令和3年2月25日(木曜日)知事定例記者会見

司会:
 ただいまより知事定例記者会見を始めさせていただきます。

 本日は、知事から発表、報告が2案件ございます。まず、1つ目が副知事人事につきまして、2点目が、新型コロナウイルス感染症対策についてでございます。

 それでは、まず副知事人事について、知事、よろしくお願いいたします。


【案件】副知事人事について


知事:
 副知事人事ですけれども、議会案件でございます。

 現副知事でいらっしゃいます村井さんが、1期4年の任期を迎えられます。再任をお願いしたいと思っています。議会に諮りますが、4月以降も副知事、1期4年ということになりますが、お願いしたいと思います。

NHK:
 再任を決められた理由、村井さんをどのように評価されてのことなのか教えてください。

知事:
 再任のお願いは私からさせていただくわけですけれども、皆さんご存じのように誠に至らない知事ですので、やはりサポートしていただく方が必要です。サポートしていただくのに適任と判断をしております。至らないのはすぐに直りませんので、しばらくお願いしたいと思います。


【案件】新型コロナウイルス感染症対策について

《資料》(新しいウィンドウが開きます。)


知事:
 コロナワクチン接種についてご説明させていただきたいと思います。

 コロナワクチン接種を開始する日程が固まってまいりました。3月第1週、第2週に到着いたします。ファイザー社製のワクチンが、資料に書いてございますように4,875回分、2回届くことになります。到着次第、資料にあります図のように、県の設置する配送ロジ拠点というところに集めまして、冷蔵配送することになります。2月12日現在ですが、優先接種希望者は5万人おられる状況でございます。3月第1週ということですので、来週到着するというご報告になります。

 どのような人に最初接種するかということですが、2回到着しまして、9,750人分でございます。医療従事者を中心に、医療従事者だけということになりますが、資料にありますように人数の割り振りを今しております。医療従事者の接種を開始するということです。

 ワクチンについては以上ですが、現在のコロナの入院病床の運用状況、その他情勢報告をさせていただきたいと思います。入院病床ですが、資料に書いておりますように、2つの病院で増床がありました。1つは国保中央病院です。2月9日から4病床が6病床になっております。それから、民間病院が新たに2病床、2月25日から開始をしていただくことになります。合計372の入院病床の運用になることのご報告です。そのうちの重症病床の運用ですが、民間の病院の方は重症病床を用意していただくということになります。2月27日からは重症病床が30ということになります。

 これまでの感染者数の推移を関連でご報告させていただきます。資料のような図になりますが、2月24日時点で108名の感染者数が確認されております。そのうち、重症が4名おられます。それから中等症37名、67名が軽症です。

 報告の最後になりますが、これまでの感染者数の類型を分類いたしました。左にありますように、総感染者数3,344名。そのうち3,191名が治癒、退院されております。死亡が45名おられます。それから、入院・入所準備、一、二日入院先が決まらないので待機していただく方が常に発生しておりますが、現在は5名おられます。それから、先ほど申し上げましたように、入院・入所の方が103名ということです。その入院・入所の内訳が、重症4名、中等症37名、軽症、入院が48名、入所、というのは宿泊療養入所でございますが、14名、そのような状況でございます。

 ワクチンの接種の開始が主な報告事項ですが、最近までのコロナ感染者の推移についてもご報告をさせていただきました。

 私からの報告は、以上でございます。

奈良テレビ:
 ワクチンについて、届き次第、医療従事者に順次接種していくということですが、当初の予定としては3月の中旬にワクチンの接種を開始するとお伺いしていたんですが、3月の第1週に届いてすぐ打つとなれば、ワクチン接種の開始を前倒しするという解釈でよろしいでしょうか。

知事:
 これは、私ども県からコントロールできないような状況でございます。ファイザー(社製のワクチン)がベルギーから飛んできて成田に下りて、国がコントロールされて、まず国立系の病院から接種を始められ、その状況、副作用などを調べられた。その状況で各県の医療従事者に配分するよという段取りになっていたんですが、最初からそういうことは分かっていたんですが、いつ来るかというのは分からなかったんですね。国もいつ来るかというのは情報が動いたような感じがいたしますが、今日時点では、第1陣は確定しました。

