奈良県立藤の木学園〈基本理念及び運営方針〉
奈良県立藤の木学園は、以下の基本理念・運営方針に基づき「障害のある子どもたちの『育ち』を、家族や施設」とともに支える施設を目指します。
◆基本理念◆
「その子らしい生き方」の実現を目指します(子どもへの支援<育ち>)
・人とのかかわりや多様な体験を通じて、豊かなこころと健康な身体の発達を支援し、個々の子どもたちに応じた生きる力を
育てます。
・子ども一人ひとりの人権・人格を尊重した支援の実現と、権利擁護の体制の充実を図ります。
家族とともに子どもの育ちを支える施設づくりに取り組みます (家庭への支援<育ち>)
・障害のある子どもを持つ家族への支援の充実を図り、家族の不安や負担軽減に取り組むとともに、家族が子どもとともに育
ち、学べる環境づくりを目指します。
・障害のある子どもの子育てで不安や悩みを抱えている家族の早期発見と、相談しやすい施設づくりに取り組みます。
・関係機関との連携のもと、家族や障害のある子どもが、地域で安心して生活できる環境づくりを目指します。
・県内の障害児支援の拠点施設として、市町村や関係機関との連携強化を図り、障害児支援の充実を目指します。
・地域との交流に積極的に取り組み、地域とともに障害児や家族を支える環境づくりを目指します。
・専門性の向上や先進的な取り組みを推進し、県内障害児支援のセーフティネットとしての機能の充実を図ります。
県立施設としての使命を果たせる施設づくりに努めます(地域への支援<育ち>)
・障がいのある子どものより良い支援が行えるよう、県内の福祉関係施設等との連携により、支援方策の向上に努めます。
・地域住民との関わりなどを通じて、誰もが地域の中で自分らしく暮らすことの出来る社会を目指し、障害者福祉に対するさ
らなる意識の醸成をはかります。
◆運営方針◆
安心・安全かつ居心地のよい、生活環境の保障
・子どもの安全を第一に考え、子どもの障害特性を十分に踏まえた生活空間と支援体制を確保します。
・常に子どもに寄り添い、信頼関係を築くことで、安心して生活できる環境づくりに努めます。
・子どもにとって居心地のよい空間・環境づくりに取り組みます。
健全な心身と生きる力の育成
・職員や子ども同士の人間関係を通じて、愛着や信頼関係、社会性の育成に取り組みます。
・子どもの健康なこころ・身体づくりにおける「食」の重要性を再認識し、食育への取り組みを強化します。
・地域との交流等を通じて、子どもと地域、社会とのつながりを育む施設づくりに取り組みます。
子どもの「自立・社会参加」に向けた支援の充実
・子ども一人ひとりの意思や個性を尊重し、「その子らしい生き方」の実現に向けた、きめ細やかな支援を行います。
・子どもの成長段階と状況に応じた、進路指導・生活指導に取り組みます。
家庭との連携・協働
・家庭に対する助言・指導等の積極的な働きかけを行い、家庭とともに子どもの成長を支える家庭づくりや家族関係の再構築
に努めます。
・不安や悩みを抱える家族に対する、身体的・精神的なサポートに取り組みます。
関係機関との連携による支援の充実
・こども家庭相談センター(児童相談所)や特別支援学校、相談支援事業所をはじめとする関係機関との連携強化を図り、一
貫性、継続性、連続性及び総合性のある支援が行える環境づくりに取り組みます。
・障害のある子どもやその家族を地域で支える人材の確保・育成に取り組み、地域における支援環境の充実を図ります。
・障害児入所施設の機能を有する障害児福祉の拠点施設として、専門機関としての立場から、市町村、関係機関とのネットワ
ークの構築に寄与し、支援に必要な情報の収集・発信・共有化に取り組みます。
・関係機関との連携のもと、進路指導に取り組みます。
職員のスキルアップ
・多様化する障害に対応できるよう、職員の専門的知識や技術の向上に努め、障害のある子どもやその家族が安心して相談・
支援を求められる施設づくりに取り組みます。