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臨時号
臨時特集
奈良県の
新型コロナウイルス感染症
の
特徴
を知って、奈良県の
「緊急対処措置」
を実行する
奈良県では、国の緊急事態宣言に基づく措置の全項目について、奈良県の実情を踏まえて、その採用の適否を検討してきました。
必要性と効果を考察した結果、緊急事態宣言の条件である、県内すべての市町村に同措置の内容をすべて適用のやり方ではなく、
奈良県の実情にふさわしいものを選択して、工夫を加え、『奈良県緊急対処措置』として実施
することとしました。また、「効果的な感染防止策の確定と徹底」・「医療提供体制を護る措置」・「ワクチン接種の早期展開」も合わせて実行することとしました。
奈良県の緊急対処措置の内容(主なもの)
1 飲食店などへの時短要請(協力金の上乗せ支援)
県内全域の一律の休業要請・時短要請は行わず、県内市町村が、飲食店などに時短要請され、協力金を支払われる場合には、同様に、県も時短要請を行い、
同額を上乗せ支援
します。市町村の財政負担については、国と折衝し、
国の財政支援の確保
の目処が立ちました。
県独自の追加財政支援
も行います。時短協力金は、売上規模に応じて県と市町の合計額で1日当たり2万円、4万円、6万円です。(一部例外あり)
2 感染防止などを行う飲食店などの認証制度の創設
ガイドラインに沿った感染防止対策を実施する飲食店などを県が認証する、
県独自の認証制度を創設
します。認証取得に向けた
感染防止対策導入補助金を県が支給
します。
3 商業施設などでの感染予防
県内全域での大型商業施設の休業要請は行わず、
県外からの来訪者が訪れる可能性が高い店舗、施設などについては、感染予防の配慮
をしていただくようお願いしました。
4 その他の感染予防
飲食店でのカラオケ設備の提供や学校での部活動を控えていただくようお願いしました。
社会福祉施設、医療機関などを対象に感染拡大防止のための
実地指導を実施
しています。
緊急対処措置の背景となる奈良の事情
県内の地域間で感染状況に差がある
県内では、
家庭内感染、友人・仲間との接触感染、職場・施設・学校でのクラスター感染
が大部分を占めており、飲食店クラスターは少ない
大型商業施設が感染発生の現場になっているのか不明
・・・などが挙げられます。
奈良県の感染状況の特徴
新型コロナウイルス感染症 感染者数
(発表週別の1日平均)
●
奈良県は、大阪府との経済、人的交流が濃厚で、その影響が避けられません。
●
大阪府の約10分の1の規模で感染の波形が一致しています。
奈良県と大阪府の地域別感染者数
(5月16日時点累計)
●
大阪府も奈良県も大阪市に結びついている鉄道沿線地域に感染者が多い状況です。
大阪府内では大阪市での感染者が圧倒的に多く
、奈良県内では、近鉄奈良線・大阪線、JR関西本線沿線で、感染者が多い状況です。
大阪など、感染者が多い地域との往来は、注意が必要です。
※大阪市は感染者数が他と比べて著しく多いため、棒グラフの途中を省略している。
※奈良県は市郡別
※大阪府は市町村別(大阪市から奈良県に近い市町村を抽出)
※大阪府の感染者数は、大阪府HP公表資料をもとに奈良県で算出
感染経路調査
(令和3年3月1日~5月14日)
●
感染経路判明者のうち多くが、家庭での感染によるものです。
●
家庭での感染に注意が必要です。
●
家庭外での感染は、友人などとの交流、仕事仲間との接触です。親しい仲間うちでも注意が必要です。
奈良県の医療体制は厳しい中でも、維持されてきています
県立系の病院をはじめとする新型コロナ対応病院では、医療関係者の懸命の努力により、多くの新型コロナ患者を受け入れるとともに、救急医療や急性期医療を維持すべく、必死で対応していただいています。
奈良県は、感染症法第16条の2に基づいて、県内全医療機関に入院病床の提供を要請しました(4月15日)。
要請前の入院病床は376床でしたが、6月21日には
444床
まで増床される見込みです。
要請前からは68床の増床
となります。
県内医療機関のご協力に感謝します。
重症患者が増加し、
重症対応病床がひっ迫
する状況にあっても、これまでは治療を必要とされるすべての方に入院治療が提供されています。
