思っている方、将来、仕事もプライベートもバランスよく充実した生活を送りたいと思っている方などは、是非EXPOに来て、レオパレス21のブースでお話をしてみてください。
将来、社会に出て働くということに不安を覚えている方の不安もきっと解消できるようなお話が聞けること間違いなしです。
(今回お話を伺った4人の社員の方です。)
株式会社レオパレス21
所在地:
レオパレスセンター奈良:奈良市上三条町13-4 呉竹ビル
レオパレスセンター大和八木:橿原市内膳町1-1-22 K&Kビル
(本社:東京都中野区本町2-54-11)
従業員数 正規職員 5,998人(うち女性 1,733人)非正規職員 496人(うち女性252人)(平成30年3月31日現在)
事業内容 不動産業
HP https://www.leopalace21.co.jp
取材担当 奈良女子大学1年生 矢部まどか 3年生 渡邊真奈
記事作成:平成30年10月12日