大好きな「ものづくり」を仕事に ぎんのいす ART WORKS 銀野 左和子(ぎんの さわこ)さん
お店ができるまで
「ぎんのいす」は、王寺町にあるチョークアートのアトリエと雑貨販売のお店で、さまざまな教室やワークショップも行っています。 お店を始める前は、愛知県で16年ほど個人塾を経営していました。幼い頃から絵やものづくりが好きだったので、塾経営をしながらビーズや木工の作品を作って、イベントなどで売っていました。チョークアートに出会ったのもこの頃で、好きな絵を仕事にできるかもと心が高鳴ったことを覚えています。 実家のある奈良県に8年ほど前に帰ってきてからは、自分でデザインした洋服をイベントで販売する活動をしていました。その頃、母が長年営んでいた古美術店を閉めることになりました。いつかは自分のアトリエを持ちたいと思っていたので、木工の経験などを生かして店内を改装し、洋服のアトリエ兼雑貨屋として「ぎんのいす」をスタートさせました。
チョークアート制作を始める
いざ店を始めてみると、雑貨販売が忙しく、洋服を作る時間がとれませんでした。その頃友達に頼まれてワークショップをしたところ、とても好評だったのがチョークアートです。そのことをきっかけにアトリエでも制作することにしました。 雑貨販売を厳選・縮小し、チョークアートを仕事にするにあたっての将来計画を立てました。初めは看板屋として自分の作品を販売して実績をつくり、その後インストラクターになり、生徒さんたちと一緒に作品展をするというものです。
自分の持っているものを伝えたい
今、チョークアートの教室では、プロを目指す人から絵を楽しみたい人まで、さまざまな人に自分のスキルを伝えています。計画は順調に進んでいて、昨年冬には目標としていた教室作品展を開催できました。将来、プロを目指す生徒さんが自立できるよう、作品展運営は生徒さんたちにお任せしました。今後も私がアドバイザーとなりつつ、楽しみながらも真剣に、イベント活動などいろんな経験を積んでもらえればと思っています。 私の目標は看板屋の「親方」です(笑)。今思うと、塾時代から人の成長に携わることが好きでした。私が持っているものをたくさんの人に伝えて、いずれはみんなで大きな仕事ができたらなあ、と考えています。
生徒さんと作り上げた作品展
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