今後の増嵩(ぞうすう)に備えて、臨時の重症対応病床が用意できるよう検討します。
5月17日現在(床)
病院名
病床確保協力要請前(4月14日)
うち重症対応病床
今後見込
うち重症対応病床
奈良県立医科大学附属病院
80
14
80
14
奈良県総合医療センター
74
6
74
6
南奈良総合医療センター
38
2
44
2
奈良県西和医療センター
37
2
37
2
市立奈良病院
34
2
34
2
(独)国立病院機構 奈良医療センター
30
34
生駒市立病院
12
16
済生会中和病院
14
15
民間病院 A
8
13
大和高田市立病院
12
2
12
2
(独)地域医療機能推進機構 大和郡山病院
10
12
(独)国立病院機構 やまと精神医療センター
11
11
国保中央病院
6
9
済生会奈良病院
4
6
宇陀市立病院
4
5
民間病院 B
2
2
4
4
民間病院 C
12 (5/24)
民間病院 D
6 (5/19)
民間病院 E
6 (5/21)
民間病院 F
5 (5/31)
民間病院 G
3 (6/11)
民間病院 H
2 (6/1)
民間病院 I
2 (6/20)
民間病院 J
2 (6/21)
計
376
30
444
32
( )は増床予定日
宿泊療養施設は、5月24日に145室を追加して6施設711室となり、宿泊療養の体制が充実します。
自宅療養者を再び「ゼロ」にすることを目指します
。
自宅で入院・入所を待機いただく方や、やむを得ず自宅で療養いただく方の健康管理に万全を期します
自宅で待機・療養されている方には、
パルスオキシメーター
※
を貸し出し
ています。
※指先に装着し、血中の酸素飽和濃度を測定する機器で、肺の機能を評価することができます。
自宅で待機・療養されている方には、国のシステム(HER‒SYS)を活用し、ご自身の健康状態をスマホにより入力していただきます。保健所は入力結果により健康状態を確認し、
入院・入所が必要な方には病院または宿泊療養施設をご案内
しています。
自宅で待機・療養されている方の健康上の不安や相談に対し、
看護師が電話対応する相談窓口
を設けています。
近隣府県では、感染者の急増により、自宅で待機・療養されている方の救急搬送の受け入れ先が見つからない状況が発生しています。奈良県では、万が一の場合に備えて、奈良県総合医療センター内に、
臨時の応急医療施設(救急受入施設)を準備
しています。
高齢者のワクチン接種を7月末までに完了します
1 研修医をワクチン接種会場に派遣し稼働率向上を支援します
●
県立医大などに要請し、
研修医を200名程度確保して、
一定の規模があるにも関わらず、稼働日数の少ない集団接種会場に、
指導医の指導のもと、研修医5名程度で構成するチームを派遣
し、稼働日数を増やします。(
全国初
)
●
看護師などの人材ニーズに対し、マッチングを支援します。
2 個別接種を行う医療機関が増える環境を整えます
●
個別接種が進まない理由の中で「副反応の対応が困難」との意見が多いことから、個別医療機関の理解が得られるよう、副反応対応に関する情報提供などを行います。
3 接種対象者と接種者の移動手段を確保します
●
高齢者の接種会場への移動、接種チームの訪問接種の移動に対して、
地元のタクシーを使う
ことを市町村と共同で検討します。
新型コロナウイルス感染症の特徴
感染拡大を抑えるには、感染対策の基本を徹底することが大切です。
新型コロナウイルス感染症の特徴や感染経路に応じた感染予防策について、県立医科大学附属病院感染症センター 笠原センター長にお聞きしました。
県立医科大学附属病院
感染症センター
笠原センター長
●
新型コロナウイルスは、人から人へ移ります。
●
人へ移らなければモノの表面などで
概ね3日もあれば死にます
。
●
感染者のそばにいなければ、また、感染経路を遮断すれば、感染リスクは大幅に減ります。
ウイルスも命がけで感染させてるんですね!
●
新型コロナウイルス
感染症の9割は、無症状または軽症
です。しかし、この状態でも、次の人に感染させます。
●
また1割の方、特に糖尿病など基礎疾患のある方や、高齢者の方は、重症になり、命に関わることもあります。
無症状なのに感染させたり、時には重症化したり、ウイルスも相当したたかですね!
