県政ホットニュース

県民だより奈良 平成31年4月号

県政ホットニュース
県政の主な動きをお伝えします。
県のホームページでは、「こちら知事室です」で、定例記者会見のようすや県政の考え方も掲載しています。また、「奈良県フォトニュース」で県内のニュース等を写真と記事でお伝えしています。ぜひご覧ください。
県有施設の耐震検討チームを設置
 県では、県有施設の耐震性の確保について、これまでも順次、取り組みを進めてきており、耐震化率は60%(平成19年)から90%(平成30年)へと大幅に改善しています。
 しかし、一部の施設については、県民の利便性や県財源の効率的な活用の観点から、耐震改修のみを行うのか、あわせてリニューアルや建て替えを行うのか等の検討を行ってきたため、現時点においても耐震性が低いままの施設があります。
 また、最近、文化会館をはじめその安全性について、県民の皆さんの関心も高まっています。
 これらを踏まえ、2月7日に庁内に「県有施設等耐震検討チーム」を立ち上げ、下記の6点を基本的な考え方として耐震対策について検討を進めています。
 これらの基本的考え方のもと、耐震性の低い施設について、建物全体の耐震性能を箇所ごとに詳細に分析し、大規模地震発生時に実際にどのような危険性があるのかなどについて専門家の意見を聞いており、その見解を踏まえ、個々の施設ごとにハード・ソフト両面の対応を検討しています。あわせて、専門家の見解が得られるまでの間においても、応急的な対応として競輪場スタンドの一部を立入禁止にするなど(2月末時点)、安全・安心の確保に向けて、順次、積極的に取り組みを進めています。
(1) 県民の安全・安心の確保を最優先に考慮しつつ、県民の利便性・快適性の向上に資するよう、耐震対策を含めた施設管理のあり方を検討
(2) 施設の利用者や耐震性能などを踏まえつつ、優先順位をつけて検討
(3) 専門家の知見も参考にしながら、客観的な検討を行う
(4) 施設の建替え・補強などのハード面対策及び、避難訓練・使用停止などのソフト対策両面で、幅広く対応を検討
(5) 耐震性能の数値のみに着目するのではなく、必要に応じて、当該施設の今後のあり方も含めて幅広く検討
(6) 施設利用者が耐震性能等の状況を正しく把握するため、正確かつ丁寧な情報発信
県有施設等耐震検討チームで検討する耐震性の低い(Is値0.6未満(Iw値1.0未満))施設
(教育委員会の施設を除く、地方独立行政法人の施設を含む)
構造耐震指標 学校および不特定多数または
社会的弱者が利用する施設
左記以外の施設
Is値0.3未満

(木造)
Iw値0.7未満
文化会館
美術館(旧館)
登美学園(指導訓練棟)
県立医科大学(一般教育校舎)
県立医大附属病院(旧館棟、管理棟)
西和医療センター(病院本館・南病棟)
橿原公苑(弓道場)
吉城園(茶室)

競輪場(中央スタンド、第1払戻所、東サイドスタンド、第1投票所)

 筒井寮(東渡り廊下棟、西渡り廊下棟)
消防学校(屋内訓練場)
県立医大附属病院(医局棟)
薬事研究センター(本館)
南部農林振興事務所(湯ノ原所長公舎・職員公舎)
森林技術センター(木材加工実験棟)
五條土木事務所(本館)
生駒警察署
Is値0.3以上0.6未満

