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道路整備は、地域と地域をつなぎ、人や物の移動を促進し、企業立地や観光振興などの地域活性化の一翼を担っています。
また、近年多く発生している自然災害や近い将来に発生が予測される南海トラフ巨大地震など、大規模災害に対応できる道路の整備も求められています。
今回の特集では、京都・奈良・和歌山をつなぐ「京奈和自動車道」と、紀伊半島地域をつなぐ「紀伊半島アンカールート」、道路と地域の情報発信拠点の「道の駅」を紹介します。 |
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奈良の未来へつながる京奈和自動車道 |
県南北の軸になる京奈和自動車道では、郡山下ツ道JCT~橿原北IC、橿原高田IC~和歌山JCTが開通しており、生活や企業誘致などに大きな効果がありました。
橿原北IC~橿原高田ICでは、現在、一部区間で工事が始まっています。さらに、大和北道路(〈仮称〉奈良北IC~郡山下ツ道JCT間)では、平成30年4月にNEXCO西日本と国による合併施行方式で事業が行われることが決まり、県内の京奈和自動車道全線の開通に向けて進んでいます。
また、県では、京奈和自動車道と接続する特に重要な道路網(骨格道路ネットワーク)の整備も進めています。 |
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整備効果
●移動時間が短縮
京奈和自動車道の開通で、並行する国道24号の交通量は減少し、慢性的な渋滞が緩和されています。
円滑に通行できるようになり、交通事故の減少も期待されます。 |
御所南IC~五條北IC 交通量
出典 奈良国道事務所報道発表(平成29年9月22日) |
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公益社団法人
奈良県トラック協会
森本 万司 会長
京奈和自動車道の部分開通で、移動時間が大幅に短縮され、県南部や和歌山への集荷・配送が大変便利になりました。一般道の渋滞も少なくなり、時間どおりに到着することができます。また、道路整備が進むと、ドライバーの疲労軽減にもつながります。京奈和自動車道の全線開通に期待しています。 |
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●工場立地の促進
京奈和自動車道の沿線を中心に工場立地が増えています。平成18年の開通以降、平成30年上期までの工場立地件数が累計339件になりました。 |
県内の工場立地件数
出典 工場立地動向調査(経済産業省)をもとに奈良県作成 |
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●観光周遊ルートの形成
大阪・関空から奈良・和歌山の世界遺産を結ぶ新たな観光周遊ルートが形成され、県全域の観光振興につながります。 |
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災害に強く安心できる住民生活と地域活性化へつながる
紀伊半島アンカールート |
紀伊半島大水害で甚大な被害を受けた県南部地域。「災害に強く、希望の持てる」地域づくりを目指し、県南部地域にとって重要な広域幹線道路網である紀伊半島アンカールートの整備に、県と国で取り組んでいます。
災害に強い道路を整備することで、紀伊半島全体の防災性を向上させ、近い将来起こるといわれている南海トラフ巨大地震等の大規模災害への対応力を強化します。
また、この整備は、地域住民の利便性の向上に加え、南部地域の世界遺産や文化資源を活用した誘客にもつながります。 |
紀伊半島アンカールート
京奈和自動車道、近畿自動車道紀勢線、これらを結ぶ国道168号、国道169号の形が船のいかり(アンカー)に似ていることから呼称されています。 |
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安全安心な生活に |
紀伊半島大水害では土砂による被害が大きく、道路の寸断で孤立した集落がありました。辻堂バイパスや現在工事中の道路の開通で、災害にも強くなり、住民の安全安心につながります。また、十津川村や他の地域とのつながりも生まれています。
五條市役所大塔支所
市民生活課 吉川 佳秀 課長
奈良県広域消防組合
五條消防署 堤 昭雄 署長
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救急搬送時間の短縮に |
国道168号の辻堂バイパスの開通で、災害や山岳救助時の対応がより素早く安全にできるようになり、また、十津川村や五條市大塔町からの救急搬送時間も短縮されました。道路整備が進むと、搬送中の傷病者の負担の軽減にもなるうえ、救急隊員の運転の疲労を軽減し、搬送中の適切な処置もしやすくなります。
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訪問者と地域をつなぐ道の駅 |
現在、県内に15カ所ある「道の駅」。ドライバーに憩いの場やさまざまな情報を提供するだけでなく、地域のまちづくりの拠点としての役割を担っています。
地元特産品の販売や体験教室、足湯など個性豊かなサービスが提供されています。みなさんも、ぐるっと周遊し、奈良の良さを体験してみませんか。 |
道の駅の3つの機能
(1)休憩機能 24時間無料で使える駐車場やトイレ
(2)情報発信 道路・観光情報などを発信
(3)地域連携 施設を利用した地域との交流 |
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昨年オープンした道の駅を紹介します! |
(2)レスティ唐古・鍵4月20日オープン
唐古・鍵遺跡史跡公園の前にあり、町内の特産品の販売や地域の人の交流の場になっています。
旬の果物などを使ったジェラートは6種類あり、田原本産メロン「バンビーナ」のジェラートは、「道―1グランプリ2018」スイーツ部門で優勝しました。「黄金の生食パン 極」など、パンを店内で焼いていて、観光の人や地域のみなさんに利用してもらいやすい場所を目指しています。
西村 元伸 駅長
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(7)飛鳥9月18日オープン
明日香村の農家がつくった野菜や加工品を販売する「あすか夢販売所」と飛鳥総合観光案内所「飛鳥びとの館」があります。
あすか夢販売所には、村内200軒以上の農家の野菜などが並び、新鮮で良いものを求める飲食店の人も買いに来てくれるほどです。冬には、あすかルビーなどのイチゴもたくさん販売されます。
近鉄飛鳥駅前にあるので、電車で訪れる人の明日香散策の拠点にもなっています。
小野 智貴 駅長 |
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問 |
県道路建設課
電話 0742-27-7495
FAX 0742-26-1360 |
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