●
お互い無症状でも、「ウイルスが体内に入っているかも」と思って人に会う必要があります。
●
そしてその時に
最も重要なのが
、飛沫(ひまつ)感染を防ぐために双方が
マスクをすること
、マイクロ飛沫感染を防ぐために
換気すること
、そして接触感染を防ぐために
手指やモノの消毒や洗浄をすること
です。
1 飛沫
感染を防ぐ
マスク
ウイルス対策において、
マスクはもっとも大事
です
。
なぜなら、
マスクをすると
「飛沫」がでない
→
1 飛沫感染
が
起きない
物や環境も汚染しにくい
→
2 接触感染
が
起きない
マイクロ飛沫も少ない
→
3 マイクロ飛沫感染
も
起きない
ついでに・・・
→
4 マスクがあるから鼻や口も触らなくなる
一石「四鳥」!
ついついマスクを外してしまうこんな場面
しゃべる時にマスクをずらす
外での近距離での飲食
同僚や友人との飲食
喫煙所
職場での歯磨き
屋外で
人と2m以上
(十分な距離)
離れている時
は、熱中症を防ぐために
マスクをはずしてもかまいません
親しい仲間うちでも、対面になる時にはマスクを着けましょう
2 接触
感染を防ぐ
消毒
Q
接触感染
はどうやって防ぎますか?
A
1
物
や
環境
(ドアノブや机などの表面)の
消毒
や、
2
手指衛生
を行うことによって防ぎます。
Q
手指衛生
とは何ですか?
A
流水と石けん
を用いた
手洗い
、または
70%以上のアルコール手指消毒薬
を用いた
手指消毒
のことです。
Q
物
や
環境
の
消毒
はどうやって行いますか?
A
洗剤
、
アルコール
、
塩素系漂白剤
、
熱水
などを用いて
消毒
ができます。
ウイルスのついた場所を触る
手に付着して口、鼻、目から体内へ
洗剤
有効な界面活性剤
が含まれる「家庭用洗剤」を使って消毒ができます。
※NITEウェブサイトで製品リストを公開しています。
詳しくは
https://www.nite.go.jp/information/osirasedetergentlist.html
70%アルコール
70%以上のアルコール
を
布やペーパータオルに含ませて拭く
ことによって消毒ができます。
塩素系漂白剤
(次亜塩素酸ナトリウム)
濃度0.05%
に薄めて拭くと消毒ができます。
※目や肌への影響があり注意が必要です。
※必ず製品の注意事項をご確認ください。
※金属は腐食することがあります。
熱水
食器や箸、衣服類などは
80℃以上
の熱水に
10分間以上
さらすと消毒ができます。
※火傷(やけど)に注意してください。
3 マイクロ飛沫
感染を防ぐ
換気
Q
マイクロ飛沫(エアロゾル)
とは何ですか?
A
マイクロ飛沫
とは、くしゃみや大声を出すことによって出る飛沫のうち、
小さなもの(直径0.005ミリ未満)
で、しばらく
空中を漂い、風に流されて2m以上移動
するものです。
マイクロ飛沫感染はウイルスを含んだマイクロ飛沫を除去、すなわち換気することによって防ぎます。
Q
効果的な換気
はどうやって行いますか?
A
効果的な換気の原則は
対角線上に二方向の窓やドアをあける
こと。空気の通り道を意識しましょう。
窓が1カ所しかない場合も、
なるべく換気の良い場所での作業
を心がけましょう。
扇風機やサーキュレーターを効果的に使って
空気の流れを作り
ましょう。
家庭内感染を防ぐには?
新型コロナウイルス感染症は無症状でもウイルスを排出して、人に感染させる可能性があります。したがって家庭内感染を100%防ぐことは困難です。
しかし、
家族で「症状が出てから」でも
以下のことを
徹底
することにより
感染リスクを低下
することができます。
家庭内感染を防ぐキーワードは
「空間的分離」
と
「時間的分離」
です
笠原センター長
基本の対策
1
「空間的分離」
家族が過ごす場所を分けましょう
症状のある家族とない家族で日中過ごす場所や食事する場所、睡眠をとる場所を分けましょう。
2
「時間的分離」
家族が過ごす時間をずらしましょう
トイレやお風呂、食事で場所を共有する場合は、時間をずらして利用しましょう。
空間や時間、物の共有がある場合は
3
同時に同じ場所
にいるときは
お互いマスク
をつけましょう
4
手が触れる
共有部分の消毒
、
手指衛生
をしましょう
ドアノブや便座など家族間で共有するものを介しての接触感染を防ぐため、共有するものを触る前後に手指衛生を行ったり、共有するものを消毒しましょう。
5
部屋は適宜窓をあけて
換気
しましょう
食事や洗濯、ゴミ出しの場面では
6
衣服は
洗濯
、食器は
洗浄
しましょう
洗った後の手指衛生は忘れずに
衣服は通常の洗濯、食器は通常の洗浄で十分です。しっかりと流水と洗剤で洗いましょう。お風呂場も使用後は換気を行ってから通常の清掃で大丈夫です。洗った後は手指衛生をしましょう。
7
ゴミは
密閉
して捨てましょう
症状のある家族のゴミは他の家族のゴミと別に扱い、袋で密封して捨てましょう。ゴミに触れた直後に手指衛生をしましょう。
●
発熱などの症状のある方は、まず、身近な医療機関に電話相談
してください。
●
身近な医療機関がない方は、「新型コロナ・発熱患者受診相談窓口」に電話相談してください。
●
発熱などの症状がない場合でも、
感染の不安のある方は、「新型コロナ・発熱患者受診相談窓口」に電話相談
してください。
新型コロナ・発熱患者受診相談窓口
電話
0742‐27‐1132
FAX
0742‐27‐8565
24時間対応/平日・土曜・日曜・祝日も可
マスク
消毒
換気
のポイントを
感染症専門医
が
解説!