 最初はどうだったのかというのはあるんですけれども、それは、こちらでそうなっていたというところまでの情報ではなかったと思います。国の情報がそのように言われていたということかもしれませんが、私どもでは、この日に来るということを確認した覚えはございませんし、申し上げたことはないものですから、今日が初めての確定情報だと思っております。3月第1週に第1便が着くということが初めて確定したと思っております。

奈良テレビ:
 では、第1週に第1便が届き次第、打っていくということですかね。

知事:
 そうですね。

奈良テレビ:
 なるほど。ありがとうございます。もう1点、医療従事者の先行接種がおよそ5万人ということですが、先行接種を希望される自治体職員さんはいらっしゃるでしょうか。いらっしゃるのは何人くらいか、分かっていたら教えていただきたいです。

担当部局:
 また数字は改めてご連絡したいと思いますが、自治体職員はいます。自治体職員というのは、保健所で感染症対策に携わられている職員や、消防の救急隊員の方など、そういった方が対象になります。数字については、また後ほど情報提供させていただきたいと思います。

奈良テレビ:
 ありがとうございます。

読売新聞:
 今回届く2回分のワクチンは、全部コロナ患者を受け入れている病院向けのワクチンだと思いますが、4万人分程のワクチンが届くスケジュールは今決まっているんでしょうか。

知事:
 まだ分かりません。政府のほうで順次発表されております。それを注視しておりますが、高齢者への優先接種ワクチンについて2月24日に政府発表がありまして、奈良県にも届けられるという情報は聞いております。その他の確定したスケジュールは、これから順次発表されるのではないかと思っています。

読売新聞:
 ありがとうございます。もう1点、他府県の先行接種の状況を見ながら、県内でもいよいよ始まるということで、今、一番心配されている点があれば教えてください。

知事:
 そう心配はしておりません。ワクチンはワクチンです。とにかく感染しないようにということは、常に継続して気をつけていただきたいことです。ワクチン接種が広がると感染率がずっと下がってくると思いますけれども、どこかの国のように大統領が横流ししたとかいう国柄ではありませんから、そんなにどこが1日早い、2日早いというようなものではないと思っています。必ず届きますので、順番に納得いくような配布があるように思います。

読売新聞:
 ありがとうございます。

NHK:
 奈良県の場合はワクチンが県内に来たら、県で一元的に、ロジ拠点から様々なところへ配送するという方針かと思いますけれども、どういったところに留意して、どういう順番で、どこを重視してそれぞれの現場に配っていきたいとお考えでしょうか。

知事:
 配布方針ということになりますが、県が一方的に決めるのはあまり適切じゃないと思っています。実施のもう一つの主体であります、実際に接種される方、看護師さんでも、医師でもいいんですが、配送があってそこに届くというのが一番で、それがどのような順序と場所かということになりますが、配布方針は市町村と相談してというのが第一だと思っています。といいますのは、市町村ごとに接種される医師の数や、場所を決めても、打つ人がいないと困る。その時に、高齢者が多いとか、感染者が多いということをどのように見るかということになりますので、もし国の方針で大都市から配布、配給されるということであれば、感染者が多いから、そこを抑え込もうという意図がある。これは合理的だと思います。

 奈良県でも同じように考えますと、感染者の多いところから打つのが合理的だと思いますが、では具体的にというと分からないところもあります。奈良市で多いといっても、奈良市の中でもとても分かれてきます。国は、(感染者が)多い東京都や大阪府を優先しますよと言えば、それで国レベルではけりがつくんですが、東京都に入ったら、東京都のどこか、大阪に入ったら大阪のどこかというのを、これは府の仕事になるんですが、多いところといっても余計に難しい。奈良も同じことで、奈良市が多いといっても奈良市のどこが多いのか。接種方針ということで、言葉で言うと感染者の多いところからというのが合理的だと思いますが、じゃあ具体的にと、次のご質問があったら、何事も市町村と相談してと、そのような考え方を申し上げていきますと、じゃあ、奈良市に早くやればいいよという意見が出てくるんじゃないかと予想しておりますが、そのような対話をしながら進めていくやり方をしたいと思っています。明確な答えでなくてごめんなさい。

