株式会社山晃住宅

山晃住宅

株式会社山晃住宅(王寺町)


接客力で評判を高め、お客様からの信頼を勝ちとる
地域密着型ビジネスモデル

王寺町に本社がある不動産会社、株式会社山晃住宅。賃貸住宅の「仲介」「管理」「リフォーム」の3つの事業を全て1社で手がける珍しいビジネスモデルとして取扱物件数奈良ナンバー1、山晃住宅でしか紹介できない物件は奈良県内の全物件の3割にも上るのだそうです。

そのビジネスモデルを支えるのは高い接客力にあります。全国の同業他社では2〜3割である契約率が、山晃住宅だと7割を超えるのだそう。その秘密はどこにあるのでしょうか。





チーム制の全員接客で顧客信頼度全国ナンバーワンを目指す!

山晃住宅
まずは総務課長の熊野博之(くまのひろゆき)さんに事業のことを伺いました。

顧客信頼度全国ナンバーワン企業を目指している山晃住宅は、接客力を高めることに最も力を入れているといいます。

「当社は『全員接客』という営業スタイルをとっています。お部屋探しに来られたお客さまに対しては担当が一人つくのですが、その一人だけにすべての対応を任せるのではなく、お店の全員が協力して接客するというものです。例えば、ご家族でお部屋を探しにこられたお客さまに対して、担当者が独身であれば、既婚の社員がサポートするといった感じです。お店のみんながお客さまの満足度を高めようと協力することで、お客さまからは『いろんな人が自分のために頑張ってくれている』と感じていただけ、信頼関係も築きやすいと思います。」



さらにこの「全員接客」を支えているのは、不動産業界の中では珍しいチームで評価をするという制度だそう。

「不動産業界は個人の歩合によって給与が決まる体系の企業が多いので、どちらかというと個人主義的な営業が多いんです。当社では、チーム制を採用していて、チーム全体が成果を上げないと大きな評価が得られない仕組みになっているんです。
歩合制で個人でガツガツ頑張って短期的に利益が上がったとしても、接客の仕方が良くないとお客さんの満足度が下がります。私達は地域に密着した不動産会社を目指しているので、悪い評判は長い目で見て会社にとってマイナスになるのです。だから、お客さまからの信頼をなによりも大切にした結果のチーム制なんです。」


このような取り組みは実際に契約率(来店したお客さまが実際に契約する割合)につながっているようで、全国の不動産会社の契約率の平均は約2~3割なのに対し、山晃住宅は約7~8割と群を抜いて高くなっているのだとか。

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お客さまの声をたくさん聞いているからこそできる、山晃住宅のビジネスモデル

賃貸住宅の仲介・管理・リフォームを一貫して行う全国でも珍しいモデルを取っている山晃住宅。なぜ他社がやらない取り組みをしているのでしょうか。

「当社のお客さまはお部屋を探して借りに来る方(=入居者)と、お部屋を貸す側の方(=家主)の2方向いらっしゃいまして、入居者様の満足度だけではなく、家主様の満足度も非常に重視しています。仲介での高い契約率で、家主さんに安心感を与え、その仲介で年間3万組以上お客様から生の声をいただき、リフォームの提案にも活かします。
例えば『最近こういう設備が人気がありますとか、このエリアでは1LDKが足りていないので、3LDKの間取りを思い切って1LDKにリフォームしましょう!』といった提案が可能です。需要がある物件にリフォームすることで、空室が減ったり家賃を高く設定したりすることができ、家主様の収入の安定につながるので、ご満足いただけるんです。」

山晃住宅


- 最近はインターネット上でも細かく条件を入力して、お気に入りの部屋を探すこともできるようになっていますが、そんな中での接客は変わっていきますか。

「確かにネットで検索して自分に合う条件のお部屋が見つかれば良いというお客さまもいるとは思います。しかし、対面で接客しないと分からないことはたくさんあります。
最初駅から近いところを希望されている方の例で、駅近くであっても、実際に夜に道を歩くと、街灯が少なく暗くて少し不安になる方であれば、駅から少し離れても明るい夜道を通る方を求められるケースはよくあります。このように、ネットでは分からない実際の情報を提供することや、お客さま自身も意識していない潜在的なニーズを引き出すことがお客様の満足につながるのです。最適なお部屋を提供できるのは、やはり人と人とがface to faceで、コミュニケーションをとっているからだと思います。」



