ならびと

県民だより奈良 2019年11月号

ならびと
第9回あしたのなら表彰(平成30年度)を受賞された木村三彦さんにお話を伺いました。
木村 三彦さん
橿原市観光ボランティアガイドの会 会長
飛鳥観光協会ボランティアガイド
NPO法人奈良まほろばソムリエの会 顧問
木村 三彦(きむら みつひこ)さん
奈良の歴史への興味
 40代の頃、奈良の歴史や文化に興味を持ち、地元である橿原でサークルを結成しました。サークルでは歴史や文化を学ぶ勉強会や、『古事記』『日本書紀』などを輪読する読書会を始めました。
 興味はひろがり、資料を読むだけではなく県下の遺跡や伝承地をこまめに訪問しました。現地に足を運ぶと、読んだ内容がイメージ化され理解が深まり、実物を見ることの大切さを感じるようになりました。
 サークル活動を始めてから来年で40年になりますが、今でも読書会を続けています。
観光ボランティアガイド
 定年退職後は自身が持つ知識を生かした活動ができればと、平成12年4月から橿原市で、同年9月から明日香村で観光ボランティアガイドを始めました。
 ガイド歴は今年で19年、これまで約1800回のガイドを行ってきました。長年にわたり、ガイドを続けることができたのは、「よく食べる、よく寝る、よく歩く」ことを心がけ、健康を維持できたからだと思います。
 ガイドをする際、私が気を付けていることが4点あります。1点目は、「時間を守ること」です。2点目は、「しゃべりすぎないこと」です。お客さんのようすを見ながら、ポイントを絞ってしゃべるようにしています。3点目は「明るく笑顔でしゃべること」です。ガイドが楽しんでいると、それが観光客のみなさんにも伝わり、楽しんでもらえるからです。4点目は、「失敗を恐れないこと」です。ガイドは実践することで上達するので、私も失敗を恐れず挑戦してきました。
 これらは、私の経験の中で大切だと感じ、実践してきたことですが、ガイドを始めたばかりの人にもガイドの心得として伝えています。
観光ボランティアガイド
奈良の魅力をこれからも
 現在は、『古事記』や『日本書紀』などに関する講演や、観光ボランティアガイドの育成を中心に活動しています。
 世の中が便利になり、情報が簡単に手に入るようになりました。これからのガイドには、知識だけでなく、訪れる人たちに楽しんでもらえる工夫がより一層求められます。「現状維持は退歩なり」という言葉がありますが、現状に満足せず、これからも勉強し続けたいと思います。
 変化する時代の中で、今後も多くの人に奈良の良い所を知ってもらえるよう、観光ボランティアガイドを育てつつ、講演できる分野も広げ、楽しみながら奈良の魅力を発信し続けたいです。
県広報広聴課
電話 0742-27-8326
FAX 0742-22-6904
※「県民だより奈良」は県内の各家庭にお届けしています。
 市町村窓口、県の施設などにも配置しています。
※点字と声による「県民だより奈良」も発行していますので、必要な方は県広報広聴課へご連絡ください。
 県では、経費削減のために、「県民だより奈良」の裏表紙に有料広告を掲載しています。
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報道係 TEL : 0742-27-8325
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