(木造)
Iw値0.7以上1.0未満
美術館(新館接続棟)
民俗博物館
県立大学(4号館北館)
県立医大附属病院(A病棟)
登美学園(中軽度棟)
筒井寮(本館、給食・浴場棟)
消防学校(本館)
県立医科大学(大学本館)
南部農林振興事務所(本館事務所、土地改良課)
中央卸売市場(関連商品売場棟、冷蔵庫棟A棟、郵便局)
家畜保健衛生所業務第一課
家畜保健衛生所業務第二課
森林技術センター(本館、研修館)
奈良土木事務所
吉野土木事務所(本館)
浄化センター(最初沈殿池上屋2、汚泥濃縮タンク上屋、汚泥ポンプ棟)
Is値(木造はIw値)とは建物の耐震性能を表す指標(構造耐震指標)で、国土交通省の告示では、Is値(Iw値)が、0.3未満(0.7未満)の場合、「地震の震動及び衝撃に対して倒壊し、または崩壊する危険性が高い」、0.3以上0.6未満(0.7以上1.0未満)の場合、「地震の震動及び衝撃に対して倒壊し、または崩壊する危険性がある」とされています。
県行政経営・ファシリティマネジメント課
電話 0742-27-8357
URL www.pref.nara.jp/1629.htm

五條新宮道路
長殿(ながとの)道路の工事が始まります
 県に代わり国が整備を進める国道168号五條新宮道路の「長殿道路」(十津川村長殿地区、延長2.7km)の橋梁(きょうりょう)工事が始まるにあたり、十津川村の上野地(うえのじ)地区交流施設で2月11日に起工式を開催しました。
 オープニングイベントとして地元チームによるダンスが披露された後、式典では奈良県知事など主催者によるあいさつや来賓祝辞、村民などからの「期待のメッセージ」に続いて、関係者による鍬(くわ)入れを行い、工事の安全と早期の完成を祈念しました。また、式典後には餅まきも行われました。
 国道168号は紀伊半島内陸部を南北に縦貫し、五條市と和歌山県新宮市を結ぶ総延長約130kmの地域高規格道路で、国と県が連携し整備に取り組んでいる「紀伊半島アンカールート」の一部です。特に長殿地区は、平成23年の紀伊半島大水害で大規模な土砂災害により国道168号が寸断し、集落が孤立するなど、住民生活に多大な影響が出ました。今後の道路整備により、災害への対策強化に加え、急カーブの連続やすれ違いの困難な区間が解消し、救急医療施設への迅速な搬送のほか、住民の安全安心な生活や観光・産業の活性化につながります。

関係者による鍬入れのようす
関係者による鍬入れのようす
オープニングで地元の十津川踊り隊BON娘がダンスを披露
オープニングで地元の十津川踊り隊BON娘がダンスを披露

県道路建設課
電話 0742-27-7494
FAX 0742-26-1360

「持続可能な観光」国際シンポジウム
 2月4日~6日に観光庁との共催で「持続可能な観光」国際シンポジウムを開催し、国内外から230人が参加しました。
 奈良では墨、筆、茶筅(ちゃせん)等の工芸品が、伝統を引き継ぎながら新たなビジネスへの展開等、進化を続けています。また、農業・林業等が地域の生活に溶け込み、文化を作り上げています。県では、これらの産業を観光資源として活用することで、地域振興につながる観光の実現を目指しています。今回のシンポジウムでは、「地域の産業を活用した観光」をテーマに、国内外の取り組み事例の紹介や議論が展開されました。
 1日目は、奈良春日野国際フォーラムで国連世界観光機関(UNWTO)のカルバオ・サンドラさん、国際協力機構(JICA)の北岡伸一理事長の講演のほか、清酒発祥の地である奈良市の正暦寺と酒蔵を巡る視察を実施。2日目は、基調講演と、梅乃宿酒造(株)の吉田佳代代表取締役や(株)黒川本家の黒川伸一代表取締役らが登壇するパネルディスカッションなどを開催。最終日は、伝統工芸の奈良墨と高山茶筅を体験する視察も行いました。

地域に根ざした産業を観光資源とする取り組みについてのパネルディスカッション
地域に根ざした産業を観光資源とする取り組みについてのパネルディスカッション
清酒発祥の地と酒蔵を巡る
清酒発祥の地と酒蔵を巡る

