奈良県森林技術センターでは、平成27年度から国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所と共同で「高級菌根性(きんこんせい)きのこの栽培技術」の研究をしてきました。今年の2月に、全国で初めて、人工的に林内でバカマツタケ菌を増殖させ子実体(きのこ)の発生に成功したことを発表しました。昨年発生した場所を継続調査したところ、今回複数の子実体が発生しているのを確認できました。バカマツタケの菌が実験林内に定着し、順調に増殖しているものと考えられます。今後、栽培技術を確立して、県内の「きのこ生産者」に技術を普及していきます。
きのこの種類:バカマツタケ(正式和名)
(吉野郡等では「サマツ」又は「ハマツ」と呼ばれる)
松林にでるマツタケと異なり広葉樹の根に菌根を形成する。
見た目はマツタケとほぼ同じで、マツタケよりも香りが強く、食味も同等の食用きのこ。
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今年発生したバカマツタケの一部 |
昨年発生したバカマツタケ |