強度を表示した製材品が求められる公共建築物や商業施設等の非住宅分野への木材供給を進めるため、木材供給者が、各自で強度等級等を示した製材品を効率的に出荷できる環境づくりに取り組む必要がある。 本研究では、県産原木の強度分布を把握するとともに、個々の原木の重量と体積の測定を省略した方法で、縦振動法を用いて原木段階の強度性能を測定する方法および原木段階において製材品の強度性能を予測する方法を提案する。
人工林では直径30cm超の「大径材」が増加しつつあり、大径材の強みを生かした新たな用途開発が求められている。県産スギ大径材の新たな用途の一つとして、枠組壁工法部材(ツーバイフォー部材)としての利用が考えられる。 本研究では県産スギ大径材から採材した部材について材質及び強度を調べ、枠組壁工法部材の生産に向けた普及資料を得る。
スギ黒心材は、その見た目から市場では低価格で取引されているが、これまでに当センターでは、黒心材は優れた耐朽性を有することを明らかにした。この特徴を活かした利用方法として、外構材への利用が考えられる。 本研究では、その利用促進に向け、黒心材の抽出成分含有量と耐朽性との関係を数式化するとともに、屋外暴露した材の耐用年数の推定を行う。また接合部について、防腐手段を検討し、外構構造物としての耐朽性向上を図る。
半炭化処理による木質舗装材の試験施工後における劣化状況評価、施工コスト精査、及び製品の商業的価値を評価し、半炭化処理木質舗装材の普及を目指す。
当センター明日香実験林において、杭試験及びダブルレイヤー試験により、保存処理木材の耐久性を調査する。
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