エボラ出血熱をはじめとする一類感染症や新型インフルエンザ等の対応は緊急性を要し、平常時の体制づくりや発生時の迅速な対応が重要で、速やかに病原体を封じ込め感染の拡大防止を図り、患者に適切な医療を提供することが必要です。
そのため、県では毎年、保健所や医療機関等の関係者が一堂に会し、それぞれの役割や患者搬送等の実施手順を確認するとともに、連携の強化を図ることを目的に標記訓練を実施しています。
今年度は、エボラ出血熱に感染している疑いのある患者が県内で発生したとの想定で、下記のとおり訓練を実施します。
1.実施日時
令和元年12月3日(火)13時00分~16時30分
2.主 催
奈良県(担当保健所:中和保健所)
3.訓練場所
済生会中和病院、奈良県立医科大学附属病院 他
4.参加機関 計13機関
機関内訳:済生会中和病院 奈良県立医科大学附属病院 広陵町
県広域消防組合(消防本部、桜井消防署) 警察本部
保健所(県内5か所) 奈良県保健研究センター 奈良県疾病対策課
5.訓練概要
【状況設定】
・海外でエボラ出血熱が発生しており、国内では検疫所にて健康監視または健康観察体制が実施されている状況。
・中和保健所管内で、コンゴ民主共和国からの帰国者1名が帰国から10日目に高熱、頭痛、倦怠感、下痢を発症。
自家用車で医療機関(済生会中和病院)を受診。医療機関を経由して感染症指定医療機関(奈良県立医科大学
附属病院(以下、「奈良医大附属病院」という。)へ患者を移送するという事例を想定し実施する。
【訓練概要】
当日の大まかな流れは以下のとおり。詳細は、別紙1(訓練概要、取材可能場面)(pdf 159KB)のとおり
コンゴ民主共和国からの帰国者が帰国後に発症
(第1場面)13時00分 発熱者が済生会中和病院外来受診。問診の結果エボラ出血熱疑似症と診断。
(第2場面)13時40分 疑似症患者の発生届、医大感染症センターへの移送調整、救急車出動。
(第3場面)14時10分 救急車両緊急出動、済生会中和病院に到着し患者を収容、奈良医大附
属病院へ搬送。
(第4場面)14時30分 保健所が済生会中和病院にて接触者健康調査を実施。
(第5場面)14時40分 救急車が奈良医大附属病院に到着し、医大へ患者を引き継ぐ。車両の消毒。
(第6場面)15時40分 検体採取、保健研究センター職員が奈良医大附属病院中央検査室で検体を受け取り、
パトカーで検体搬送。医大の疫学調査実施。
(第7場面)16時20分 国立感染症研究所でのPCR検査結果の確認、連絡
6.過去の訓練について
平成30年度 新型インフルエンザ患者発生対応訓練 担当:奈良市保健所
平成29年度 新型インフルエンザ患者発生対応訓練 担当:吉野保健所
平成28年度 新型インフルエンザ患者発生対応訓練 担当:郡山保健所
平成27年度 新型インフルエンザ患者発生対応訓練 担当:中和保健所
平成26年度 エボラ出血熱疑似症患者対応合同訓練 担当:奈良市保健所
7.取材等について
・報道機関による現地取材を希望される場合は、11月28日(木)午後3時までに電話連絡の上別紙2(pdf 51KB)により
FAXにて当課まで申し込んでください。
・申し込み先:県疾病対策課感染症係(担当:桝田、上山)
TEL:0742-27-8612 FAX:0742-27-8262
・取材の詳細及び取材可能場所は別紙1(pdf 159KB)のとおりです。それ以外の場所での取材は原則お断りしま す。
・記載した時間帯は、目安です。諸事情により前後することがありますので、予めご了承ください。
・訓練の見学は、関係者及び申し込みがあった報道関係者のみです。
・プライバシーの保護に注意し、一般来院者等の撮影は行わないでください。万一、写り込んだ場 合は、
編集時にカットをお願いします。
・現地では、報道関係者である旨が明らかにわかるように、スタッフ全員が腕章を着用したうえで、
職員証などの身分証を携行してください。
・取材に際しては、訓練従事者等関係者の行動の支障にならないよう、十分に配慮願います。
○<図1>済生会中和病院東館1階(pdf 322KB)
○<図2>済生会中和病院、駐車位置等(pdf 155KB)
○<図3>奈良県立医科大学 敷地内地図(pdf 225KB)