義理の母が亡くなって1年が過ぎました。母はいつも元気で明るく、愛情深い人で、私にも実の息子のように接してくれました。 母は幼い頃から家業を手伝っていたそうで、小学校の低学年までしか学校に行っておらず、ひらがなとカタカナ、そして少しの漢字しか書けませんでした。しかし、持ち前の元気と明るさで、幼い頃から大人相手に堂々と働いていたことを、笑いながら教えてくれました。働くことにとても前向きで、私の妻にも「女性も仕事で活躍しなさい」とよく言っていたようです。そのとおり、妻はバリバリ働いています。 母が亡くなった日には友人が次々と家に来てくれました。一緒に行った食事や温泉などの思い出話を聞き、多くの友人とのつながりに驚かされたのと同時に、人を大切にし、人から大切にされた母らしさを改めて感じました。 この時期、桜を見ると、母とコロッケを買いに行った帰り道、飛鳥川で缶ビールを飲みながら花見をしたことを思い出します。人とつながることで互いの幸せを生み出した母の人生から、互いを大切にする尊さを伝えたいと思います。
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