新型コロナウイルス感染症対策の新たな展開について
令和3年7月20日 知事定例記者会見
【資料全文(pdf 2342KB)】
【映像】(知事定例記者会見動画。YouTube)
目次
1.大阪府で新たに感染拡大しています
奈良県でも、さらなる注意が必要です
2.ワクチン接種の早期展開が進んでいます
3.医療提供体制の確保に努めています
5月中旬以降、新規感染者の発生数は落ち着いていた時期もありましたが、再び増加の兆しが見られるため、注意が必要です。 |
大阪府と奈良県の感染者数の推移(発表週別の1日平均)
令和2年1月28日~令和3年7月18日
6月中は大阪の1/10を上回る日が多く見られましたが、7月に入ってからは概ね大阪の1/10のペースで推移し、直近では大阪が奈良の10倍を上回る日が見られます。 |
曜日別にみると、6月下旬に前週同曜日を上回る日が続いた後、7月初旬は前週同曜日を下回っていましたが、7月8日以降は再び前週同曜日を上回る日が続いています。 |
大阪府では7月に入り前週同曜日を上回る日が連続しています。 |
県北西部に位置する奈良市、大和郡山市、生駒市、生駒郡は大阪との連動が強い状況です。 |
中和保健所管内でも大阪寄りに位置する大和高田市、香芝市、北葛城郡は大阪との連動が強い状況です。 |
感染の三類型では、家庭内感染が減少し、家庭外感染が増加しています。 |
家庭外感染のうちの1次感染は、6月中下旬から7月上旬にかけて減少してきていましたが、7月7日以降は急増しています。 |
1次感染の内訳をみると、8割が大阪関連です。
大阪で感染者数が増加していることをふまえると、特に注意が必要です。 |
家庭外感染の行動別では、1次・2次以降感染とも友人等との交流及び仕事の2大類型が大部分を占めています。 |
家庭外感染の場所別では、1次感染で事業所が3割を占めていることが特徴と言えます。 |
感染者に占める60歳以上の者の割合は今年1月以降6月までは約1/4前後で推移していましたが、高齢者のワクチン接種が進んできた7月以降は1割となっています。
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大阪において、感染拡大の兆しが見られます。
また、1次感染の割合が増えています。その中でも、大阪由来が約8割を占めています。
ベッドタウンの性格が濃い奈良県では、大阪との往来に注意が必要です。
不要不急の大阪との往来は避けましょう。
仕事や学校で大阪に行くときでも、寄り道せずにまっすぐ帰りましょう。
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仕事や事業所での感染が多くなっています。
・体調不良時は、出勤しない。
・換気、マスクの着用を徹底しましょう。 |
感染したときの行動では、友人等との交流が多くなっています。
・感染が拡大している地域での飲み会、旅行、パーティーを、できるだけ自粛しましょう。
・親しい仲間うちでも、マスクを着用せず対面する機会を徹底的に避けましょう。
・友人との飲食は、きちんと感染対策をしている店舗で。
多人数・長時間は避け、大声での会話はしない!
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これまでの傾向から、今後、家庭内感染の増加が予想されます。
引き続き、家庭へ感染を持ちこまない・家庭外へ持ち出さない配慮が必要です。 |
同居家族がひとりでも体調不良なら、
家族全員、自宅待機の徹底。
家庭では、過ごす場所と、過ごす時間を、ずらしましょう
家の中でも、マスク・消毒・換気を徹底
これから、連休や夏休みで、移動・交流の機会が多くなります。
➢ 帰省する場合は
・帰省する前は、余暇活動を控えましょう。
・帰省したら、家族で静かに過ごしましょう。
・ふだん同居していない人とマスクをはずした状態での対面は、避けましょう
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7月15日現在、1回目の接種率は30.4%であり、全国第20位となっています。
※国と同様、全人口を母数として計算しています。(次ページ以降も同様。)
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奈良県の全対象者のワクチン接種状況(7月15日現在) |
市町村別1回目ワクチン接種済者数(7月15日現在) |
●奈良会場に加え、橿原周辺会場(中和会場)へのワクチン供給が認められました。
●8月上旬から予約を開始し、8月中旬から接種を始めます。
【目的】
① 福祉施設、医療機関等のクラスター対策のため、関係者(家族を含む)の早期接種完了を目指す。
② 接種を希望される一般の方々の11月末までの接種完了を目指す。
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【広域ワクチン接種会場(奈良会場・中和会場)の概要】
奈良会場設置場所 |
・奈良公園バスターミナル
・奈良県文化会館
※接種日に応じて、いずれかの会場を使用
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中和会場設置場所 |
・奈良県橿原文化会館
・奈良県産業会館
※接種日に応じて、いずれかの会場を使用
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接種対象者 |
① 県内に所在する施設等に従事する福祉・医療関係者・教員等(家族を含む)に優先予約期間を設定
② ①の予約状況、ワクチン供給量を踏まえ、県内在住の一般の方々へ拡大
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使用するワクチン |
ファイザー製ワクチン |
※予約方法、接種日(時間)等、詳細については、決定次第、公表します。
※現在、奈良会場分・中和会場分として決定されたワクチンの供給量は、約51,000回分です。
完了時期 |
完了済み市町村名 |
完了済み市町村数(累計) |
~6月末日 |
曽爾村、明日香村、黒滝村、野迫川村、
下北山村、上北山村、川上村
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7 |
~7月11日 |
平群町、御杖村、天川村
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10 |
~7月18日 |
三宅町
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11 |
●各市町村には、以下の考え方により、高齢者への接種が完了したと判断した際に、県への報告をお願いしています。
■予約状況や接種状況から2回の接種を終えたかどうかを判断。ただし、次の者は完了の判断対象から除外可。
・ワクチン接種を希望しない者(1回目の接種後に、2回目を辞退した者を含む)
・アレルギー歴や既往歴などによりワクチン接種不適当と判断された者
・集団接種会場など7月末までに接種を完了する体制を構築しているが、かかりつけ医でのワクチン接種を希望するなど、本人の都合により7月中に接種が完了しない者
・当初に予定していた接種日程のキャンセルなどで7月中に接種が完了しない者
・転入や希望変更などにより7月以降に新たに対象となる者
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64歳以下への接種券の発送について(7月16日時点) |
64歳以下(12歳~64歳)への接種券の発送開始時期および発送済数について、市町村に調査。
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これまで、奈良県では、全ての重症患者を重症対応病床で治療することができています。
また、奈良県では、入院・加療が必要な方はすべて入院していただくことができています。
現在は、重症対応病床、入院病床、宿泊療養施設の全てにおいて、余裕のある状態です。
感染が再拡大した場合には、一時的に通常医療に使用している病床(71床)を、速やかに新型コロナ対応病床として運用できるようにしています。
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