県観光プロモーション課
電話 0742-27-8479
FAX 0742-27-3510

「古代歴史文化賞」記念シンポジウム
 2月9日、銀座ブロッサム(東京都)で日本の古代歴史文化に関する優れた書籍を表彰する「古代歴史文化賞」記念シンポジウムを開催しました。
 このシンポジウムは、奈良県と古代にゆかりの深い島根・三重・和歌山・宮崎の各県が連携し、古代歴史文化の魅力を発信するものです。
 第一部では、『儀式でうたうやまと歌木簡に書き琴を奏でる』(塙書房)で大賞を受賞した日本語学者の犬飼隆さんによる基調講演で、書籍の内容をわかりやすく説明。第二部では、俳優の佐野史郎さんが、小泉八雲の紀行文『知られぬ日本の面影』のうち、『古事記』に関わる一節を朗読しました。
 第三部では、犬飼さんと、京都市立芸術大学の武内(たけのうち)恵美子准教授(音楽学)、県立万葉文化館の井上さやか指導研究員(国文学)によるパネルディスカッションを行いました。「いにしえ人のうたと暮らし」をテーマに、それぞれの専門分野の観点から犬飼さんの著書の世界観を広げる討論に約400人の参加者が聞き入りました。

佐野史郎さんによる朗読
佐野史郎さんによる朗読
「いにしえ人のうたと暮らし」をテーマにパネルディスカッション
「いにしえ人のうたと暮らし」をテーマにパネルディスカッション

県文化資源活用課
電話 0742-27-8975
FAX 0742-27-0213

「社員・シャイン職場づくり推進企業」表彰
 県では、働きやすい職場づくりに積極的に取り組む企業を「奈良県社員・シャイン職場づくり推進企業」として登録し、さらに登録企業の中から優れた取り組みを行う企業を毎年表彰しています。今年度は2月21日に表彰式を行いました。
 奈良県は、県内就業率や女性就業率が低い状況にあります。これらに対応するため、県では、育児・介護と仕事の両立や、男女が共に働きやすい職場環境づくりをすすめる企業の取り組みをPRすることを通じて、県内事業所の「働き方改革」を推進しています。
 今回の表彰各企業の取り組みや、「社員・シャイン職場づくり推進企業」の新規登録企業の募集情報はホームページで紹介しています。

受賞企業のみなさん
受賞企業のみなさん

平成30年度 受賞企業
仕事と家庭の両立推進部門
全労済奈良推進本部
残業時間の削減や休暇の取得促進など、仕事と家庭の両立ができる働きやすい職場環境の整備を図っている。
若年者雇用推進部門
(福)宝山寺福祉事業団
中学生から大学生までの幅広いインターンシップの受入れや、非正規職員から正規職員への転換制度・キャリアパス制度がある。
職業能力開発推進部門
セキスイハイム工業(株)近畿事業所
業務に関する知識習得と資格試験のための研修制度や、受験費用の一部負担など、職業能力向上に熱心に取り組んでいる。
女性活躍推進部門
西垣靴下(株)
作業負担を軽減する機械の導入や残業時間の削減などで働きやすい環境をつくり、女性の採用や管理職への登用を積極的に行っている。
県雇用政策課
電話 0742-27-8828
FAX 0742-27-2319
URL www.pref.nara.jp/4090.htm
※「県民だより奈良」は県内の各家庭にお届けしています。
 市町村窓口、県の施設などにも配置しています。
※点字と声による「県民だより奈良」も発行していますので、必要な方は県広報広聴課へご連絡ください。
 県では、経費削減のために、「県民だより奈良」の裏表紙に有料広告を掲載しています。
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お問い合わせ

広報広聴課
〒 630-8501 奈良市登大路町30
報道係 TEL : 0742-27-8325
広報制作係 TEL : 0742-27-8326 / 
FAX : 0742-22-6904
デジタル広報係 TEL : 0742-27-8056
県民相談広聴係 TEL : 0742-27-8327 / 
FAX : 0742-22-8653
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