山晃住宅では、とにかくコミュニケーションスキルを磨くということを徹底しているとのこと。人と話すことが好きで、親身になってお客様のことを考えられる人が向いているお仕事なのだそうです。



縁あって入った会社 感謝の気持ちで両立も乗り切る 女性ロールモデル 古岡純子(ふるおかすみこ)様

山晃住宅

続いて、5歳のお子さんの親であり、現在は関連会社であるSANKO少額短期保険でお仕事をされている古岡様にお話を伺いました。


- 就活や就職したときのエビソードを教えてください。

「私が就活をしていた頃は、『超氷河期』と言われるほど就職が難しい時代でした。面接の日はすごい雨で、びしょびしょになって、行く途中で帰ろうかな、とも思ったんですが、帰らずに面接を受けたら、内定をもらえました(笑)これも縁ですね。
当時の前田社長(現会長)が女性で、入社式で『何があっても私についてきてください』ということと日経新聞は毎日読んで欲しいということを言われました。社長はすごく家庭的なところもありつつ、リーダーシップもあって、この会社に入って良かったなと思っています。
せっかく内定をいただいた限りは、自分にできることはなんでもやって、会社のために尽くそうと思って、19年間働き続けてきました。」



- 入社当初から結婚や出産を経ても働き続けようと考えていたのですか。

「もともと、体力が続く限りは子どもが出来ても働き続けたいと考えていました。社会とのつながりを持っておきたいということと、当時は女性は低く見られることが多かったように思うので、自立するという意味でも、収入はあったほうがいいかなと思っていました。でも入社当時は結婚をして辞める人の方が多かったですね。」



- 子供さんが小さいので、仕事と家庭の両立は大変ではないですか。

「不動産業界は土日も動いているので、育休復帰後は休日も預けられる保育所を見つけるのが大変でした。子供が急に熱を出したりすると、仕事を早退しないといけなくなるし、やはり時間の制約がある中で働くのは大変です。
それでも、子どもが大きくなってきて、体も強くなってきましたし、自分でできることが増えてきていることはとても助かっています。
夫は、自営業をしていて休みも少ないですし、どうしても仕事優先になってしまいますが、休みの日には子供の面倒を見てくれたり、家事もできる範囲でやってくれることもあるので、助かります。」



- 職場での環境はどうですか。

「社会全体の考え方としては、まだまだ家事・育児は女性がやるものだ、という考え方が根付いているように思いますが、私の職場では、子供の都合で早退したりしても理解してくれる環境にあります。自分だったら同じように周りの人に対してそういう風に考えられるかな、と思えるほど温かくフォローしてもらっています。本当に感謝しています。」




編集後記
-大学生プロジェクトメンバーより-

私は、不動産業界については熊野さんのお話にあったように、「ガツガツ営業してお金儲けをする」というイメージを持っていましたが、今回お話を伺ってみて、決してそうではなく、コミュニケーションが重要だと知って人と接することが好きな人にはもってこいだなぁ、と思いました。

そして土日や夜も動いている業界にとっては保育所問題など、まだまだ社会全体で解決しなければならない課題があるのだということも認識しました。

人と関わる仕事に興味がある、とくに話すことは苦手でも聞くことなら自信がある、と言った方はぜひEXPOに来て、接客業の醍醐味について山晃住宅さんと話をしてみてください!


山晃住宅
(山晃住宅本社の受付です。本社ビルは現在建替中で平成31年春ごろに完成予定とのことです)



 株式会社山晃住宅

所在地 王寺町王寺2-7-13
従業員数 正規職員220人(女性65人)非正規職員33人(女性21人)(平成30年2月20日現在)
事業内容 不動産業
HP http://www.sanko-jyutaku.co.jp/

取材担当 奈良女子大学2年生 羽根汐音


記事作成:平成30年10月16日


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