NHK:
 ありがとうございます。それから、接種のスケジュール感について、医療従事者向けは3月第1週からという目処が立ってきましたが、その次の段階の高齢者向けについて、昨日河野大臣が4月12日からと、全ての自治体に行くのは4月26日以降であるという、一定程度の具体的な日程感を示しました。知事としては、この日程感、様々な受け止め方あると思うんですが、どのようにお聞きになりましたか。

知事:
 先ほどの配分については、平等にされるような印象でございます。東京、神奈川、大阪の3都府県に4箱渡します。その他は2箱ずつということですので、ほとんど感染者が出ていない県ももちろんありますが、細かく出ている県からというと、最後はちょっと分かりにくくなりますので、4対2で配分しますというのは明快であったと思います。奈良県には2箱、4月12日から来るということです。高齢者向けのワクチンは、先ほど申し上げました県内でどうするかという、これまた難問ですけれども、順次来ますので、そう1日を焦らなくても来ますからと申し上げていきたいと思います。順次来ますからということです。

 それと、感染の状況を見てみますと、軽症がやはり多いというのと、奈良は入院治療は確保していますので、それがより大事かと思います。大都市は、なかなか確保できていないので、事前で抑えなければいけないという事情もおありになるかと思いますが、奈良は感染されても必ず入院できる。入院するということは経過観察がしっかりしている。それと重症化の兆しがあれば治療ができる。今、直接効く薬がないわけです。ワクチンという形で防止できる状況に、やっとなってきたわけですけれども、やはり肺の機能を維持することに入院の大きな意味があるように思います。それが確保できているというのはとても安心だと思います。奈良はそういう意味では入院・入所の確保をずっとしていますので、これは大丈夫だと思います。そのことも併せて県民の方にお伝えしておきたいと思います。

毎日新聞:
 このワクチンなんですが、医療従事者に優先接種希望者がざっと5万人ぐらいいる。聞いたところでは、やはり副反応が怖いので打ちたくないというお医者さんもいらっしゃるようですが、大体何割ぐらいが接種を希望されていますか。

担当部局:
 全体の数は分からないんですが、県立系の病院に聞きますと、8割から9割程の方は接種を希望していると報告を受けております。

知事:
 医療従事者はびびっているんじゃないのというご質問ですけれども、そういう方もおられるかもしれませんが、日本の政府は賢明だと思います。

 まず、お医者さんに接種して、副作用の様子をご自身でも観察できる人から打ち始めましょうということですので、副作用が出ても後の処理が非常に円滑にいく人たちだと見立てられます。副作用の出具合、発生率あるいはその深刻度のようなものが、初期段階で大事な情報ということになります。医療従事者の方はそれをよく見ておられるんじゃないかと。記者さんが言われたのは、固定的な情報じゃないんじゃないかと思います。うつるんじゃないかと心配してたのが、副作用を心配する可能性はあるように思います。これも観察ですけれども。だから、こういう時もよく分かるように情報が届けばいいなと思います。要は、移動する情報だと思います。様子を見てみないと分かりません。逆に心配だという声が出るかもしれません。全世界の様子を見ていて、そういう状況でもなさそうだと思いますので、客観的によく見ないといけないという類いの分野の情報だと私は思います。

毎日新聞:
 もう1点、最初に届くワクチンの14医療機関への振り分けなんですが、何を基に振り分けているんでしょうか。

担当部局:
 この病院は、全て今、コロナ患者を実際に受け入れていただいている病院です。それぞれの病院でワクチンの接種を希望される方がいますので、その数で均等に割当てをさせていただいております。

産経新聞:
 他府県等で一般の方向けの接種希望に対する電話相談窓口を設置されていますが、奈良県では今後どのように対応されていくご予定でしょうか。

担当部局:
 コールセンターに関しては、市町村が設けるものと、県では副反応の相談窓口を設ける予定にしております。県でも、相談窓口のコールセンターについては、3月中、おそらく下旬になるかと思いますけれども、3月中に設置することを目途に取組を進めさせていただいております。

司会:
 他にご質問はどうでしょうか。幹事社さんもよろしいでしょうか。

 では、質問がないようですので、これで定例記者会見を終わらせていただきます。本日はどうもありがとうございました。

(発言内容については、読みやすくするために質疑テーマごとにまとめています。)

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