園長挨拶

 ごあいさつ

                                                                                                            
 みなさんこんにちは、いつもお世話になりありがとうございます。
 奈良県立藤の木学園は、昭和38年に開設された福祉型障害児入所施設(知的)である登美学園と、昭和30年に奈良市油阪町に開設された平城寮を前身とし、昭和44年に開設された福祉型障害児入所施設(視覚・聴覚)である筒井寮が発展進化し、令和2年4月に開設した、児童福祉法42条に基づき「障害のある児童を入所させて、これを保護するとともに、日常生活の指導及び独立自活に必要な知識技能を与えること」を目的とした、県が設置し県が運営する、県内唯一の県立福祉型障害児入所施設(知的・視覚・聴覚)です。
 施設の名称は、学園周辺の地名である富雄川周辺地域で古くからある地名「藤ノ木」に由来しており、その”藤”は、日本古来の花木であり、万葉集に26首も詠まれています。生命力が強く、樹齢も長い花木で「優しさ」がその花言葉となっています。藤の生命力、伸びる力を子どもたちの成長に重ね合わせ、子どもたちに寄り添い、優しくありたいという願いを込めて藤の木学園となりました。 
 藤の木学園では、8つの少人数グループ単位で生活するユニット制を新たに導入し、家庭的な雰囲気の中で障害特性に応じたきめ細やかな支援を行っていきます。
 当学園の理念としては、3つの柱「子どもへの支援」「家庭への支援」「地域への支援」を中心に据え、障害のある子どもたちの育ちを家族とともに支えていくほか、運営方針としては「安心・安全かつ居心地のよい生活環境の保障」「健全な心身と生きる力の育成」「子どもの自立・社会参加に向けた支援の充実」「家庭との連携・協働」「関係機関との連携による支援の充実」「職員のスキルアップ」の6つを充実していきます。

 新型コロナウイルス感染症が猛威を振るうなか、学園としては、感染症にかからない、広げない対策を万全とするため、職員の感染症対策を徹底するほか、子どもたちの帰省・外出期間の設定、3密(密閉、密集、密接)を伴う園内行事については感染症が治まるまでの間中止する等、子どもたち、また、保護者、学校、その他関係者の皆様にもご不便をかけながらも日々職員一同、子どもたちの笑顔を頼りに生活支援を行っているところです。


 最後に、新施設居住棟の建設・旧施設の解体工事に際しまして、地域の皆様には多大なご迷惑をおかけしております。

 今後、管理棟、指導訓練棟、車庫等建築工事、外構工事に伴い、地域の皆様方には引き続きご迷惑をおかけいたしますことをお詫び申し上げます。
 これまでも、これからも地域に根ざした藤の木学園として努力して参りますので、地域の皆様方及び関係の皆様方におかれましては、引き続き当園の運営にご理解・ご協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。


                              令和4年4月

                                                        奈良県立藤の木学園
                                                              園長 北脇 宏章