感染者急増への対処
全国的に3月以降、再び感染者が増加しています。
特に大阪府、兵庫県及び宮城県では、4月1日、「まん延防止等重点措置」の適用が決定されました。
本県でも、3月下旬以降、感染者が急増しています。
本県としては、この状況に対処すべく、早急に医療提供体制を拡充するとともに、県民の皆さまに感染を拡げない行動をお願いし、全力で命を守る取り組みを進めます。
1.医療提供体制の確保は、最重点の課題です。
本県では、「感染者を早期発見・即時隔離し、感染されたすべての方に入院治療、宿泊療養を提供する」との方針のもと、病床、宿泊療養室の確保に全力で取り組むとともに、感染防止と重症化予防につとめます。
2.新型コロナウイルスは、症状が現れなくても感染することがある難敵です。
そのため、「感染経路の類型を明確化し、類型に応じた明確な注意をする」ことにより拡大を防ぐとの方針のもと、感染経路の分析を進め、わかりやすく、的を絞った「うつらない・うつさない」ための対策を呼びかけます。
3月下旬から新規感染者数が急増
大阪府の感染動向と同傾向で推移
発表段階で感染経路不明のものについても
その後の調査によりできる限り経路明確化に注力しています
(1)大阪由来の一次感染
1次感染者は、大阪由来が大半
大阪に行って感染した40名のうち、4割は飲食・カラオケ等で感染
年代別にみると、50代以下が約9割を占めている
居住地別に見ると、大阪にアクセスしやすい地域での感染が多い
② 通勤や通学などで大阪市へ行く場合も、寄り道しないで、まっすぐ帰りましょう
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③ 余暇は県内で。屋外や、感染防止対策がとられている場所が安全です。
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(2)家庭内感染
2~5次感染者は、引き続き家庭内感染が多い
これまでの事例から、家庭の感染リスクが判明した後、次のような対策で、家庭内での感染を抑える効果が確認されています。
④ 家族に風邪症状の人がでたり、勤務先などで陽性者がでたら、できるだけ、家族と生活を分離しましょう
・食事や寝るときも、家族と別々で
・タオルや食器を、家族と共用しない
・お風呂は、感染しているリスクの高い人が最後に入る
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(3)クラスター対策
3月以降に発生したクラスターは、福祉施設1件、病院2件、公務職場2件。
クラスターが発生した場合は、
・当該集団内での更なる感染拡大をくい止めること
・当該集団内から集団外へ感染が連鎖するのを阻止すること
が必要です。
⑤ 医療・福祉施設や職場などで感染者が発生したら、速やかに関係者全員のPCR検査を実施し、陽性者を隔離しましょう
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⑥ 感染症専門医等による現地指導を受け、施設内のゾーニングや消毒などを徹底しましょう
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入院病床の状況
重症対応病床の状況
宿泊療養の状況
入院・入所準備中の感染者の状況
感染者の感染判明から入院・入所までの日数
感染者の感染判明から入院・入所までの日数(R3.4.5時点)
感染された全ての方に入院治療、宿泊療養を提供するため、
入院病床、宿泊療養施設を増やします。
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➢ 県内病院に、追加のコロナ対応病床の確保を働きかけ
➢ 現在運用している宿泊療養236室(3施設)に加え、新たな宿泊療養施設180室を確保済み
4月中下旬の運用開始に向け準備中
更に、複数の宿泊施設と調整中
変異株とは、英国、南アフリカ、ブラジルなどで確認されている従来より感染力が高いとされている新型コロナウイルスです。
県内での変異株の感染が増加しています。現在、県内で確認されている変異株は、英国で確認されている変異株です。
奈良県の変異株検査実施率は15%で、大阪府・京都府とほぼ同様です。今後、さらに検査数を増やし、実施率を高めます。
変異株のスクリーニング検査は、検査数が少ないため変異株流行度合いを評価することは困難です。このため、今後、検査数を増やします。
変異株陽性者の接触者等を対象にした疑い検査では、陽性率が100%となっています。
近畿圏では、ゲノム解析した変異株陽性者の全てが、英国株となっています。
英国株の特徴
(国立感染症研究所より)
・従来株と比較して、感染力が高い
・従来株の感染で獲得した免疫は有効
・ワクチンの効果は期待できる
・重症化リスクについては不明
(国において評価中)
変異株の流行状況を適切に評価するために、変異株検査の実施率を高めていきます。
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⑦ 近畿圏内で流行している変異株は英国株です。
感染力が強いため、今まで以上に用心しましょう。
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接種後の副反応に関する相談体制を構築
奈良県新型コロナワクチン副反応コールセンター
【3月25日(木)開設】
TEL 0120-919-003
FAX 0742-36-6105
メール nara-vaccine[アットマーク]bsec.jp
※送信時は、[アットマーク]を@にしてください。
時間 9時30分から19時00分(平日、土日祝)
4月12日からは、24時間対応
副反応に関する受診体制を整備
○ 副反応による受診を希望する県民への対応として、協力医療機関を確保。(4月5日現在53病院・321診療所)
○ 協力医療機関で対応が難しい場合は、専門医療機関(県立医大附属病院、県総合医療センター)で対応
ワクチン集団接種シミュレーションを実施
○吉野郡医師会と吉野町、大淀町、下市町が実施するシミュレーションに、県も参画。
○マニュアルに基づいた会場運営を行い、段取りの確認と、課題を検証。
1.実施主体 吉野郡医師会・3町(吉野町、大淀町、下市町)
(協力) 奈良県・南和広域医療企業団
2.日時 令和3年4月10日(土) 午後2時~
3.場所 南奈良看護専門学校体育館
令和3年度補正予算(令和3年4月9日専決処分(予定))
3,095百万円(国庫支出金3,075百万円、一般財源21百万円)
内容
(単位:百万円)
① 低所得の子育て世帯に、児童1人あたり50,000円を給付(180)
② ひとり親の就業を促進するための給付金制度について、より短期の受講期間の訓練を対象に加えるなど、制度を拡充(60)
③ (新)ひとり親家庭の家賃に対して月額40,000円(上限)を貸付け(55)
④ 生活福祉資金の申請受付期間延長に伴い、貸付原資を積み増し(2,800)
<問い合わせ先>
① こども・女性局 奈良っ子はぐくみ課 石川補佐(内線2885)
②③こども・女性局 こども家庭課 中川補佐(内線2871)
④ 福祉医療部 地域福祉課 塩野補佐(内線2814)
表示単位未満で四捨五入しているため、数値の計と合計が一致しない場合がある