2020年10月号
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【vol.29】
奈良の魅力をつめこんで一期一会のおもてなし
株式会社天平庵
代表取締役社長
青木 一郎(あおき いちろう)さん
まごころ込めたお菓子づくり
奈良の魅力をお菓子で届けたいと2006年に桜井市三輪で創業しました。現在県内7店舗、東京都内に2舗を展開しています。
お菓子づくりでは「原料」、「技術」、「まごころ」を大切にしています。県内産のイチゴや吉野本葛など素材を厳選し、お菓子ごとに数種類の餡(あん)を使い分けています。おいしいお菓子を届けるため最新設備を使いながら、一つ一つ丁寧に作っています。また、お菓子の「鮮度」にもこだわり、出来たてのおいしさを提供できるように、人気商品の大和三山などはその日のできたてのみを販売しています。お客様の笑顔のために心を込めたおもてなしにも力を入れています。
大和三山
仲間とのつながりを大切に
天平庵では従業員のことを「仲間」と呼び、その約9割が女性です。こどもの頃お菓子屋さんに憧れた人、お菓子づくりに魅力を感じる人などが仲間に加わっています。また、お客様へより良いサービスを全店舗で提供できるよう360度評価制度を導入しています。さらに繁忙期後は、社員旅行や慰労会を行い、同じ志をもつ仲間を大切にする取り組みも進めています。
変えていくもの、変わらないもの
天平庵のお菓子は、どの世代の方にも楽しんでいただけるよう、和洋にとらわれずにさまざまな商品を取りそろえています。しかし、お客様のニーズは常に変化するため、時代の変化を敏感に捉え、柔軟に対応する必要があります。人気商品の大和三山も、創業以来何度も改良を重ねています。
「お客様を大切にし、おいしいお菓子をつくる」という理念はそのままに、時代に合わせた変化をしながら、一期一会の出会いを大切に、奈良の良さが詰まったおいしいお菓子を届けたいと思います。