臨時号で紹介した感染対策の解説動画を公開。YouTubeからぜひご視聴ください。
詳しくはコチラ
URL
http://www.youtube.com/playlist?list=PLJXXHBhDpEjRHEyDW0FCsoRgaDPx18gWf
飲食店、宿泊施設の認証制度を創設します
ガイドラインに沿った感染防止対策を実施する飲食店、宿泊施設を県が認証する制度
を創設し、感染拡大防止と経済活動の早期回復を図ります。
●
ガイドラインに沿った感染防止対策を実施する飲食店、宿泊施設を県が認証します。(5月末を目処に認証制度を開始)
飲食店
食品衛生法に基づく飲食店営業または喫茶店営業の許可を有する店舗のうち、客席を有するもの
(レストラン、食堂、居酒屋、スナック、カラオケ店など)
宿泊施設
旅館業法に基づく営業の許可を受けた宿泊施設
(旅館・ホテル、簡易宿所)
●
認証取得に向けた感染防止対策の導入・強化を支援します。
認証取得に取り組む飲食店、宿泊施設の事業者に対し、感染防止対策にかかる経費の3/4を補助します。
補助対象の例
・キャッシュレス決済専用端末の購入
・非接触チェックインシステムの導入
対象事業者や認証基準、対象経費、補助率等詳細についてのお問い合せ先
奈良県コロナ対策認証制度事務局
電話
0570‐087‐567(平日9時~17時)
県内中小企業などの雇用維持を支援します
全国で、5月と6月の国の「雇用調整助成金(緊急雇用安定助成金含む)※」の助成率が原則10/10→9/10に引き下げ(中小企業・小規模事業所が解雇などを行わない場合)られますが、コロナ禍(か)の中、
頑張る中小企業などの雇用維持を支援するため、県が上乗せ補助
を行い元の支給水準を確保します。
※雇用調整助成金とは、事業主が従業員に対して雇用調整(休業)を行い、従業員の雇用を維持した場合に、休業手当などの一部を助成する制度。国から事業主に直接支払われます。
(雇用保険被保険者でない従業員を休業させた場合には、緊急雇用安定助成金が支払われます。)
お問い合せ
県雇用政策課
電話
0742‐27‐8828
※「県民だより奈良」は県内の各家庭にお届けしています。
市町村窓口、県の施設などにも配置しています。
※点字と声による「県民だより奈良」も発行していますので、必要な方は県広報広聴課へご連絡ください。
県では、経費削減のために、「県民だより奈良」の裏表紙に有料広告を掲載しています。
広告の申込・お問い合わせは、株式会社キョウエイアドインターナショナル大阪支社(TEL:06-4797-8251)まで
お問い合わせ
広報広聴課
〒 630-8501
奈良市登大路町30
報道係
TEL : 0742-27-8325
広報制作係
TEL : 0742-27-8326
/
FAX : 0742-22-6904
デジタル広報係
TEL : 0742-27-8056
県民相談広聴係
TEL : 0742-27-8327
/
FAX : 0742-22-8653
相談ならダイヤル
TEL : 0742-27-1100
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スマートフォンでご利用されている場合、Microsoft Office用ファイルを閲覧できるアプリケーションが端末にインストールされていないことがございます。その場合、Microsoft Officeまたは無償のMicrosoft社製ビューアーアプリケーションの入っているPC端末などをご利用し閲覧をお願い致します。
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